2020年8月31日 21:00
「ダメ」が効かないのはナゼ? 保育園のほめ方・しかり方【お出かけ編】
このような場合に声かけするときに心がけてほしいのは、ママがしてほしい行動を言葉にするということ。「静かにしなさい!」は「小さな声でお話してほしい」に、「走らない!」は「歩いてほしい」「止まってほしい」「座ってほしい」に変えて伝えます。
そして、騒がしくしている場合は、少なくとも周りの方に不快な思いをさせているかもしれませんので、下記の2つの行動と言葉で、きちんと子どもに気持ちを届けてほしいのです。
・子どもの動き(声)を体で止める
・「座ってほしい」と伝える
保育園での「遠足ルール」
保育園では、遠足などで電車に乗るときは、乗る直前にカンタンなルールを2つだけ伝えます。
【1】先生と手をつなぐこと
【2】小さな声でお話すること
この2つを伝えるだけで、子どもたちの電車に乗るときの気持ちが変わってきます。ぜひ、おうちのルールを決めてから電車に乗ってみましょう。
お出かけしているときに子どもが困った行動をすると、体中に冷や汗がダラダラ出ます。家なら泣いていてもしばらくそばで様子を見ることができますが、外だと早期に解決したいのがママの本音です。
「この状況をどうしたいいの?」と悩むところですが、基本的には家と同じ対応をすればいいのです。子どもの気持ちを受け入れて、ママのしてほしいことを伝える、そして待つ。もちろん、抱っこもしてあげてください。
お出かけの場で子どもを「ダメ!」としかるのは、2つのときだけ。
・ケガをしそうな危ないことをしたとき
・走り回ったり大騒ぎして、周りの人に迷惑をかけてしまったとき
これらのときは「ダメ!」としかります。しかるときは、短い言葉を心がけます。それ以外の場面の場合は、いかにしからずほめる方向に持っていけるか、言葉の言い換えをしてみましょう。
著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。
息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。