2023年4月20日 15:00
「発疹がなくなったら大丈夫」は間違い!?春にかかりやすい水ぼうそうのケアの注意点とは?
助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、冬〜春頃にかかりやすい水ぼうそうについて教えてくれました。水ぼうそうは感染力も強く、園などでも流行りやすい病気の一つです。子どもが水ぼうそうにかかった時にはどんなことに気をつけたらよいのかなど、ぜひ、確認しておきましょう!
水ぼうそうは、1年中みられる感染症ですが、特に冬から春にかけて多いといわれています。かかってしまった場合は、どんなことに気をつけていけばよいのか迷われる親御さんも多いことでしょう。そこで今回は、水ぼうそうについてお話していきます。
「水ぼうそう」ってなに?
水ぼうそうは水痘ともいわれています。かゆみの強い水疱(すいほう)[水ぶくれ]ができ、とても感染力が強く、保育園や幼稚園などで一気に広がります。症状は軽い場合も多いですが、症状が重くなる場合もあります。
かかりやすいのは10歳以下といわれ、赤ちゃんはもちろんのこと大人でもかかることがあります。 水ぼうそうは予防接種があり、生ワクチンで定期接種になっていて、1回目の接種は生後12-15か月の間、2回目の接種は1回目の接種から3か月以上あけます。日本では4歳以下で水ぼうそうにかかることが多いため、2歳までに2回目の接種を行うことが望ましいとされています。
水ぼうそうの症状や特徴は?
水ぼうそうは、かゆみが強い水ぶくれができます。潜伏期間は平均14~16日(10日未満や21日程度になる場合もある)と言われています。1日くらいの微熱があった後、赤い小さな発疹の症状が出始めます。高い熱も2~5日間続きます。
発疹はどうなっていく?
発疹は以下の経過をたどります。
紅斑(こうはん)赤いブツブツ
↓
丘疹(きゅうしん)少し盛り上がる
↓
水疱(水ぶくれ)
↓
痂皮(かさぶた)
厚生労働省のHPによると、水ぼうそうは水痘帯状疱疹ウイルスというウイルスによって引き起こされる発疹性の病気です。鼻や喉の分泌物や、水ぶくれがつぶれて飛んだウイルスを吸い込む空気感染、飛沫感染、肌の触れ合いなどの接触感染により広がり、その潜伏期間は感染から2週間程度と言われています。発疹の発現する前から発熱が認められ、典型的な症例では、発疹は紅斑(皮膚の表面が赤くなること)