子育て情報『妊娠中、高血糖が続くとどうなる?妊娠糖尿病の治療・出産方法は?』

妊娠中、高血糖が続くとどうなる?妊娠糖尿病の治療・出産方法は?

の2種類があります。また、妊娠前から糖尿病をもつ女性が妊娠する「糖尿病合併妊娠」の場合は、担当医と相談し、糖尿病の治療を続けながら、妊娠・出産へ備えることが重要です。

妊娠中の糖代謝異常をスクリーニングするために、血糖測定検査や糖負荷試験がおこなわれます。妊娠初期には随時血糖(通常通り食事をした状態)測定、中期には随時血糖測定または50gグルコースチャレンジテスト(50gGCT)という糖負荷試験をおこないます。GCTとは、一定の基準に調整されたサイダーのように甘いジュースを飲んだ1時間後に採血をして、血糖値を測定する検査のことです。

いずれの場合でも、測定した血糖値が一定の基準を上回った場合にはスクリーニング陽性と判定し、妊娠糖尿病の確定診断をおこなうために75gブドウ糖負荷試験(75gOGTT)を実施します。この検査で基準が満たされた場合、妊娠糖尿病としての治療を開始します。

妊娠糖尿病と診断された場合の治療

妊娠糖尿病と診断されたら、食事療法・運動療法・薬物療法をおこない、血糖を適切な範囲でコントロールすることが大切です。
食事療法は、担当医や助産師、栄養士による指導がおこなわれます。普段の食生活を振り返り、食事のパターン(食材、メニュー、食べる量やタイミング等)を工夫して、高血糖を防ぎます。また、一日の中でも血糖値は変動するため、自分で血糖測定ができるように、病院から血糖自己測定器が渡されます。食事前後や食間に自分で血糖を測って記録し、適切に血糖コントロールができているかチェックをします。血糖値の変動は個人差があるので、測定する回数やタイミングなどは担当医の指示に従いましょう。

運動療法について、妊娠中に有酸素運動や筋力トレーニングはおこないにくいため、軽いストレッチ、散歩する、マタニティヨガなど、妊婦対象のスローな動きの運動を、無理をしない程度に日常生活へ取り入れることは血糖コントロールに効果的といわれています。

食事療法や運動療法をおこなっていても、なかなか血糖コントロールができない場合は、インスリン注射による薬物療法をおこないます。その際には、妊娠中に使用の安全性が確立したインスリンを使用します。
お薬は使いたくない、注射はしたくないという思う妊婦さんもいらっしゃると思いますが、ママと赤ちゃんの合併症を防ぐためには必要不可欠であり、出産後には減量あるいは不要となる場合がほとんどなので、心配しすぎずに適切な治療を受けるようにしましょう。

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