【厚労省速報】少子化がさらに加速!?新型コロナは今後にどう影響する?
令和2年8月25日、厚生労働省が令和2年6月分の人口動態統計速報を公表しました。加速する少子化に厚生労働省担当者は、「さらに減少する可能性がある」と警鐘を鳴らしています。
5月の出生数が上半期の出生数に影響
2020年6月の出生数は7万3,037人で、2019年6月の出生数と比べて157人減少しました。そして、2020年上半期(1~6月)の出生数は43万709人と、2019年上半期の出生数 43万9,533人と比べて8,824人減少したことが明らかになりました。さらに上半期の速報値でみると、2000年以降では最も少ない数となっています。
本来であれば東京五輪が開催される予定だった2020年。その影響もあってか、1~3月の出生数は2019年とほぼ横ばい、4月は2019年4月より2,148人上回っていました。しかし、5月の出生数が7万1,940人と、2019年5月よりも7,754人減少し、2020年上半期の出生数の減少に影響したようです。
2020年上半期、そして2021年はどうなる?
現在、世界中で感染が拡大し、日本でも大きな影響を及ぼしている新型コロナウイルスですが、新型コロナウイルスの感染が日本で初めて確認されたのは2020年1月。2020年下半期前半の出生数にはあまり影響がないと思われますが、徐々に今後の出生数に影響を及ぼす可能性があることは容易に予測されます。
ベビーカレンダーが、703人の経産婦さんを対象におこなった『コロナ禍における第2⼦以降の妊娠』に関するアンケート調査では、新型コロナウイルスが流⾏する前は、全体の約50%(334人)が第2⼦以降の妊娠を希望していたものの、新型コロナウイルス感染拡⼤の影響により、第2⼦以降希望者の約32%(調査対象者 703 名のうち約15%)が妊活や不妊治療を休⽌・延期した、および妊娠を諦めたという結果が出ています。
さらにベビーカレンダーでは、今回の調査結果から、2021年の出⽣数を 70万5,024⼈ほどになる可能性があると推測しています。(※1)また、ほかにも、2020年3⽉以降、新型コロナウイルスの影響で結婚式を延期するケースも多く、妊娠計画を変更する⽅の増加も懸念されます。
今年6月に公表された2019年の出生数は、1899年の統計開始以降、最も少なく、初めて90万人を割り込みました。