「あんたら終わったね」私が遺産を相続すると夫と義両親が豹変→監視カメラを設定したらまさかの映像が
菜穂子の会社に迷惑電話をかけたり、車に犬の糞を付けたりとエスカレートする一方。
「菜穂子のお父さんだって俺たち家族に使ってくれた方が喜ぶ」などと暴論を振りかざし、自分の行いを一切反省していない様子の篤史と義両親。仕事中にも義両親からお金を無心され、休日には篤史と義両親から「金に汚いクソ嫁」と罵られていた菜穂子はついに離婚を切り出します。
意外にも素直に離婚に応じる様子を見せた篤史。菜穂子からの財産分与を条件に、二つ返事で頷きました。「強欲女と別れられて、しかも金も入ってくるとかサイコー!」と煽る篤史に、菜穂子は「今後同じことをしたら嫌がらせとして警察に相談します」と淡々と告げました。
お金に目が眩んだ哀れな義一家
1週間後――。
篤史から菜穂子へ、「明日の離婚の話し合い、俺の両親も参加するから」という連絡がきました。
篤史は菜穂子を煽る調子でさらに続けます。
「お前の相続した家燃えたらしいな」
「金にがめついから罰が当たるんだよw」
「監視カメラに全部映ってたよ?」
実は、一軒家を貸している住人から、篤史や義両親から嫌がらせを受けていると連絡をもらっていた菜穂子。対策として監視カメラを設置していましたが、そこには放火する篤史と義両親がしっかりと映っていたのです。
菜穂子が監視カメラの映像を警察や消防に渡していたことを話すと、篤史は途端に慌てふためき、「ごめん」「ちょっとお前を困らせたかっただけなんだ……」と一気にしおらしい態度に。
さらに、「実行した母さんが一番悪いよな?」「俺は手伝っただけだし……」と自分だけ罪を逃れようとする篤史に、菜穂子はほとほと呆れるのでした。
菜穂子は「私の相続した遺産は財産分与には入らないからね」ととどめを刺します。ぽかんとする篤史に「あんた達なんて絶対に助けないし、助けられない」「私の知る限り一番ろくでもない人間だからね」と菜穂子は言い捨てるのでした。
その後――。
菜穂子の言った通り、篤史と義両親は逮捕され、刑務所に入ることに。菜穂子は一軒家の住人に謝罪するとともに十分な引っ越し資金を渡し、知り合いの物件を紹介しました。その一軒家を売却した菜穂子は、実家に戻って母と穏やかに暮らしています。