子育て情報『子どもの自慰はやめさせなくていい!でももし、やめさせたいときは?【小児科医のラクになる育児】』

子どもの自慰はやめさせなくていい!でももし、やめさせたいときは?【小児科医のラクになる育児】

目次

・実はけっこうある、子どもの自慰
・自分の体で触っちゃいけないところなんてない
・触っていいんだけど、その上での接し方のコツ
・0歳から1歳ごろ
・2歳以上
・びっくりしちゃうけど、性教育のチャンス!
・困っているときには
小児自慰はやめさせなくていい!でもやめさせたいときは?/保田小児科医


こんにちは、小児科医の保田典子です。私生活では8歳、6歳、4歳の子育て中です。今回は子どもの自慰(マスターベーション)の話です。なかなかママ友などにも相談しにくいお話。でも自分だけで対処するのも難しいかもしれません。知識を持って対処すれば大丈夫ですよ。

実はけっこうある、子どもの自慰

外来でもときどきご相談を受けますが、子どもの自慰は珍しいものではありません。

「気がついていたらベビーカーのベルトにおまたを押しつけていた」「家で寝っ転がりながら自慰をしているようだ」など、シチュエーションはさまざま。
年齢層も生後数カ月から小学生までと、いろいろなパターンがあります。

正確な頻度ははっきりとはわかりませんが、女の子が多いと言われています。

自分の体で触っちゃいけないところなんてない

親御さんが初めて小児自慰を発見するとびっくりして、「はしたない」とか「恥ずかしい」という気持ちになるかと思います。

でも、小児自慰は性的な意味合いはなく、「触っていて気持ちいいことに気がついた」とか「なんとなく」すると言われています。

子どもが触っている場所は、自分の体です。自分の体で触ってはいけない場所はありません。びっくりしたり、恥ずかしい気持ちになると思いますが、まずは「やってはダメなこと」という認識を捨てましょう。


触っていいんだけど、その上での接し方のコツ

子どもが自分の体を自分で触ることは、まったく問題はありません。そうは言っても、人前でしたりするのは、周りの人をびっくりさせたり、不快な気持ちにさせる場合があるので、やめた方がいいでしょう。

0歳から1歳ごろ

0歳から1歳のお子さんに「人前ではやらないように」と言ってもまだわからないので、自慰から気が逸れるように、何か違うことをやるように働きかけてみると良いですよ。

自慰する子どもを見たときのお母さん・お父さんがすごく嫌な顔をしていたら、子どもも嫌な気持ちになるので(悪いことはしていないのに!)、いったん気持ちを落ち着けてから対処してみましょう。


2歳以上

2歳以上で、ある程度親の言うことが理解できるようになったら、「触ると気持ちいいのかな? それは自然な気持ちで、触ることは悪いことじゃないんだけど、家の外でやると周りの人が嫌な気持ちになるかもしれない。

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