2022年8月21日 16:30
「ダメ!」が効かないのはどうして?子どものほめ方・しかり方のやりがちNG!【お出かけ編】
保育士の中田馨さんが、保育園で実践している「子どもへのほめ方・しかり方」を教えてくれました。今回はお出かけ編です。お菓子を買ってと泣く、なかなか帰りたがらない、公共の乗り物で騒ぐなど、シーン別に詳しく解説!
こんにちは、保育士の中田馨です。「保育園で実践している、子どもへのしかり方・ほめ方」の第4回目になります。今回は、お出かけでのしかり方とほめ方です。普段、保育士が現場で実際にどのような声かけをしているかお話しします。
よかれと思って言ってしまう言葉を言い換えてみる
お出かけ先でよく出る言葉といえば、子どもの言動を止めたいときに思わず言ってしまう「ダメ!」という言葉。気をつけてほしいのは、「ダメ!」を何度も使っていると、「ダメ!」の効力が薄まっていき、子どもにとって日常の言葉になってしまうことです。「ダメ!」は危険を回避するためにしかるときの言葉としてとっておきましょう。
実は、子どもと生活していても「ダメ!」を使わずに過ごすことはできます。子どもの行動と気持ちにフォーカスを当てていると、「ダメ!」と言う場面はそれほど多く訪れません。今から、普段使っている「ダメ!」を別の言葉に言い換えることはできないかを考えてみましょう。
例えば、人の家の花を子どもが取ろうとしたとき。「ダメ!」ではなく、「待って」と言いましょう。
そして「きれいな花だから触りたくなっちゃったね。でも、このお花はおうちの人が大切にしているお花だから、見るだけにしようね」と言います。
お菓子を買ってと泣く
スーパーに行くとよく見かける光景。「お菓子、買って!」「今日はダメ!」というやり取りです。私自身も自分の子どもで経験していますし、保育園の子どもたちを連れてお買い物に行ったときにも経験しています。
商品を握りしめ「買ってくれるまで絶対に離しません!」と強い意志で向かってくる子どもに、どう対応したらいいか迷ってしまいそうです。ここで、ママが見せてほしい態度は「買うなら買う。買わないなら買わない」と言う明確な態度です。
子どもの訴えが激しいと、周りの目もあるので思わず根負けしてしまいそうですが、「買わない」と決めたなら、自分の気持ちに負けてはいけません。でも「今日は買わないって言ったでしょ!」