2023年10月10日 23:20
「母の病気も、不幸なことも…」すべてに罪悪感を覚える少女。消えない心の傷とは<統合失調症の母>
欠如感を感じ、さまざまなことが“自分軸ではない”という感覚でした。
趣味に没頭しても、友だちと過ごしても、恋人ができても、自分の家庭ができても埋まらない感覚。
何を手に入れても、常に寂しさがつきまとっていました。
「この穴がなければ、もっと幸せで活躍していたかも……」
大人になったわたしが穴を覗いてみると、「やさしいお母さんがよかった。我慢ばっかりするのいやー」という声が聞こえてきます。
「自分の声を大事に拾うといろいろなことに気づけるようになった」
大人になったわたしは、「胸の空洞は、知識や経験で埋まるものではなく、たくさん我慢していた気持ちに気づいて、認知のゆがみを直すことで、ちょっとづつ埋まってきている」と感じているのでした。
母の症状の変化に一喜一憂し、時に罪悪感すら覚えていたわたしちゃん。どんな状況でも、母に対して愛情があったからこそ、わたしちゃんは苦しい思いをしていました。
子どもは親の姿を見て育ちます。「親が幸せであることは大事」とありますが、その通りですね。
著者:マンガ家・イラストレーター HiKARi
「悪化する母の被害妄想…」自分の存在を消す!?精神疾患の母を持つ娘の壮絶な苦悩<統合失調症の母>