ぶどうで4歳児が窒息死!乳幼児の窒息を防ぐには?ママがとっさにできることは?
によると、特に誤嚥・窒息に繋がりやすい食材として以下のような物を挙げています。
■弾力のあるもの:こんにゃく・きのこ・練り製品など
■なめらかなもの:熟した柿やメロン、豆類など
■球形のもの:プチトマト、乾いた豆類など
■粘着性が高いもの:餅、白玉団子、ご飯など
■硬いもの:かたまり肉、えび、いかなど
■唾液を吸うもの:パン、ゆで卵、さつまいもなど
■口の中でばらばらになりやすいもの:ブロッコリー、ひき肉など
また、球形の場合は直径4.5cm以下、球形でないものは直径3.8cm以下の食べ物が危険であるとしており、今回男児の死亡の原因となったぶどうは、給食での使用を避ける食材の1つでした。
子どもに与える時期によって下処理が必要な食材もあります。下処理の方法も確認しておくと安心ですね。
【参考】
「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」
万が一のときはどうしたらいい?
窒息は放置すれば死に至る危険な事故です。窒息時の対応を知っておくことで、いざという時慌てずに済むかもしれません。
1.まず人を呼ぶ。
日頃ワンオペ育児をしている方にはむずかしいかもしれませんが、可能であれば大きな声で人を呼び、ただちに119番への連絡を依頼しましょう。
2.子どもの様子を確認する。
窒息が疑われたとき、意識があるか、呼吸はしているか確認しましょう。
1)意識がなく、呼吸もしていない場合
心肺蘇生(気道確保・胸骨圧迫)をおこないます。※母子健康手帳に方法が記載されています。
2)意識がある場合
(1)1歳未満
背部叩打法と胸部突き上げ法を、異物が取れるか、反応がなくなるまで繰り返します。
(2)1歳以上
背部叩打法と腹部突き上げ法を、異物が取れるか、反応がなくなるまで繰り返します。
【背部叩打法】
①乳児の場合はうつぶせにし、その下側に救護者の腕を通します。指で乳児の下あごを支えて軽く突き出し、上半身がやや低くなるような姿勢にします。
1歳以上の場合は、救護者の膝や椅子の座面に上半身がやや低くなるような姿勢でうつ伏せにし、下あごを支えて軽く突き出します。
②手の付け根で両側の肩甲骨の間を4~5回迅速にたたきます。
【胸部突き上げ法】
1歳未満の場合は中指と薬指を、1歳以上の場合は手の付け根を、子どもの両乳頭を結ぶ線と胸骨が交差する部分より少し足側におき、胸骨圧迫の要領で4~5回圧迫します。