妊娠さんはお通夜・お葬式に参加しないほうがいいの?迷信は本当!?
●メイク
メイクは、濃いチークや、赤い口紅はせず、あくまでも控えめにします。ヘアスタイルも、長い場合は一つにまとめるようにしておきましょう。
お通夜・お葬式にまつわる迷信
お通夜・お葬式の参列や式中のことなど、巷で耳にする風習やマナーの中には根拠のある正しいものなのかどうかわからないものもあります。
妊婦さんがお通夜・お葬式に参列するかどうかでよく耳にする迷信には、次のようなものがあります。
・お通夜やお葬式にはできるだけ参列しない
・どうしても参列するときにはおなかに鏡を入れる
・お葬式に参列するとあざのある赤ちゃんが生まれる
・亡くなった方の顔を見てはいけない
「お通夜やお葬式に参列しない」「亡くなった方の顔を見ないようにする」というのは亡くなった方の霊が赤ちゃんを連れて行こうとするからという話があります。鏡は古来では魔除けとして使われていたこともあるため、霊を寄せ付けないようにという思いから生まれたものだと考えられます。そのほか、参列してくださった方へのお茶出しや食事の準備は女性がするため、妊婦さんへの気遣いからに生まれた迷信であるともいわれています。
これらは、すべて医学的根拠はないものです。
しかし、これらの迷信が気になる場合は、参列せず香典などを送るようにし、参列した場合も故人を送るために失礼のないように、また、最期を温かく見送ってあげられるようにしたいものです。
まとめ
妊婦さんは疲れやすく、体調も崩しやすいものです。最期のお別れとなるので、参列するかどうかは周りの方とよく相談し、参列する場合には無理のない範囲でさせていただくようにしましょう。服装は、装飾のない地味めの黒のゆったりとした洋服やマタニティ用の喪服を選ぶとよいでしょう。季節に関係なく、体が冷えないような工夫も必要です。お通夜・お葬式での妊婦さんに関するいわれは迷信で、根拠はないとされていますが、気になる場合は失礼にないように工夫するようにしましょう。
監修者:看護師 看護師・予防医学指導士 和田路子
国立大学医学部看護学科卒業後、公立病院周産期センターにて勤務。ハイリスク事例やNICUにて多くの実務経験を経る。
自身の不調の経験から、予防医学のに出会い、予防医学指導士の資格を取得。