熱いコーヒーが赤ちゃんに…。受診したほうがいい? 【助産師に相談】
治癒に3~4週間ほどかかり多くは傷が残ります。
2度の深いやけどよりも重症なのが3度です。水ぶくれはできませんが血管に障害がおよぶため、皮膚は白色または黒色になります。知覚神経がやられるため、痛みはほとんど感じません。治癒に1カ月以上を要します。
やけどの応急処置
やけどをしたときは、まず自分を落ち着かせます。慌てるとさらに大きな事故となります。
応急処置の基本はずばり冷やすことです。
手足のやけどには流水で冷やします。20分ほど冷やすことで痛みをやわらげ、症状の進行をおさえます。顔や頭など水をかけにくい場所は濡れタオル、保冷ジェルを使って冷やします。冷たさがなくなったら新しいものに替えます。氷を使う場合は直接患部に当てることは避け、氷をビニール袋に入れタオルでくるんで冷やします。服の上からやけどをした場合は服を脱がせる必要はありません。服が皮膚にはりついているのに無理に脱がせると皮膚を傷つけてしまうことがあるからです。服は着たままで冷やしましょう。
症状が軽ければ自宅で冷やして経過観察するだけで良くなることもあります。すぐに外科や小児科、形成外科、皮膚科、総合病院等の医療機関を受診できないときは冷やした後にステロイド軟膏を使うと効果的です。しかし、手や足の指の場合は皮膚がくっついてしまうことがあるので医療機関を受診しましょう。病院へ行く移動中も患部を冷やし続けます。移動中は流水は使えないので濡れタオル、保冷ジェルを使います。陰部のやけど、水ぶくれを伴うやけども医療機関で診てもらいましょう。全身のやけどや顔面のやけどの場合は救急車を呼びます。
応急処置で気をつけたいことは低体温です。
赤ちゃんは体を冷やすと低体温になりやすいので冷やしている間は様子を観察しましょう。全身にやけどをした場合は濡れたバスタオルで体を包み、さらにその上から乾いたタオルで包むと適度に体を保温できます。
※参考:基礎知識(ベビー)「【医師監修】赤ちゃんがやけどしたときの応急処置と治療後の肌のケアについて」【監修:医師 松井 潔 先生小児科 | 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長】