「その使い方、危険です!」便利な育児グッズが事故を招くことも…注意すべきアイテムを専門家が解説!
助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、育児中に使う便利グッズについて教えてくれました。育児がラクになるような便利なグッズが増えていますが、正しい使用方法で使わないと危険なことも……!? ぜひ参考にしてくださいね。
育児中に使うさまざまなグッズは、とても便利なものがあります。しかし、使用方法によっては危険があり、注意が必要です。今回は3つの育児グッズを例にお話しします。
前向き抱っこひも
赤ちゃんが前向きの抱っこができるタイプの抱っこひもは、通常のママと対面している抱っこひもに比べて、周りの様子がよく見えるので赤ちゃんの機嫌が良くなったり、動物園や水族館などで周りが見やすくお出かけで活躍します。
しかし、赤ちゃんにとっては、周りから入る刺激が多く、脳に入った情報量が処理できずに夕方のグズりや夜泣きの原因になることもあります。
また、前向き抱っこは、赤ちゃんがしがみついたり、つかまるところがなく、踏ん張りがきかず、抱っこしている大人の動きで揺らされてしまうので、体勢によっては赤ちゃんの体の負担になることがあります。
前向きタイプの抱っこひもを使用する際には以下のことに注意点しましょう。
・長時間は避ける
・赤ちゃんの様子に注意する
・寝てしまったら通常の対面の抱っこに戻す
・抱っこしている人の腰に負担がかかりやすいので、腰の悪い方や筋力の弱い女性などは避けたほうが良い
・メーカーが推奨している使用可能時期(月齢)をしっかりと守る
寝返り防止クッション、ベビーベッドの柵カバー
寝返りをし始めたころは、うつ伏せ寝になってしまうことがあり、寝返り防止クッションを使用することがあります。
寝返り防止クッションは、それを越えて寝返りする場合があり、顔を塞いだ体勢になってしまうと自力で戻れなくなることがあります。寝返り防止クッションを使用する場合は、赤ちゃんから目を離さないようにすることを心がけましょう。
また、ベビーベッドの柵の間に手や足、頭が入り込まないように、柵に布製のカバーをすることがあります。ベビーベッドの柵カバーは、外側から赤ちゃんの様子を見ることができないので、顔を塞いでしまったときに気づかない危険性があります。