主人公の加奈子は夫・圭太と小学4年生の息子・想太の3人家族。結婚後は夫のモラハラ発言に悩まされる日々を送っていました。そんなある日、夫に内緒で買った宝くじの当せん結果をこっそりと確認。すると自分の持っていた宝くじの番号が、3億円の当せん番号と一致したのです! 番号の確認が済むと、冷静になった加奈子。心の中で、「このお金はあの人に渡さない」と静かに決意するのでした。
あるとき息子のことを巡って、言い合いに発展してしまった2人。反論される度、厳しい言葉で加奈子をどんどん追いつめていった夫ですが、加奈子が泣き始めると態度を一変!
「ごめん、言い過ぎたよ!」そう言うと、加奈子を抱きしめたのでした。
しかし、この流れはことあるごとに何度も繰り返されていたのです。
加奈子は思わず心の中で(この流れ、もう何回目? )とつぶやいて……?
謝まって抱きしめれば、それで終了だと思っているの?
息子・想太の話題から派生して、
加奈子の過去を否定。
加奈子が泣き始めると、「ごめん」と言って謝り、
抱きしめて終了。
"あの人"はそれでいいのかもしれないけど、
私はずっと傷ついてる。
心の中でモヤモヤが止まらない加奈子は、
夫のどこが好きで結婚したのかさえも、
分からなくなっていたのでした。
◇◇◇
「息子の話→妻の過去の否定→謝り、抱きしめて終了」という流れは、"いつもの流れ"と言ってしまうくらい、何度も繰り返されていたと思うと、なかなかキツイものがありますね。夫のどこが好きだったのか思い出せないくらいまでに加奈子が追いつめられていたというのが、ひしひしと伝わってきます……。
著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち
<3億円当たった主婦>「スラックスの中は?」不倫の証拠はないかと必死で探す妻。しかし現実は?