実は危険だらけ!?赤ちゃんの命に関わることも…部屋作りのNG例、今すぐ見直したいポイントとは?
助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、赤ちゃんと過ごす部屋の注意点について教えてくれました。おしゃれなインテリアや雑貨はたくさんありますが、赤ちゃんと一緒に過ごす部屋で使用する場合には、おしゃれ面だけでなく安全面も気をつけることがとても大切。知らなかったでは済まされない……事故が起きてしまう前に今一度確認しておきましょう!
赤ちゃんがいる生活になると、今まで大人だけで生活していた環境では危険なことがあります。
そこで今回は、乳幼児がいるご家庭での見逃しがちなお部屋環境の注意点についてお話ししていきます。
おしゃれなテーブル、実は危険なことも!?
部屋のインテリアとして、テーブルはいろいろなデザインのものがあります。
以下のものは、乳幼児がケガをする可能性があるので注意しましょう。
●角がある形のテーブルは、角に頭をぶつけてケガをすることがあります。角にぶつかっても、ケガをしないように衝撃を吸収してくれるコーナーガードなどのクッション材をつけるようにしても良いでしょう。
●ガラステーブルは、体重をかけて浮いてしまったり、角にぶつかる、おもちゃなどをぶつけて割れてしまうことがあります。子どもが成長するまで一時的にしまっておいたり、買い替えも検討してみましょう。
●折りたたみ式のものは、折りたたみ部などの金具に指を挟むことがあるので、カバーをするか一時的にしまっておきましょう。
●テーブルクロスは、引っ張ったり転んでしまったり、クロスの上にあるものが赤ちゃんに落ちてくるなどの危険があります。テーブルクロスは避けてものもあまり置かないようにしましょう。
マット類はすべって転ぶ原因にも……
フローリングに敷いてあるマット類は、ハイハイ時期やよちよち歩き時期の赤ちゃんが引っかかったり、すべって転んでしまうことがあります。
ハイハイ時期や歩き始めた時期は、裏に滑り止めがついたものにしたり、毛足の短いものにするなど工夫していきましょう。
マット類は敷かないほうがベストですが、フローリングの場合、転んで頭を強く打つことがあります。
赤ちゃん用のプレイマットやクッションマットなどを敷いておくと安心です。
ディスプレイの小物や写真立ても注意が必要!
棚の上にあるディスプレイ、花瓶や置きものなどは、地震などの災害がなくても落ちてくることがあります。土台がしっかりとしていて倒れにくいものなどを選ぶようにするのがオススメです。
画びょうで留めているポスター類は壁に貼る用の両面テープに変えたり、写真や絵などの壁掛けのフックは固定がしっかりしてあるか確認してみましょう。 特に赤ちゃんの寝る周りには、落ちてきそうなものは置かないようにしましょう。
また、植物の植木や花瓶も倒してしまったり、鉢植えの土や石・肥料など口に入れてしまうことがあります。観葉植物を室内に飾る場合には、赤ちゃんの手が届かない場所に飾るなどの工夫をしながら取り入れるようにしましょう。
空間をおしゃれにしてくれるインテリア雑貨やディスプレイ類は、赤ちゃんがいるご家庭の場合には、飾る前に危険がないかをチェックするようにしましょう。
命の危険にもつながる!? コンセント類にはカバーを
室内のあちこちに設置されているコンセント。 コンセントはちょうど赤ちゃんの目線に入り、さらに「穴」も空いていたりと、どうしても気になって触ってしまうというお子さんが多いです。しかし、指しゃぶりをして濡れた手でコンセント部分を触ったり、コンセントの穴に何かを入れてしまうと感電事故にもつながってしまうため非常に危険です。
コンセントが設置されている場所は、家具などで見えないようにするか、コンセントカバーをかけるようにするなど、赤ちゃんが気軽に触ることができないような工夫をすることが重要です。
使っていないコンセントは、100円ショップやホームセンターなどで販売されている専用のカバーで塞ぐようにしましょう。
まとめ
部屋の中の危険なものは、月齢によっても変化していきます。成長の過程をみながら、家族でチェックしていけると良いですね。
監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。
病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。