産後の性行為、いつから再開できる?次の妊娠はいつがいい?
出産してしばらくは、育児が大変なことやお母さんの体が回復しておらず、性生活について考える余裕がないかもしれません。しかし、しばらくすると次の子を考えている方は、パートナーと今後の家族計画を話すことも増えてくると思います。そこで今回は、産後の性生活や次の妊娠期間はどれくらい空けた方が良いのかについてお話しします。
産後、性行為を再開できるのはいつから?
産後の1カ月健診で経過が順調であることが確認できれば、性行為をおこなうことができます。経腟分娩で出産した場合は会陰部に痛みを感じなければ、産後4~6週ごろから性行為を再開できます。
しかし、女性の体が回復していても、子育てが始まると疲労や寝不足などで、性行為を受け入れられないこともありますが、それはごく自然な感情です。妊娠中と同じように、性欲には個人差、男女差があることをお互いに理解して、まずは自分たちにとって心地よいコミュニケーションの方法を話し合いましょう。
産後の性行為で気をつけること
産後の性行為では以下のことに気をつけましょう。
■夫婦で、産後の体の回復を理解しましょう。
出産時に生じた腟のゆるみは一時的なもので、徐々に回復します。気になる方は、産褥体操や骨盤底筋を鍛えるエクササイズをすると良いでしょう。会陰部の傷や帝王切開後のおなかの切開部分は、時間の経過と共に回復して、痛みを感じることはなくなりますが、ちょっとした違和感や痛みが恐怖心に変わり、性行為を避ける原因にもなります。また、ホルモンバランスの変化から腟が乾燥することで性交痛が生じることもあります。そのときは、うるおいを補うためにドラッグストアなどで購入できる潤滑ゼリーを使うと良いでしょう。
■夫婦で、家族計画について話し合いましょう。
妊娠や出産をきっかけに、セックスレスになる夫婦は少なくありません。「産んだばかりの赤ちゃんのことで頭がいっぱい」「日々の家事と育児で性行為どころではない」「もうこれ以上子どもを作る予定はないから」など、理由はさまざまです。
必ずしも計画通りに授かるとはいえませんが、もし次の妊娠を望む場合は、今の住環境で子どもが増えても大丈夫か、子どもが増えても家族や周囲のサポートを得られるかなど、具体的にシミュレーションすることが大切です。