流産後の妊活はいつから再開できる?流産後の妊活で大切なこととは
待ち望んで妊娠したのに、流産をしてしまうことがあります。流産後は、いつから妊活を始めるべきか悩んでしまうものです。さらに、一度流産すると繰り返してしまうのではないかと心配になってしまう人もいるでしょう。ここでは、流産後の妊活の開始時期、流産を繰り返す可能性、そして妊活中の注意点についてお伝えします。
流産後、いつから妊活を再開すべき?
流産には「自然流産」と「化学流産」があり、前者の自然流産はさらに「切迫流産」、「進行流産」、「稽留流産(けいりゅうりゅうざん)」の3つに分類されます。
まず1つ目の「切迫流産」は、流産はしていないが、流産の危険がある状態をいいます。主な切迫流産の症状は出血ですが、出血量や腹痛の程度によっては妊娠を継続できる場合もあります。2つ目は「進行流産」です。
腹痛や出血を伴い、胎嚢などの子宮内容物が体から出かかっている状態であり、残念ながらこの状態から流産をくい止めることは難しいとされています。3つ目は「稽留流産」で、胎児が子宮内で死亡している状態をいいます。稽留流産には上記の切迫流産と進行流産にあるような、腹痛や出血などの自覚症状がほとんどないため、お母さんが気づかないうちに起こっている場合が多くなっています。こうした場合は、検診で心拍を確認できないことで流産が判明します。
自然流産の場合、子宮が流産前の状態まで戻るのに時間を要することがあります。いつから妊活を再開するかについては、流産した週数や母体の状態、病院の方針によって違うでしょうが、1~2回は生理を見送ってからの妊活再開が望ましいと考える医師が多いです。焦らず、担当医師のいうことを聞いて、ゆっくりと心と体を休ませましょう。
次に、後者の「化学流産」について説明します。
妊娠超初期段階といわれる妊娠4週から妊娠6週までの間に妊娠検査薬で陽性が出たのに、数日後に生理が来てしまったり、産婦人科を受診しても胎嚢が発見されなかったりするケースです。主に受精卵の染色体異常によりうまく着床できない、または着床しても発育が止まってしまった場合に起こります。妊娠検査薬を使わなければ通常の生理との区別がつかないことがほとんどです。そのため、化学流産後の治療などはなく、ほとんどの人が次の生理もいつも通りにきます。化学流産の場合は、時期を気にせず妊活を再開してもよいでしょう。