【医師監修】妊娠中、結婚式に招待されたらどうする?
今回は妊娠中に結婚式へ招待された妊婦さんのために、医学的な視点で気をつけたほうが良いことについてお話しします。
妊娠中に招待された結婚式へ参列しても大丈夫?
妊娠経過が順調で、挙式や披露宴へ参列する当日の体調が良ければ、参列することはかまいませんが、自己責任かつ慎重な判断をしましょう。
結婚式の日程や場所だけでなく、妊娠週数や当日までの妊娠経過によっても判断は変わります。一般的には安定期に入れば〇〇して大丈夫と表現されがちですが、妊娠経過は個人差があり、週数によって起こりやすい症状やトラブルは異なるため、医学的に安定期といえる時期はありません。
妊娠中に結婚式への参列予定があれば、担当医や助産師へ相談しましょう。妊婦健診では、妊娠による妊婦さんの体の変化や、おなかの中の赤ちゃんの成長を確認しますが、参列当日の妊婦さんや赤ちゃんの健康状態を確約するものではありません。参列すると決めたときに妊娠経過が順調であっても、その後いつ何が起こるかは誰にもわかりません。無事に参列するためには、普段以上に体調管理が大切ですので、担当医や助産師からアドバイスを受けましょう。
妊娠中に招待された結婚式へ返答するとき
妊娠していることをすでに伝えている相手から招待されたのか、招待への返答をきっかけに妊娠報告すべき間柄なのかによっても、出欠席の判断や伝え方が異なるでしょう。出席する場合は、現在妊娠中であることや結婚式当日が妊娠何週になるのかを事前に伝えましょう。新郎新婦が準備段階に把握することで、食事内容や座席などを調整できるかもしれません。
直前や当日にやむを得ずキャンセルする可能性もあるので、新郎新婦に負担がかからないように妊婦さん側から配慮することが大切です。欠席する場合で、妊娠をすでに報告している相手や親しい間柄から招待された場合は、「出産を控えているので」と一言添えましょう。妊娠をまだ公表していない状況や、それほど親しくない人から招待された場合は、「やむを得ない事情で」と理由をはっきり書かないのもマナーです。
妊婦さんが飛行機に乗れるのは、妊娠36週未満としている航空会社が多いですが、海外での結婚式へ招待された場合は、欠席することをおすすめします。