【医師監修】睡眠パターンが変化する!妊娠中に良い睡眠を得るには?
・就寝前1時間はTVやパソコン、携帯電話・スマホの使用を控える
夜間に明るい光を浴びたり、明るい場所で眠ったりすると、眠るためのホルモンであるメラトニンの分泌を妨げます。特に電子機器のディスプレーから放つブルーライトはメラトニンの分泌を減らすため、就寝前1時間は使用を控えましょう。部屋の照明もLEDを使用せず、暖色系の照明や間接照明を活用しましょう。
・寝床で悩みごとは考えない
寝ようと思っているときや疲れているときに悩んでも、良い考えは浮かびにくいものです。眠れないのに眠ろうとすることもストレスになって睡眠不足になることもあります。眠れないときは気分転換することも大切です。その代わり、翌日は決まった時間に起床して、睡眠のリズムを少しずつ整えるように心がけましょう。
まとめ
妊娠中は心身の変化が起こりストレスを感じやすいので、睡眠時間を意識的に確保して、心身ともにリラックスできる時間をもつことが大切です。
出産後は赤ちゃんに合わせた生活となり、睡眠ペースをつかむのはとても大変です。妊娠中から自分の体と向き合い、その時期や状況に応じた睡眠サイクルを整えられるように工夫していきましょう。睡眠リズムは、産まれた赤ちゃんが成長していく過程でも関係して生活にも関わってきますので、妊娠中から早起きと朝食を食べる習慣を整えていきましょう。
■参考
・助産師基礎教育テキスト妊娠期の診断とケア編集:森恵美日本看護協会出版2018年版
・日本睡眠学会HP睡眠に関する基礎知識
・NATIONAL SLEEP FOUNDATION RECOMMENDS NEW SLEEP TIMES
・神山潤オフィシャルWEBサイト
監修者:医師 おおたレディースクリニック院長 太田 篤之 先生
順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。
著者:助産師 古谷真紀
一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー
大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。