「旦那さんの子どもを妊娠しました♡」と突然の略奪連絡→夫は2年前に亡くなったのに?一体何が…!?
「私、そんなの聞いてないもん!」「私の計画はどうなるのよ!」と逆ギレされましたが、私にとってはいい迷惑です。これ以上亡くなった夫の名誉を汚すようなことをしないでほしい、とだけ伝えて、私は電話を切りました。
夫からのメッセージ
その数日後――。
義実家を訪れていた私のもとに、またも例の彼女から電話がかかってきました。
「友だちに聞いて回ったら、本当に彼が亡くなったってみんな言っていて……」「だから、彼の遺産を私にもちょうだい!」
私の目は点になりました。
「子どもを育てるのにはお金がかかるの!だから助けてちょうだい!」「彼ならきっと助けてくれるはずよ!」
おなかの子どもの本当の父親には逃げられてしまったそう。相手も相手で、会社経営をしている独身と偽っていたようです。実際は普通の会社員で、既婚者。
彼女が妊娠のことを明かすと、逃げてしまったんだとか。
「もう亡くなった夫をこれ以上巻き込まないでください」と私が言うと、「こんなに困ってる不幸な人を見過ごすのっていうの!?きっと彼が生きていたら100万くらいは恵んでくれていたはずよ!」と彼女。
「もしも息子が生きていたら、あなたはお金を請求される側だったでしょうね」
ついに、私の隣で話を聞いていた義母が話に入ってきました。「え?え?彼のママ?なんで?」と戸惑う彼女に、「息子の部屋を整理したのよ」「そしたら本に挟まれた手書きの借用書が出てきてね」と義母。
彼女の態度に思うところがあったのでしょう、夫も付き合ってしばらくしてから対策を講じていたようでした。彼女にお金を貸すたびに、借用書に一筆書かせていたのです。彼女は何も考えずにサインしていたようですが、夫はそれをしっかりとまとめていたのです。
「だいたい合計500万ってところだけど……どうしても助けてほしいならこの500万、耳を揃えて払いなさい!話はそれからよ!」
義母に一括された元彼女。
「これ以上亡くなったうちの息子の名誉を貶めるようなことをしたら、ご実家にうかがいます」という義母におそれをなしたのか、それ以降連絡してくることはありませんでした。