《ピンクリボンデー》妊娠中&授乳中ママ、乳がん検診ってどうしていますか? きちんと知りたい乳がん検診の話
気になる検査とそのお値段は
受けるのが大事!と言われても、二の足を踏む原因となるのが、その場所と診察料。
まず、どこで受けたらいいのでしょうか。
方法はおおまかに分けて3種。「市区町村が行う住民検診」か「健康保険組合で行う職場検診」、「自分ら行く個人検診」です。
「住民検診」や「職場検診」では、指定の専門医に赴いたり、健康診断の一環になっていたりするうえ、お知らせも来るので行きやすいですよね。自発的に検査を受ける「個人検診」の場合、基本的に自分で医療機関を探して行くことになります。
認定NPO乳房健康研究会の HPや、認定NPO法人J.POSH日本乳がんピンクリボン運動の HPで、検査のできる最寄りの医療機関を検索できます。
そして気になる、お値段。
個人検診の場合、自由診療になるため、基本的には保険が適応されません。問診、マンモグラフィーとエコー、その後のケアというコースで、大体1万2000円~2万円が相場だそうです。
ただ、なんらかの自覚症状によって検査を受けることになった場合には保険が適応されたり、お住まいの自治体や健康保険によっては補助が受けられる場合もあるので、自己負担は上記より低くなることも。
それと、知っておきたいのが、マンモグラフィーに関しては、30代以降に受けることが推奨されている点。
というのも、血縁者にがん経験者がいない20代の場合、早い段階で繰り返し検査を受けることで、将来的にX線被ばくによるがんの発生のリスクの方が高まってしまうからなのです。
その場合、前述のとおり、ほかの検査方法にシフトして受けることができるのでご安心を。
これを1年に1回、毎回同じ医療機関で受診することが勧められています。
早期発見が生存率を上げる
若いほど進行が早い「がん」。
乳がんも例外ではありません。
しかも授乳中は特に注意が必要です。
授乳中はおっぱいが柔らかくなるうえ、毎日こまめに触るもの。「あれ?」と思うことがあったら、乳腺炎かもと自己判断したり、億劫がって放置したりせず、産婦人科や母乳外来、乳腺外来等を受診しましょう。私も授乳中だった頃、左胸の脇の近くにしこりができ、乳がんを気にしてかかりつけの産婦人科に行ったことがありました。
行くまでは食欲が落ちるほど不安でしたが、結果、先生の診察と助産師さんのチェックを経て、乳腺炎の一歩手前であることがわかり、ほっと肩を撫で下ろしたものです。