子育て情報『私の生理、重いの?軽いの?普通なの?見分けかたはコレ【医師監修】』

私の生理、重いの?軽いの?普通なの?見分けかたはコレ【医師監修】

しかし、子宮以外の場所に内膜が存在すると、子宮口のように血液を排出する出口がないため血液がその場で出血するため、炎症や癒着を起こしたりします。妊娠を希望している場合は、その病巣部が妊娠の障害となり、不妊につながるケースも。卵巣に子宮内膜が存在している卵巣チョコレート嚢腫の場合、直径5〜6cm以上になっていたら、手術で嚢腫(血液がたまった部分)を切除をしてからの妊娠がすすめられます。

子宮腺筋症とは

子宮腺筋症は、子宮内膜に似た組織が、子宮の筋肉の中にもできてしまう病気です。子宮筋層内に子宮内膜組織が入り込んだような状態で、子宮の筋層が厚く腫れてしまいます。この子宮腺筋症は30〜50代に多いと言われています。

症状としては、強い月経痛、過多月経(月経血の量がひどく多いこと)、それに伴うひどい貧血、排便痛などが起こることもあります。また、不妊の原因にもなります。


初期であれば、鎮痛薬やホルモン剤を使ったホルモン療法が可能ですが、症状が重くなると、手術で患部を取り除く場合もあります。患部が広範囲になっている場合は、子宮全摘手術になることもあります。

自分の生理痛が重いのかどうかは周りと比べるのではなく、自分がどう感じているかが大事です。「いつもこれくらい痛いし…」なんて思わずに、つらいと感じたら一度病院で相談してみましょう。病気を早期発見できるかもしれませんし、病気でなくても、それ以外の生理痛が重くなる原因に気づくきっかけとなるはずです。

監修者:医師 こまがた医院院長 駒形依子 先生
東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。
2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』。

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