連載記事:パパママの本音調査
子どもの登下校、見守り活動に黄信号!? 「登下校時における安全確保」実態【パパママの本音調査】 Vol.329
■「登下校が心配」という切実な声
© tuayai - stock.adobe.com
「取り組みがない」と答えた人たちをはじめとして、登下校に関するさまざまな心配の声も多く寄せられました。
「一応見守り隊の人がいますが、車で通るだけで危ないところに立ってくれないので意味があるとは思えない。同じ町の違う地域ではちゃんと横断歩道や下校時についてくれているのに、残念です」(島根県 30代女性)
「登下校を見守るボランティアを募集しているが、うちの地区は協力をしてくれる人がいない。隣の地区は協力をしてくれる人がたくさんいて、地域の温もりを感じる」(静岡県 30代女性)
「団地に囲まれていて高齢者が多く人通りが少ないので、不審者などの連絡は頻繁にあります。ただ、個々の家庭で“1人で出歩かない”などと子どもたちに言うしかないのが現状です」(千葉県 40代女性)
「小学校の立地周辺にスクールゾーンがない学校です。大きなトラックが子どもスレスレに通っています。登校時間の20分だけでも通行止めにしてほしい。事故が起きないと改善されない現実がもどかしいです」(埼玉県 40代女性)
ほかにも、「人の少ない地域に引っ越したら、見守り活動をしていなかったので驚いた」という意見も。
登下校の安全対策が、どうしても地域の高齢者や保護者によるボランティアに頼りがちとなっているため、
地域ごとの取り組みの格差が出てしまうようです。
■小学校への親の送り迎えは過保護なのか?
©godfather - stock.adobe.com
子どもの通学は毎日のことなので、保護者の心配は募ります。なかには、みずから送り迎えをしているという人もいるようです。
「3km近い山道を一人で帰ってくるので、お迎えにいっています」(島根県 30代女性)
「歩道がないところがあり、道幅も狭く危険な場所が多いので、毎朝見守りのために途中まで一緒に登校します。『過保護かな?』と思うときもありますが、同じ班の子どもたちもみんなかわいいし、大人の目線で危険を察知して未然に防いであげることが大事かなと思います」(神奈川県 40代女性)
「最近圏央道が学校の近くを通ってますが、歩道橋ができただけで、とくにガードレールもない道を30分かけて登下校しています。朝も帰りも集団登下校なので 娘が一人になる所まで迎えに行っています」(茨城県 30代女性)
ほかにも「ひとりで下校してくる時もあるので、
GPSを付けて途中まで迎えに行っている」という声もありました。
筆者も4月から小学1年生になる長男が通う小学校では、人ひとりが通れるかどうかという狭い通学路を使うため気になっています。子どものギリギリ横を大きなトラックが通ることもあり、大人でもヒヤヒヤする場所なので、しばらくは筆者も送迎する予定。
ただ仕事との両立もあるので、いつまで続けるかは悩みのタネです。