義姉「あんたたち夫婦に父の遺産は渡さない!」私「夫は相続放棄しました」→喜んだ義姉が青ざめた瞬間
義父は交通事故を起こし、怪我を負いました。その怪我により、足腰が弱くなって、私たち夫婦が同居・介護をすることになったのです。
昔から仕事一筋で、趣味もなかった義父。しかし、怪我を負ったことにより、義父は「人はいつどうなるかわからない」と考えを改めたらしく、さまざまな趣味や集まりに手を出し始めました。
最初は私たち夫婦もあたたかく見守っていたのですが、驚いたのはそのお金の使い方。たとえば、釣りに興味を持つと、一流品を揃えるところから始める義父。ひとつの趣味を始めるたびに、初期投資に数百万円かけることもざらだったのです。
しかし、もとは義父のお金。
私たちは口を出すべきじゃないと、ただ見守りに徹していました。
義姉は、私が義父からお金を巻き上げて国内旅行三昧だったと思い込んでいたようですが、それも勘違い。趣味を一通り楽しんだ義父は、今度は「亡くなる前に初恋の人に会っておきたい」「疎遠になった親友に会いに行って謝りたい」などと言い出し、私を連れて、全国を回り始めたのです。
会いたい人がどこにいるかから、交通手段、宿泊予約まで、義父は私に丸投げ。それなりに良いところには泊まりましたが、足腰の弱い義父を連れての旅行は、私にとってはストレスでしかありませんでした。
夫から義父が遺産を使い切った経緯を聞いた義姉。「こんなばかばかしい散財で遺産が消えていたなんて……」と意気消沈したかと思えば、「どうしてくれるのよ!私の計画が!古民家カフェの夢が消えちゃうじゃない!」と再び怒り出したのです。
前々から義父に古民家カフェへの出資を頼んでいたという義姉。
しかし、事業計画が甘すぎると断られ続けていたそうです。
しかし、それもだいぶ前の話。数年前から義父の認知症は一気に進行し、経営のセンスも鈍り、会社も赤字続きに。その頃の義父なら、きっと義姉にも即出資していたでしょう。
会社に影響が出始めたころから、私たちも義父に引退を促していました。しかし、「絶対に社長の座は渡さない!」と義父はギリギリまで居座り、赤字の補填のために義父の財産は費やされることに。なんなら借金まで抱えていたのです。
義父の借金のことを夫から聞かされた義姉は、「う、嘘でしょ、返済終わってないの?」