2023年10月5日 23:20
「ゴミ箱をあさって…」娘の生理事情を知るために…!?信頼関係が崩れた親子<統合失調症の母>
統合失調症の母に育てられた“わたしちゃん”。思い出せる一番古い記憶は、幻覚や妄想で騒いでいる母の姿。病気のせいもあり、家の中は汚く、自分で食事を作り食べることもしばしば。唯一の理解者である、“今のわたし”が当時のわたしちゃんの気持ちに寄り添います。被害妄想からお隣さんを攻撃したり、自分の服をハサミで切り刻んだり、日常的に奇行が続いていた母。ある日、わたしちゃんが家に帰ると、母の姿がありませんでした。父方の祖母に迎えられ、「母が入院した」と伝えられます。
「悲しいだろうけど、頑張ろうな」という祖母からの言葉に、複雑な心境のわたしちゃん。
母がいない平和な生活をうれしく思ってしまったり、病気がよくなるのか期待したり……。
「『悲しい』のひと言で済ませないでよ!」と祖母に怒りすら覚え、さまざまな感情が渦巻いていました。
そんな気持ちのまま、尋ねた母の入院先で……。
母の変化に戸惑う少女
母の入院先にお見舞いに行ったわたしちゃん。
「早く退院して家に帰りたい。頑張るから待っててね」と母は、人が変わったように涙を流していました。
病状の変化で、不安定な状態の母。
「わたしちゃん! 家にいられなくてごめんね……」とわたしちゃんを抱きしめます。
「なんか嫌……驚き……不満……心配……」
わたしちゃんは抱擁してきた母に対し、マイナスな感情を抱きますが、それを隠していました。
「わたしちゃんが抱きしめてほしいときに全然してもらえなかったのに……急にされても素直に喜べないよね」
そして、「母が病気なことに自体に、罪悪感を持っていた」と振り返る、大人になったわたし。
「母親が心身ともに元気でないと、自分を責めるような気持ちになるのでしょうか……」