春に取り入れたい、ひとさじのパワー「はちみつ」[Vol.5]
紅茶に落としたり、トーストに塗ったり、料理にコクや照りを出したり。日本でも健康的な甘味料として様々な使い方で活躍しているはちみつですが、アーユルヴェーダでは古来より甘味料の枠を超えて、薬としてもとても大切にされてきました。
今回は、身近にあって、強力な効果を発揮するこのはちみつを、アーユルヴェーダ式に取り入れる方法をご紹介します。
はちみつは消化に負担をかけずに吸収され、すべての臓器によく働きかける万能薬、とされています。動脈硬化や心臓病、貧血の改善、喘息など呼吸器系、さらに不眠にも効果的。
そしていま、春に上がるカパ(水のエネルギー)の季節のトラブルに味方になってくれるのです。
脂肪を削る痩せ薬として
はちみつには脂肪燃焼効果のあるビタミンb2、ビタミンb5、アミノ酸のアラニン、スレオニン、リンゴ酸、ポリフェノールなどが豊富に含まれています。糖尿病の治療に使用されることも多く、ダイエットに最適。
冬に旬を迎える食材は、脂肪や糖分が豊富です。私たちが冬にたっぷり蓄えた脂肪が、悪さをしだすのは春。むくみや冷え、鼻炎、憂鬱な気分、体が重く感じて動きたくないなどのトラブルは、このはちみつで押し流しましょう。
体内を循環させる効果も
カラダの中を素早く巡るパワーがあるので、薬と一緒に服用することも。脂肪を落とし、巡らせる効果が高いことから、体内にいろいろドヨンと停滞させてしまうカパ(水のエネルギー)体質の人にぴったり。
※あなたの体質は何ですか?チェックしたい方はこちらの記事へ
そしていま、季節もカパの時なのです。むくみや冷え、憂鬱な気分、体が重く感じて動きたくない、といったトラブルを感じたら、はちみつを味方にしてみましょう。
はちみつの取り扱いには注意が必要!そんな嬉しい効果がたくさんあるはちみつですが、絶対に守らなければならないことがあります。
はちみつは、40度以上には熱さない!
これだけは守ってください。「はちみつを体温以上に熱すると毒素に変わってしまう」、とアーユルヴェーダは教えています。現代の科学で解釈すると、蜂蜜を40℃以上で加熱し続けると、蜂蜜に含まれている豊富な栄養がほとんど壊れてしまう、ということです。
なので 非加熱のはちみつを選ぶ!ということも大前提です。
ですから、熱々の紅茶やトースト、お菓子や料理に使用するのは、アーユルヴェーダ的にはNGなのです。