夏本番前に知っておきたい!5歳までの子どもに起きやすい肌トラブル
おむつかぶれが起こってしまう原因は、おしっこやうんちが肌を刺激する成分(アンモニアや酵素など)を含んでいるからです。また、排泄後のおむつの中は湿度が上がり、ムレやすくなるので、排泄してから時間が経ってしまうと、排泄物の刺激を肌が受けやすくなってしまいます。ほかにも、下痢が続いたときや汗が多い夏場は特にムレやすくなるので、注意が必要です。
●とびひ(伝染性膿痂疹)
虫刺されやあせも、かき傷、湿疹などにレンサ球菌や黄色ブドウ球菌が感染することでかゆみを伴う水ぶくれができます。水ぶくれは破れやすく、破れて中から汁が出てくるとジュクジュクし、掻いた手で触れた場所に次々と飛び火してアッという間に広がってしまうため「とびひ」と呼ばれています。
●水いぼ
7歳以下の子どもに多く見られる皮膚の感染症です。皮膚に小さな丸いいぼ(1〜5mm程度)ができるウイルス性の皮膚感染症で、かゆみや痛みはほとんどありません。いずれは自然治癒することが多いのですが、治る前にいったん数が増えるほか、感染力が強いためほかの人にうつしてしまうこともあるので、子どもの水いぼに気付いたら早めに病院を受診しましょう。
各症状の治療法や予防法とは…?
あせもの治療法と予防法
●治療法
水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)は、かゆみなどがないため、症状が出ても気が付かないケースも多く、特別な治療をおこなわなくても涼しくしていれば1日以内に症状が治まります。
紅色汗疹(こうしょくかんしん)は、赤みやかゆみが出るため、炎症やかゆみを抑えるためにステロイド外用薬を使用します。また、細菌感染を起こしている場合は、抗生剤を使うこともあります。
●予防法
吸湿性と通気性の高い衣類を選ぶようにし、汗をかいたらこまめに拭いたり、着替えるようにします。汗をたくさんかいたときには、シャワーを浴びて清潔な状態にするのが好ましいです。また、汗をかいてかゆくなってしまっても、冷やしたりかゆみ止めを塗ったりして、かかないように注意することも大切です。
おむつかぶれの治療法と予防法
●治療法
おむつ替え時に患部を清潔な状態にした後、ワセリンなどの保護作用のある塗り薬を塗布します。炎症がひどいときにはステロイド外用剤を使用することも。
また、皮膚がたただれているときにはアズノール軟膏や亜鉛華軟膏など、傷を治す薬を使う場合もあります。