子育て情報『元ホストでニート…高校時代から問題を起こしてばかりだった彼。私の妊娠がわかった途端に!?』

2022年8月28日 22:00

元ホストでニート…高校時代から問題を起こしてばかりだった彼。私の妊娠がわかった途端に!?

 

夜通し泣き叫んだ私は、誰が見ても今にでも倒れそうな姿だったのだと思います。数人の妊婦さんがいましたが、助産師さんが「それでは順番に先生の診察をおこないます」と言った瞬間、そこにいた妊婦さん全員が、私を指して「先に診てあげてください。私たちは大丈夫です」と譲ってくれました。

余裕がなかった私はお礼も言えず、頭だけ下げて先生のところに向かいました。そこで先生に「どうする? 陣痛促進剤を打つかい?」と言われて、「もう無理です。それ以外、考えられません」と即答し、陣痛促進剤を打ちました。  

朝の9時に陣痛促進剤を打つと、急激に痛みが増して涙と鼻水と汗で私の顔はべちゃべちゃに。夫は必死で私の顔を拭いてくれてました。
昼ごはんは天丼で、「こんなの食えるかー!」と激怒してしまった私。もう私を止められる人は誰もいませんでした。 

感極まって泣く夫に全員が笑ったのは

お産が重なったのもあり、私はLDRには入れずそのままこの部屋でと言われ、いきむためにつかむようなものもない状態でした。

どうしたらいいかわからず、「もう無理、無理ー! 出して!!」と弱音ばかりの私。助産師さんに「赤ちゃんに全部聞こえているんだから、そんなこと言わないの!」と言われ、とてもつらい時間でした。 

やっと出産というとき、1回いきんだだけで、出てきてくれた赤ちゃん。私はもう放心状態。夫は感極まって声を出して泣いていました。
義母が「まったく、泣き虫なんだから」と夫にハンカチを渡したら、全員が笑いました。なんと夫は漫画のようにメガネの上から涙を拭いていたのです。義母はそれを見て感動しながら「しょーもないねー」と夫のメガネを外し、涙を拭いてあげていました。その姿を見て私もほっこり。

「23時間、あれだけ大声で最後まで泣き叫んで怒っていた妊婦さんは、なかなかいない」と言われたぐらいでした。体力が人並み以上にあったからなし得た出産だったように思いますが、夫の漫画のような笑える行動が、笑顔と感動を与えてくれたことも間違いありません。

彼の夢の通り女の子だったので、そのまま夫が言っていた名前をつけました。その長女も11歳。
夫が正社員となったのも11年目ということになります。

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