子育て情報『知れば得する!子宮のことがわかれば、自分の体がもっとわかる!』

知れば得する!子宮のことがわかれば、自分の体がもっとわかる!

子宮との繋がる部分を卵管子宮口というのですが、約1mmと極めて細く、炎症などで損傷を受けやすい箇所です。また、卵子は卵管内で精子と出合い、受精します。

受精した卵は卵管内の繊毛の動きによって子宮内腔まで運ばれます。この繊毛の動きが悪くなると卵管内に着床してしまい、子宮外妊娠の原因になります。

5.卵巣

子宮の左右に1つずつあり、卵子を育てる卵胞を育て、成熟した卵子を排卵する機能を持った内分泌器官です。卵子の成熟、排卵のタイミングなど、すべて女性ホルモンによってコントロールされるので、生理周期に影響を与えやすい器官とも言えます。

ちなみに、女性ホルモンと言われるエストロゲンとプロゲステロンは、この卵巣から分泌されています。


子宮と骨盤は密接に関係している

子宮は、膀胱や直腸などの他の内臓とともに骨盤に囲まれており、子宮や卵巣などは骨盤内の靭帯で支えられています。そのため、骨盤が歪むと、子宮をはじめ、その中にある臓器の位置もずれてしまいます。

骨盤内の内臓が正しい位置にないと、子宮周囲の血管が圧迫されて血流が悪くなることで、子宮・卵巣が冷え、生理痛が重くなる原因や排卵障害に影響することもあります。また、下腹がぽっこりと出てしまうことも。

なお、骨盤が歪む原因は「足を毎回同じ方向で組む」「鞄をかける肩がいつも同じ側」「猫背」など、日常生活の中にあることがほとんどです。

生理は何らかの病気や事故などの損傷がない限り、閉経するまで続くもの。生理を起こしている子宮と卵巣のことを理解すれば、生理のことをさらに深く理解することができます。体の中で今どんなことが起きているのか、どこが動いているのかを知って、上手に生理と付き合っていきたいですね。


監修者:医師 こまがた医院院長 駒形依子 先生
東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』。

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