<セミナーレポート公開>ハリのある肌を維持するカギは、真皮の細胞に働きかけるインナーケア 内側から美肌成分を生み出す「プロテオグリカン」の可能性
以上のような観点から、エイジングケアには、肌の細胞に働きかけて「肌本来の機能をキープ」する根本からアプローチするという考え方が重要です。
高瀬 聡子先生講演(2)
細胞に働きかけるケアには、肌の外側から肌内部の細胞に刺激を与える方法と、体の内側からのアプローチとして、インナーケアによる細胞活性が注目されています。インナーケアのアプローチにおいて、真皮のECMにも含まれるプロテオグリカンは、美肌成分を生み出す線維芽細胞を増やす作用があり、肌の弾力維持が可能になることが分かってきました。プロテオグリカンの経口摂取は、細胞に働きかけて「肌本来の機能をキープする」、まさに「根本からの解決」として、今後期待したいと考えています。
■講演(2)「美肌成分を生み出す真皮と線維芽細胞」
岡山理科大学 生命科学部 生物科学科 教授 安藤 秀哉先生
安藤 秀哉先生講演(1)
多くの研究から、真皮に存在する「線維芽細胞」は美肌を保つための重要な働きをすると考えられています。美肌を支える成分(コラーゲン線維・エラスチン線維・ヒアルロン酸などの細胞外マトリクス)の産生や、肌の色調に関わる色素細胞のメラニン生成制御、他にも、肌の炎症に関与するなど、肌の健康を維持する重要な役割を多数担っています。