月経中の行為でも妊娠する可能性がある? 性感染症などリスクにも注意!
などのリスクが高まるため、注意しなければなりません。
子宮内膜症は、本来子宮内にあるはずの内膜組織が、子宮の外に定着してしまう疾患です。経血には、子宮内で剥がれ落ちた内膜組織が含まれています。セックスをすると、その刺激によって経血が逆流して卵管や卵巣内などに入り込み、内膜組織がくっつく可能性があります。こうなると生理や排便、セックスの際などに痛みを感じたり、卵管を塞いで不妊の原因になったりと恐ろしい事態を引き起こします。
性感染症は、生理中に免疫力が低下したり、腟内を守る常在菌や分泌液が経血で流されてしまったりすることで罹患しやすくなります。特定の性感染症に罹患しやすくなるわけではなく、性感染症への罹患リスクが相対的に上がると覚えておきましょう。
尿道関連疾患は、生理中の経血を伝って雑菌が尿道などから侵入することで発症する可能性があります。
膀胱炎や尿道炎などのほか、悪化すると腎盂腎炎を併発して重症化する恐れもあるため注意が必要です。
このほかにも、生理痛がある状態でセックスすることで痛みが増し、心理的なトラウマを負ってしまうケースもあります。生理が終わった後も痛みや不快感を思い出し、セックスそのものに嫌悪感を抱いてパートナーとの関係が悪化する可能性もあります。さらに、男性側にとってもリスクがないわけではありません。経血に直接触れる可能性が高いため、女性に血液を介して感染するウイルスや病気があった場合、男性にも感染する可能性が高まります。
このように、生理中のセックスは女性にも男性にもさまざまなリスクを伴うため、注意が必要です。
生理中はパートナーにどう説明すればいい?
女性にとって、生理中は心身のバランスが乱れて不調になりやすい時期です。できるだけ体を休め、穏やかに過ごしたいと思う人も多いでしょう。
ところが、生理を経験したことのない男性は、そのつらさをなかなか理解できません。生理そのものについて知識がなかったり、「生理中は妊娠しない」という間違った思い込みをしていたりするケースも多いです。
生理中にパートナーからセックスを求められたら、きちんと心身の状態を説明しましょう。生理中でも妊娠のリスクはあること、生理痛がつらくてそれどころではない、セックス以外の方法なら応じられるなど、自分の気持ちを我慢せず伝えることが大切です。お互いに相手を思いやり、無理をしないように話し合っておきましょう。