短時間なら大丈夫? 赤ちゃんの歩行器の使用について助産師がアドバイス
主なデメリット
・歩行を始める時期が遅れることや、歩き方に癖がつくことがある
歩行器を使って移動する方法は、実際に自分の力で歩く方法とは異なるため、歩行器での移動に慣れた赤ちゃんが歩こうとしても足が出ません。また、歩行器で移動するときはつま先で蹴って移動するため、つま先で歩く癖がつきます。
・事故のリスクがある
歩行器は赤ちゃんの安全確保になると説明しましたが、実は転倒や転落の事故が多いのも事実です。家事の間赤ちゃんから目が離せるからといって、安全対策を怠ってしまったのでは意味がありません。危険性を十分理解した上での取り扱いが大切になります。
赤ちゃんが歩行器を使うときに注意したいこと
メリットとデメリットが分かったところで、できるだけデメリットが解消できるように歩行器を使う際にいくつか気をつけておきたいことを紹介します。
・歩行器を使うことができる時期
歩行器を使い始める時期として生後7カ月以降が適当とされていますが、軽い支えで座れてハイハイができるようになっていれば歩行器を使うことができる段階です。一人歩きができるようになったら、歩行器は使わないようにしましょう。
・歩行器を使う時間
長時間使うことは、赤ちゃんの体に負担がかかります。1回に使う時間は20分以内とし、1日の合計も1〜2時間までになるように注意しましょう。
・歩行器の高さ調整
歩行器は赤ちゃんの両足がピッタリと床に着き、膝が少し曲がる高さに調整します。足がつかない高さでは、赤ちゃんの体に負担がかかるので使わないようにしましょう。
・歩行器を使う場所
段差のある場所では、転倒や転落などの事故となる可能性があります。
転倒転落以外にも、ストーブやアイロン台などの近くで使うことは事故の元です。安全な場所で使うようにしましょう。
※参考:基礎知識(ベビー)「【医師監修】赤ちゃんに歩行器は必要? 歩行器のメリットとデメリット、歩行器を使うときの注意点について」【監修:医師 松井 潔 先生 小児科 | 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長】
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