季節の変わり目は注意!赤ちゃんが風邪をひいたときのお家ケアと受診目安
こんにちは、保育士の中田馨です。昼間はぽかぽか陽気でも、朝夕が冷え込む季節になってきました。こんな大人も着る服を悩んでしまう時期には、赤ちゃんのお洋服選びも本当に難しく、気づいたら咳や鼻水が出ていた……! なんてことも。
今回は、季節の変わり目などに赤ちゃんが風邪をひいてしまったときにできるケアをお話します。
赤ちゃんは風邪にかかりやすい?
赤ちゃんには、胎盤と初乳からの免疫があり、5~6カ月ごろまではその免疫によって守られています。しかし、5~6カ月を過ぎるころから少しずつその免疫がなくなっていくため、風邪などになりやすくなるといわれています。風邪のウイルスはいろいろな種類があるため、0歳児のうちは、ひと冬ずっと鼻水が出ている赤ちゃんも少なくありません。たくさん風邪をひくことで免疫がつき、3歳ごろになると風邪をひく頻度が少なくなってきます。
ママからもらった免疫が少なくなった5~6カ月ごろの赤ちゃんは、風邪にかかりやすいと思っておきましょう。
ママが気をつけることは?
もし、赤ちゃんが風邪をひいたかなと思ったら、以下のことに気をつけましょう。
■高熱や下痢・嘔吐があるとき
風邪をひいて高熱があるときや、下痢・嘔吐があるときは脱水にならないように気をつけます。
■ヒューヒュー、ゼイゼイなどの音がするとき
呼吸の音がするときは、気管支などの病気のことがあるので、病院で診てもらいましょう。
■鼻水がたくさん出る、詰まっているとき
眠りにくい、ミルクが飲みにくいなどの症状が出ると赤ちゃんもママもつらいので、こまめに鼻水を取り、受診も考えましょう。
風邪をひいたときのお家でのケア
では、風邪をひいたときにお家でできるケアを紹介します。
咳が出るとき
・縦抱きにして背中をトントンする
咳き込んだり胸からゴロゴロと音がしたりしているときは、赤ちゃんを縦抱きにし、背中をさするか軽くトントンするとたんが切れやすくなります。
・水分で喉を湿らせる
ひと肌くらいの温かい白湯や麦茶などをスプーンで少しずつ与え、喉を湿らせるとたんが切れやすくなります。
・クッションで上半身を高めにする
寝かせるときはクッションなどを布団に入れて、上半身を少し高めにするとたんが詰まらずにラクに寝られます。