「グラハム子」について知りたいことや今話題の「グラハム子」についての記事をチェック! (1/5)
株式会社佼成出版社(東京都杉並区)は、2023年11月29日(水)に、人気漫画家・グラハム子氏のコミックエッセイ『母の支配から自由になりたい 「私」を取り戻すための10のステップ』を発刊します。《『母の支配から自由になりたい 「私」を取り戻すための10のステップ』表紙》【書籍内容紹介】「うちの母、何かがおかしい?」著者は、SNSでの育児漫画から火がつき、今やInstagramのフォロワー数10万人を突破する人気漫画家・グラハム子氏。「あなたのためなのよ」の言葉で子どもを縛り、自身の価値観を押しつけてくる母。自分を押し殺し、母の言うとおりに生きるしかなかった著者は、心身を病んでしまう。そんな著者が絶望を乗り越え、どのように自分自身を取り戻していったのか──。本書は、著者が母の呪縛から自由になるまでを、マンガと文章で克明に描く、初のノンフィクション作品。親との関係で悩みを抱える人にとっては、一歩を踏み出すきっかけとなるであろう一冊です。【本書の特色】1) 著者は、SNSでのマンガから火がつき、今やInstagramのフォロワー数10万人突破の人気漫画家・グラハム子氏。2) 親との関係で辛い思いをしている読者の一助になるであろう作品。3) 精神科医・名越康文氏による解説を収録。【著者紹介】グラハム子/漫画家・イラストレーター。著作に『女子校デイズ 男がいない青春だって良いもんだ』『美淑女戦隊オバサンジャー 困った姑・夫を浄化する!?』『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』『夫の公認なら不倫してもいいですか?』『タワマンに住んで後悔してる』(すべてKADOKAWA)、『オカルト異世界ばなし』(竹書房)など多数。【本書の概要】書名 : 母の支配から自由になりたい 「私」を取り戻すための10のステップ著者 : グラハム子・著発売日 : 2023年11月29日(水)販売場所 : 全国の書店・インターネット書店定価 : 1,540円(税込)体裁 : 四六判/204ページISBNコード: 978-4-333-02910-5URL : 《目次》《中面見開き:文章パート》《中面見開き:マンガ頁1》《中面見開き:マンガ頁2》【会社概要】社名 : 株式会社佼成出版社代表者: 代表取締役 中沢 純一所在地: 〒166-8535 東京都杉並区和田2-7-1URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月28日エリカさんの母は、女の子はかわいければかわいいほど幸せになれるという考えの持ち主。しかしそれは母の理想の押しつけでしかなく、エリカさんは幼いころから実母によって、何もかも支配されていました。そして大人になった今、エリカさんは苦悩に苛まれます。容姿や学歴など、周囲の評価に異常なほどこだわりを持つエリカさんの母は、恐怖で支配する人。「エリカのためを想って言っているの」と口癖のように言い、エリカさんを抗えないようしてきました。 目を二重にすれば幸せになれると幼いころから母に言われ続け整形。部活も、髪型も、洋服も、すべて母が決めたものしか許されません。 高校三年生のときに、友人と進路の話をしたのがきっかけで、自分の母とほかの家庭の親は考え方が違うのだと気付いたエリカさん。母に、大学へ進学しない同級生をどう思うか聞くと「子どもに裏切られた親が可哀想」と言い放ったのです。 「子どもが夢を追うのは間違ってるってこと?」とエリカさんが聞くと、母は医師や弁護士など、立派な夢なら応援できると言いました。 「お母さんの言う立派ってどんな基準なの?」と問いますが、母からは納得できる返事はなく、「どうしてそんなお母さんを責めるような意地の悪い言い方をするの?」とエリカさんを責めるばかり……。 「私、お母さんと離れなくちゃダメな気がする」 エリカさんは母に違和感を覚え、自分の人生について今一度考え、初めて自分の意思で行動を起こすことに……。早くこの家から出て、お母さんと離れたい…… 「この家を出る理由を作らないと」 母から選択肢を奪われてきたエリカさんは、やりたいことがすぐに思いつくわけではありませんでした。そこで、母から逃れるために家からは通えない学部を探します。 そして見つけた経済学部。エリカさんは母に、思い切って相談すると「そう、いいんじゃない?」と、母はエリカさんが経済学部を志望する理由も聞かず、賛成。 続けて「近所の人からも大学名しか聞かれないもの」と言い、エリカさんは自分が有名な大学にさえ通っていれば、母はそれでいいのだと悟ります。 エリカさんが意を決して進路希望の学部を相談をしても、結局大学名にしか興味がないと知り、改めて母に失望するのでした。まさか娘が自分から逃れたいと思っているとは知る由もないのでしょう。母の顔色をうかがいながら、母の理想の娘として生きる。これがどんなにつらいことか、想像するだけで息苦しいですね。 エリカさんが本当に自分のやりたいことを見つけ、自分の人生をたのしめる日がやってくるのを願いたいですね。著者:マンガ家・イラストレーター グラハム子
