子育て情報『母乳育児にとらわれすぎていた私を救ってくれた夫の言葉【体験談】』

母乳育児にとらわれすぎていた私を救ってくれた夫の言葉【体験談】

目次

・母乳がたくさん出るのは当り前じゃない
・母乳育児とミルク育児で悩む日々
・私を支えてくれた夫の存在
・著者:矢野えみ
授乳中の親子


出産すれば、当たり前のように母乳が出ると思い込んでいた私。いざ、子どもが生まれて母乳をあげようとしましたが、何度あげてもほとんど出ませんでした。母乳で育てたい気持ちと思うように出ないことへの悲しさ、申し訳なさに悩みました。そんななか、ミルク育児にしようと思ったきっかけを紹介します。

母乳がたくさん出るのは当り前じゃない

私はもともと乳首が小さく、扁平ぎみでした。気になっていたので妊娠中に助産師外来で相談したところ、「扁平乳首でもあげることはできるし、もし難しければ乳頭保護器を使うこともできるから大丈夫」と言われました。

そのため安心していたのですが、出産後の入院期間から思ったよりもうまくいかず、何度も子どもと練習を繰り返す日々。病院の授乳スペースで母乳をあげていると、周りのママたちはすんなり母乳をあげて部屋に帰っていきます。


うまくいかない私と子どもはなかなか帰ることができず、周りのママたちがうらやましくてたまりませんでした。「母乳は出なくても吸わせたほうがいいわよ」とアドバイスされたので、何度も挑戦しますが、いっこうに母乳が出る気配はありませんでした。

母乳育児とミルク育児で悩む日々

入院は5日間でしたが、黄疸が出ていたために子どもの退院は2日ほど延期になりました。母乳もうまくあげられない、黄疸で一緒に家に帰ることもできない……と落ち込んでいた私に「親孝行な子だね! お母さんに2日間ゆっくり休んでねって言ってくれてるのよ!」と、病院の掃除担当の方が言ってくれた言葉がとても心に残っています。その言葉を聞いて、自分を責めてばかりいたことに気づかされました。

2日後、里帰りしていた実家で子育てをスタート。病院へ授乳しに行ったり、搾乳器を使ったりすることで、おっぱいの張りは退院後少しありましたが、搾乳しても母乳はほとんど出ません。繰り返しおっぱいを吸わせますが、うまくいかずに子どもはおっぱいを嫌がることも。


おなかいっぱい飲ませてあげたいけれど、おっぱいをあげても母乳は出ない。昼間は、家族がいて気持ちがラクですが、夜中の授乳タイムは心細くてたまりませんでした。母乳育児に固執し続けることが子どものためになるのか……。混合育児という形で母乳をあげ続けるべきか、ミルク育児に切り替えるべきか、悩み迷う日々でした。

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