子育て情報『4人目で初めてGBS陽性に…。妊婦さんの不安に助産師がアドバイス!』

4人目で初めてGBS陽性に…。妊婦さんの不安に助産師がアドバイス!

肺炎や敗血症(血液中にGBSが入り、全身を巡って症状を起こす)、髄膜炎(髄膜に感染して脳炎を起こす)を発症します。

GBS感染症の診断は、発症初期には非常に難しいのが現状です。他の感染症と比べてGBSに特有の症状というものはありません。発症初期にみられる症状としては発熱、呼吸困難や、呼吸回数の異常、嘔吐する、ミルクを飲む力の低下、けいれんなどの症状もありますが、その一方でなんとなく元気がないというだけだったり、はっきりした症状がない場合もあります。しかし発症してからは症状の進行が速いので検査によってGBS感染症が疑われた場合は直ちに治療が必要です。

赤ちゃんに起こるGBS感染症には、早発型と遅発型があります。生後6日までに発症するものを「早発型」と呼び、それ以降に発症するものは「遅発型」とされます。早発型は分娩時の感染によるもので、遅発型は分娩時による感染だけでなく赤ちゃんに関わる周囲の人間から感染する水平感染と考えられています。
早発型のGBS感染症は、4分の1が早産の赤ちゃんに起こります。

GBS陽性と判定されたら?

検査の結果、GBS陽性と判定されたら、陣痛が開始したときか破水が起きたときに、赤ちゃんへの感染予防のため抗生物質の投与(内服または点滴)をおこないます。それ以前のタイミングで抗生物質を使っても、常在菌であるGBSは出産までの間に再び産道に出現してくる可能性があるため、最も有効な感染を予防できるタイミングがこのお産の前の時期であると現時点では考えられています。

検査の結果がGBS陰性でも前回出産した赤ちゃんがGBS感染症だったケースやGBSの保菌状態が不明(例:検査結果がまだ明らかでない、検査していない)の状態で、破水後18時間以上経過したとき、あるいはお母さんが38℃以上に発熱したときには、感染予防のため抗生物質を使います。 

GBS感染症は抗生物質で有効に予防できるため、感染の症状がなければGBS陽性であることだけを理由に帝王切開術はされません。帝王切開術を受けて出産する妊婦さんには、通常予防的に抗生物質が使われるので感染予防の対応は不要です。抗生物質はペニシリン系が使用されます。この抗菌薬は、分娩を終えるまで4時間毎に繰り返します。
ペニシリン系の薬剤にアレルギーがある妊婦さんへは、別の抗菌薬が投与されます。

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