家庭内にも危険が!赤ちゃんのやけどを防ぐ対策と応急処置の基本はコレ!
赤ちゃんのけがで多いものの一つがやけどです。やけどをしたとき医療機関に行く前に家庭でできることがあります。やけどをしたときにはどうすればよいか、応急処置を知っておくと良いです。ここでは赤ちゃんがやけどをする状況と応急処置、ステロイド軟膏を使ったホームケアについて説明します。
やけどとは?
やけどは医学用語では「火傷」と呼ばれ、熱による皮膚や粘膜症状をいいます。日常生活で経験する可能性の高い外傷の一つです。高温に触れることで起きることが多いものの40~55度ぐらいでも、長い時間触れているとやけどになります。乳幼児は皮膚がうすく低温やけどになりやすいです。
重傷度は1~3度に分類されます。軽症のやけどが1度で皮膚が赤くなったりむくんだりします。痛みはありますが症状が何日も続くことはありません。数日で傷跡が残ることなく回復します。赤みやむくみに加え水ぶくれもできるのが2度のやけどです。2度のやけどは症状により浅いタイプと深いタイプに分類されます。浅いやけどは鋭い痛みがありますが1~2週間あれば傷を残すことなく回復します。より重症なのが、深いやけどです。
痛みはさらに強く傷は体毛や汗腺に及びます。治癒に3~4週間ほどかかり多くは傷が残ります。
2度の深いやけどよりも重症なのが3度です。水ぶくれはできませんが血管に障害がおよぶため、皮膚は白色または黒色になります。知覚神経がやられるため痛みはほとんど感じません。治癒に1カ月以上を要します。
【参考】
日本皮膚科学会HP
注意しよう! 赤ちゃんがやけどをする状況
家でも気をつけていないとやけどをしてしまうことがあります。乳幼児はいろいろなものに興味を持ち、ほんの少し目を離したすきに手を伸ばしたり口の中に入れたりします。
赤ちゃんがやけどをする状況をまとめてみました。
炊飯器や電気ポット、加熱式の加湿器など蒸気の出る家電製品は注意が必要です。炊飯器や電気ポットなどから蒸気がモクモクと出ていると興味を示して触ろうとします。蒸気は熱湯よりも高温なので深いやけどを引き起こしやすいです。手の届く低いところに炊飯器や電気ポットを置かないように気をつけます。つかまり立ちができるようになると、手の届く範囲が広がり気配りが必要です。