今日虐待で亡くなる、こどものいのちがある。日々いっぱいいっぱいだけれど
「#わたしたちでもできること」犬山紙子
そして、そのたっくさんの意見は、いっぱいいっぱいな中、インスタグラムやツイッターで書き込んでくれたことで成り立っているのです。いっぱいいっぱいでもやれること、あるんですね。
こういう動きをする時、どこか自分の生活を犠牲にしなければいけないというイメージが付きまといます。でも、そんなことないと思うのです。自分達の生活も、自分の心も大切にしながら、やれる範囲でやる。じゃないとハードルが高くなっちゃって、心を痛めていてもつぶやくことすらしにくい空気になってしまう。(もちろんいろいろなことを犠牲にして動いている方には尊敬しかなく、頭があがりません)
だから私は娘との時間しっかりとりますし、自分の仕事もしますし、夫とも一緒にランチもしますし、友達とも会って大好きなゲームもします。
そうして、ハッシュタグ運動を始めてから、ほんのり自己肯定感は戻ってきました。
こどもたちのために動いたら、自分を好きになれました。
これを読んで、虐待がなくなって欲しいなあと思った方、よければ #わたしたちでもできること #こどものいのちはこどものもの をつけて、何か自分にできそうなことをつぶやいてみてもらえたら嬉しいです。
赤ちゃん連れで大変そうな人に微笑みかけるとか
育児で大変そうな友達の話を聞くとか
近所のこどもってどんな子だったっけと考えてみるとか
虐待に関する記事を読んでシェアしてみるとか
自分の住んでる自治体で虐待問題に誰が取り組んでいるのか調べてみるとか……
本当に簡単にできること。そのたくさんの知恵が集まって、みんながそれを目にしたら、優しい世界が少しずつ増えると思うのです。この記事をリツイートしてくれるだけでもいいです。
いっぱいいっぱいなりに、無理しない範囲でできること。
活動することでみなさんの、ニュースの度に傷ついた心やどこか不安になる気持ちもちょっぴり落ち着きます。
どうぞどうぞよろしくお願い致します。
犬山紙子
Illustration・Text:Kamiko Inuyama
PROFILE
犬山紙子Kamiko Inuyama
1981年生まれ。コラムニスト、イラストエッセイスト。著書に『負け美女 ルックスが仇になる』(マガジンハウス)、『地雷手帖嫌われ女子50の秘密』(文春文庫)、『言ってはいけないクソバイス』(ポプラ社)ほか多数。
2017年に女児を出産し、育児体験者への取材記録や自身の出産体験記を収録した『私、子ども欲しいかもしれない。