それって本当に花粉症!?自己判断が感染を広げる原因に 意外と多い目に症状が出る感染症が今年度も流行!その症状、花粉症ではないかも?!
今年も花粉症の方が多くなる季節となりました。この時期に「目のかゆみ」を感じる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。しかしながら、「目のかゆみ」にはさまざまな原因があります。今回は「目」に注目し、毎年の流行時期から外れて急増している咽頭結膜熱、インフルエンザ、そして溶連菌感染症について、動向調査をもとに見ていきたいと思います。これらの感染症は、主に、接触感染、飛沫感染で広がっていきます。
花粉症と思っていたら実は違い、気がついたら自分の周りに感染が広がっていた、ということがあるかもしれません。目に症状が出る感染症について、目の専門医である佐々木香る先生に伺い、本日AMR臨床リファレンスセンターHPにて公開します。
■例年の3倍以上の感染者「咽頭結膜熱 (プール熱)」
例年、咽頭結膜熱はプール熱といわれるように、6月-8月頃の夏に流行しますが、今年度は8月の終盤((第35週(8月28日~9月2日))あたりから報告数が急激に伸びてきています。
冬は落ち着く季節であるはずなのに、首都圏を中心に新型コロナウイルス感染症を上回る伸びを示しました。原因はアデノウイルスで、小児が感染することが多く、東京都の感染者数は5歳以下が約82%を占めます。