うんちがどうなったら便秘?おすすめ対処法は【3児ママ小児科医の育児】
1. 新生児~寝返りするくらいまで
綿棒浣腸かグリセリン浣腸がおすすめです。綿棒浣腸は、うんちが肛門の近くまできてないと出ないので、あまりしょっちゅうやりすぎても出ません。なかなか出ない場合は、一度小児科で綿棒浣腸のやり方を指導してもらうといいと思います。お手軽で、調節がしやすい方法です。
2. 寝返り~2歳くらいまで
グリセリン浣腸か下剤の内服がおすすめです。綿棒浣腸ってちょっと時間がかかる処置なので、寝返りしだすとなかなかゆっくり綿棒でグリグリできません。グリセリン浣腸なら、「えいやっ!」と入れておむつをはかせておくだけでいいので、お手軽です。そして、速効性があるので、出したいと思ったときに使えばいいから調節しやすいです。
3. 乳児期以降
乳児期以降は下剤内服がおすすめです。なんといっても浣腸をいやがるお年頃、そしてなかなか無理やり浣腸をするのも難しいです。小児科で相談すれば、お子さんに合った量をオーダーメードで出してもらえますし、その後市販の下剤で合うものが見つかれば、それでもいいと思います。下剤のほとんどは腸内で作用して体の中には入らないので、あまりおなか以外の副作用を心配する必要もありません。
受診の目安は?
●4~5日うんちが出ない
●よく踏ん張っている、おなかを痛がっている様子がある
●痔ができた
●いつもコロコロうんちしかでない
●うんちを出すときに泣くほど痛がっている
●便秘で飲みや食べが悪くなってきた
これらの症状があったときに、小児科の受診を考えてみましょう。個人差が多い「うんち」問題。うまく小児科を活用して、スムーズで安心な生活ができるといいですね。快適うんちライフでおなかの不安がない子育てをしましょう!
著者:医師 医療法人アドベンチスト会東京衛生病院 小児科医師 保田典子 先生
医療法人アドベンチスト会東京衛生病院小児科医師。株式会社メドイース代表取締役。2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。
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