子育て情報『ママが乳がんになるということ〜乳がん患者の手記から〜 大切な家族のために、知っておいてほしいこと』

ママが乳がんになるということ〜乳がん患者の手記から〜 大切な家族のために、知っておいてほしいこと

乳がん。現在、日本女性がかかるがんの中でも一番高いといわれる疾病です。最近では小林麻央さんのニュースが記憶に新しく、乳がんについて気になっているママも多いのではないでしょうか。

子育て真っ最中、ましてや赤ちゃんを産んだばかりとなると、目の前の育児が最優先で、自分の病気は別世界の話だと思われる方も少なくないのでは?

ですが、子育て中だからこそ、今一度自分の体と向き合ってほしい。その想いが込められたある一人の“ママ”からのメッセージをご紹介します。

目次

・33歳働き盛り、1児のママ
・乳がん患者の手記から
・子どもを抱きしめられない切なさ
・大切な人たちを想うように、早めの検診を


ママが乳がんになるということ〜乳がん患者の手記から〜 大切な家族のために、知っておいてほしいこと

33歳働き盛り、1児のママ

これからご紹介する文は、私の友人の手記。

彼女は33歳の時、乳がんを宣告されます。結婚後も仕事をバリバリとこなし、ついこの間に待望の男の子の赤ちゃんにも恵まれて、育児の楽しさを語っていた矢先の出来事でした。


乳がん患者の手記から

家族のために本当に大切なこと—————————–

私は乳がん罹患者です。

乳がんが発覚したのは2012年12月で病状はステージⅣ、リンパ節と骨への転移があり治癒は困難。という事で延命のための治療をするしかできない状態でした。

そもそも、何故発見が遅れたのか…。

自分の体を大事に出来ていなかったからだと思っています。

当時息子は1歳8か月を迎える所で、減らしてはいましたがまだまだ授乳中でした。そのため私自身はがん検診をする気が全くありませんでした。

がん検診の受診表に書いてある「妊娠中、授乳中の方は検診を受けられません」という言葉の意味を考えたこともないのに「受ける必要がない」と勝手に思いこんでいたのです。


なので、自覚症状としてあった胸の張りは乳腺炎、腰痛は当時していた仕事のせいだと思っていました。

それだけでなく、そのどちらの症状も異常と言える状態だったのに、ちっとも改善しない治療をずっと続けていました。

小さい息子の育児に追われ、なかなか先生に言われた通りの通院ができなかったのですが、もっと自分の体を思いやっていれば病院でも「やっぱりおかしいからもっときちんと調べて!」と言えて、もう少し早い段階で発見出来たのではないかと思います。

その後私は仕事を辞め、息子には突然の断乳を強いる事になりました。また、骨への転移のせいで抱っこも満足にできなくなりました。幼稚園で運動会の親子競技のような物も一緒に出られません。

何よりいつまで一緒にいてあげられるのか…。

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