様子を見ていても大丈夫? 赤ちゃんの下痢について助産師がアドバイス!
受診が必要な場合とは
■発熱や不機嫌、腹痛などの症状、下痢をくり返しているといった場合
腹痛を訴えられるのは2歳を過ぎてからの場合が多いですが、身体を内側に折り曲げて痛がることもあります。また、激しく泣いて、一定時間が経ってから再び激しく泣くといったことをくり返す場合も腹痛の可能性があります。
■激しく泣いては泣き止み、しばらくして再び激しく泣くのをくり返す場合
この場合、胃腸炎だけではなく虫垂炎(ちゅうすいえん)や腸重積(ちょうじゅうせき)などの可能性もあります。便のほとんどが鮮血で占められているようなイチゴジャムのような便や、黒っぽい佃煮のような便が出た場合も同様に、夜間でもすぐに受診しましょう。
■便に粘液が混ざっているものが続くとき
粘液は、炎症によってダメージを受けた腸の粘膜を保護するために分泌されるものなので、粘液そのものが悪いものという訳ではありませんが、腸に炎症が起きている状態が続くと、出血したり、ほかの疾患の可能性も考えられるので、一度、医療機関を受診した方がよいでしょう。
■血液が便に混ざっている場合
この場合は胃や腸など消化管のどこかで出血しているということになります。
新生児メレナ、細菌感染,リンパ濾胞増殖症(りんぱろほうぞうしょくしょう)などが疑われるので、クリニックで診察を受けましょう。
※リンパ濾胞増殖症は多い病気で自然に軽快します。
※参考:基礎知識(ベビー)「赤ちゃんの下痢の原因は?病気の見分け方、対処法、注意点について」【監修:医師 松井 潔 先生 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長】