里帰り出産リスク「こんなはずじゃなかった」夫と妻の言い分
■里帰り出産のリスク「理解できない夫、それにいらだつ妻」
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里帰り出産後の夫婦関係を良好に保つためには「気持ちのすれ違い」を起こさぬようにしておくことが重要になってくると思います。
覚えておいてほしいのは、夫は妻の出産直後のバタバタした育児を直に目にしていないので、生まれたばかりの赤ちゃんのお世話がどれほど大変なのかを理解できていません。
なんとなく「大変だろうな」と思ってはいても、男性である夫にはそれがどれほどのものなのか想像するのは難しく、妻レベルではとうてい理解できていないのです。
一方、妻のほうは出産という大仕事を成しとげたことで、ある種の達成感を覚えています。そして、これからともに子育てに奮闘するであろう夫は、自分がしている子育ての大変さをすでに理解してくれているものと思い込んでいます。
理解できていない夫と、理解していて当然と思い込んでいる妻。夫婦の間に気持ちのズレが生じているのが分かりますね。このズレが夫婦の雰囲気を悪くする原因となっているのです。
■里帰り出産から帰ったら「あなたのことも忘れていないよ」の一言を
では、こうした気持ちのズレを生まないためにはどうしたら良いのでしょうか。それは
里帰り出産中も極力、夫とこまめに連絡をとって生活の様子を伝えておくことです。
例えば「今、オムツ変えてます~。これで今日は3回目」「1時間抱っこし続けて今、やっと寝たよ~」など写真を交え、毎日お世話の実況中継をします。すると夫は「こんな時間でもオムツ替えするんだ」「寝るだけでこんなに時間がかかるんだ」という気づきを得ることができますよね。
逐一、現状を知らせておくことで夫は自分が当事者になったときのイメージがわき、大変さを徐々に実感し始めるのではないかと思います。
そして、もうひとつやってみてほしいのが妻から夫へ、
心の働きかけです。「今は赤ちゃんのお世話が共通のミッションになるね。
大変だけど一緒にがんばろう」と子育ては2人の共同作業であることを伝えつつ「こんなにかわいい赤ちゃんをありがとう」と夫への感謝の言葉もかけてみてください。
こうした言葉は、寂しさを感じていた夫の心に染み入るはずです。妻は子どもだけじゃなく、自分のことも考えてくれている。夫がそう感じられれば夫婦の間のギスギスした空気も生まれにくくなるでしょう。
子育ての大変さをできるだけ同じように共有し、共通のミッションを掲げて
「あなたのことも忘れていないよ」と言葉をかけてみる。夫婦間に亀裂を生まないために、できそうなことから意識してみてほしいと思います。
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