子育て世帯は知っておきたい!最近の日本の教育改革とこれから伸ばしたい3つの力
子どもたちの「3つの資質能力」を引き伸ばすため、「させる」保育(教育)から「したい」を大切にする保育(教育)へとシフトしています 。自然環境を生かした活動を取り入れたり、挑戦する機会を積極的に増やしたり、子どもたちの能動的な「やりたい!」の力を大切にする現場へと変化しているようです。
「改訂が実施された2018年からもう4年。保育現場はだいぶ変わってきました。『子ども主体の保育』がより先鋭化している。子どもたちの生活や遊びの環境の構成を丁寧に整え、非認知能力を意識したり、遊びの環境を考えたりして、非認知能力を育てるためのさまざまな工夫をしています。幼い時にしっかり遊んでいろんな経験を積ませてあげることで、子どもたちは成長していく。それが結果的に非認知能力を育てます」(小崎先生)
小学校で英語やプログラミングを、中学校で介護体験を学ぶ時代に
小中学校の現場でも一人1台タブレットやノートPCなどのデジタルデバイスが配布されるなど、教育改革は始まっています。
小学校では、英語やプロミングを導入。ヒト型ロボットPepperを利用したプログラミング授業や、子どもたちだけで授業を進める公立小学校も。机がコの字型に並べられるなど、教室にも変化が見られます。
中学校では2021年から家庭科の授業で介護体験が必修に。以前から続く保育体験に追加されました。
高校の家庭科で資産形成、投資信託!?
今年4月から行われる教育改革の目玉は、高校の家庭科で「投資」を教えるようになること。「投資をしなさいということを教えるのではなく、資産運用や資産について消費者教育として教わるということです」。この背景には、4月から成人年齢が18歳になることが関連しているそうです。
「18歳が一つの大人のラインになったので、この社会で自立して生きていけるような教育になったんです」と小崎先生は解説します。
大学入試にも変化が
教育改革を受けて、大学入試にも大きな変化がありました。2021年から入試は「大学入試センター試験」から「大学入学共通テスト」へ。より表現力や思考力、判断力が問われるようになりました。
「これまでとは異なり、知識だけでなく同時に思考力や社会全体の関心などが問題に反映される傾向になってきました。