子育て情報『「もう子どもはもてないのかも…」約3年間の不妊治療。最後にわかった原因が衝撃的だった…【体験談】』

2022年8月23日 21:30

「もう子どもはもてないのかも…」約3年間の不妊治療。最後にわかった原因が衝撃的だった…【体験談】

この病院でも、何度か人工授精にチャレンジしてみることにしました。「精子の状態はまったく問題ない」と言われながら、4回チャレンジしても成果が出なかったので、悩みながらもついに体外受精へと踏み切ることにしました。今までの治療と比べて、かかる費用は桁が違います。「私の体のせいで、お金を余計に使わせてしまって本当にごめんなさい」という気持ちでいました。

衝撃の事実が…!

体外受精では、体内から取り出した卵子に、精子をふりかけて受精させます。今までの夫の精子の成績であれば問題なく進むはずだと医師からも説明を受けました。採卵直前での精液検査も無事クリア。あとは私の卵子の状態だけ……。
「どうか質のいい、妊娠できる卵子が採れていますように」。そう祈りながら、受精結果を待っていました。採卵から2日後、受精の進捗が伝えられました。

「体外受精では、受精が確認できなかったので、急きょ、精子を直接卵子に注入する顕微授精に切り替えました。そして、精子側に受精する能力に問題がある可能性が高い。受精障害です」と医師は言いました。予想外の言葉に、私たち夫婦はとても驚きました。「今までの精液検査で問題なかったのに、どうして……」。
実は人工受精や採卵前の精液検査では、精子の奇形率や運動率などはわかりますが、「本当に受精できる能力があるのか」はわかりません。体の外で受精をするとき、人の目で確認することで、初めてわかることなのだそうです。その後、私は一度の移植で妊娠し、無事元気な男の子を出産しました。私たちの不妊の一番の原因は、最後に見つかった「男性側の受精障害」にあったのです。    

ついつい女性側に問題があると考えてしまいがちだった不妊治療。しかし、原因はどこにひそんでいるのかわからないものだと思った出来事でした。あのとき顕微授精に切り替えてもらってよかったなと思っています。

著者:坂本ゆう

約3年の不妊治療を経て、2022年に男の子を出産。
「人と比べず、マイペースに!」をモットーに、初めての育児に日々奮闘。育児の傍ら、保育士試験や不妊症・不育症ピアサポーターの研修にも挑戦中!


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