妊娠中に将来のことを話し合って転職した夫。慣れない職場や現場仕事で心も体も疲れているだろう……それでも余裕があるときには私の大変な状態を見て助けてくれると思い、なかなか自分から助けを求めることができませんでした。そんな私が初めて助けを求めたときの夫の態度は、想像していたものとは違っていたのでした……。
現在妊娠・出産・子育てをする多くのママたちが直面している「孤育て(孤独な子育て)」。ベビーカレンダーでは、新型コロナウイルス流行により人と関わることができず、各家庭だけで子どもと向き合う子育てを強いられ、閉塞感や孤独感を抱えながら子育てをしている、今の子育ての実態を特集でご紹介します。
育児の不安を誰とも共有できない孤独
産後の入院時は看護師さんや助産師さんのアドバイスを受けて、わからないことも不安に思うこともすぐに解決できました。しかし、退院してからは周りに知り合いもおらず両親も遠方のため、誰からもアドバイスを受けることができませんでした。
小さな変化や不安を解消することができず、息をしているのか、ミルクが足りているのか、部屋の温度湿度は大丈夫か、おしっこの量は少なすぎないか、この症状はなんだろう……。
そう悩んで携帯とにらめっこしながら、なんとかひとりで新生児と向き合っていました。
唯一頼れる夫へ助けを求めると…
仕事をして私たちの生活を支えてくれている夫のことはわかっているけれど、自分のことはすべて後回しにして小さい命をひとりで守っている私の不安もわかってほしい。そう思いながらも、仕事から帰ってきたらまず自分のことを済ませ、私の話もそこそこに仕事の愚痴を吐いて寝てしまう夫に、疲れているだろうからと何も言えず、ワンオペ生活を繰り返す毎日でした。
また、義両親が近くにいるものの、余裕がないなかで義両親に気をつかうことにも疲れてしまい、実の両親へ甘えるように頼ることはできませんでした。
そうして過ごしていた生後1カ月ごろ。何をしても夜泣きがおさまらず、寝不足やストレスがピークになっていた私は、たまたま起きてきた夫に「助けて」とお願いしました。
ところが、返ってきた言葉は「疲れているからムリ」でした……。
ひとりで育てる決心
ムリと言い放ち、本当にそのまま寝てしまった夫に苛立ちと怒りと悲しさで涙が出てきました。