-地方と都市部の抗菌薬の処方に関する調査- 地方と都市部での知識の差は少ない、しかし行動には違いが!
こういった都市部と地方との違いを踏まえ、患者さんからの意思表明がある場合には、医師や薬剤師はそれに応えるべくコミュニケーションを図る必要があり、また、情報発信の方法についても、地方と都市部の違いを考えていく必要があると思われます。
■感染症を引き起こす原因には、細菌とウイルスがいます。細菌とウイルスは、大きさや仕組みがまったく違います。一般的な「かぜ」や「インフルエンザ」などは、ウイルスが原因です。「抗菌薬」は細菌による感染症の治療に用いられる薬です。また、不適切に抗菌薬をのむことで、薬が効かない薬剤耐性菌が出現するリスクが高まります。
・抗菌薬は細菌だけをやっつける薬で、ウイルスには効きません
・抗菌薬は処方された日数、用量を守ってのみ切りましょう
・抗菌薬はかぜを早く治すことはありません
・抗菌薬はかぜやインフルエンザの熱を下げる効果はありません
・抗菌薬はのどの痛みに効果はありません
・抗菌薬をのんでもかぜの鼻水は止まりません
■「薬剤耐性(AMR:Antimicrobial Resistance)」
「薬剤耐性」とは、感染症の原因となる細菌に、抗菌薬が効かなくなることです。