2023年04月11日エリカさんの母は、容姿や学歴など、周囲の評価に異常なほどこだわりを持ち、恐怖で支配する人。「エリカのためを想って言っているの」と口癖のように言い、エリカさんを抗えないようしてきました。高校三年生のとき、友人が夢を叶えるため、親を説得して専門学校に行くという話を聞いたエリカさん。せっかく進学校にいるのに、学歴を棒に振るなんて……「信じられない。親に見放されたんだよ」と口走ってしまいます。 間に入った先生は、両方の言い分を尊重してくれますが、納得できないエリカさんはさらに問いただします。すると「本気なのがわかれば応援する」「その子の人生だもの」と、先生の答えはエリカさんが予想もしていなかったもの。 自分の母だったら、大学へ行かないことを許さないばかりか、そもそも話し合いすらままならない……このとき初めて自分の母が周りと違うことに気付きました。 そしてエリカさんは今日のことを、母に話してみることに。心に刺さって抜けない先生の言葉。私の母がおかしいの……? 付属大学に行かず専門学校に行くという話をすると、エリカさんの母は、「その子の親が可哀想だわ」と言います。 夢を追うのは間違っているのかと聞くと、医師や弁護士など、立派な夢なら応援できると母。 「それって美容師は立派じゃないってこと?」「お母さんの言う立派ってどんな基準なの?」 矢継ぎ早に質問すると、母からは納得のいく返事はなく、性格が悪い、意地が悪いと話を断たれてしまいます。 「私、お母さんと離れなくちゃダメな気がする」 エリカさんは一人、自分の人生について考え込むのでした……。 親が子どもに夢を託すのはよく聞く話。しかしエリカさんの母のように、親の価値観を押しつけるようなやり方は、子どもの人生を本当に考えていると言えるのでしょうか? 親には、自分の選んだ道を見守っていてほしいものです。今まで「自分で選ぶ」ことが許されなかったエリカさん。やっと確信した母への違和感は、きっと間違っていません。まだ高校生のエリカさんには、この先長い人生が待っています。自分の道を見つけるチャンスを見逃さずにつかんでほしいですね。著者:マンガ家・イラストレーター グラハム子
2023年04月10日エリカさんの母は、女の子はかわいければかわいいほど幸せになれるという考えの持ち主。しかしそれは母の理想の押しつけでしかなく、エリカさんは幼いころから実母によって、何もかも支配されていました。そして大人になった今、エリカさんは苦悩に苛まれます。母に決められた高校に進学したエリカさん。高校二年生になり、同じクラスでいじられキャラの山本くんと付き合うことに。 彼の容姿が気になり、説得してイメチェンを決行しますが、1カ月も経つと元の姿に。見た目について言及するエリカさんに、「俺にも着たい服やしたい髪型があって意思があるんだよ」という言葉とともに、山本くんは別れを告げました。 母からの束縛が愛の形だと思って生きてきたエリカさん。自分が同じことをしていたことに気づき、ハッとします。 自分の母親が普通じゃないと思ったのは、それだけではありません。高校三年生になり、友人たちと進路の話をしていたときのことです。進学校なのに夢を追う友だちが理解できない…… 「実は私、美容師の専門に行こうと思って」 エリカさんの友人が、高校卒業後は進学せず夢を追いかけると話しました。それを聞いたエリカさんは「せっかく進学校に通っているのに、ありえない」と学歴の大切さを訴えます。 親と何度も話し合い、理解を得たという友人に「親に見放されたんだよ」と否定。一触即発!というところに先生が現れました。 話の経緯を聞いた先生はエリカさんと友人、両方の考え方を尊重。しかし、納得がいかないエリカさんの、先生の子どもが同じことを言い始めたら?との問いに……。 「子どもが自分と向き合って一生懸命考えたのなら、その子の人生だもの。それが正解ですからね」 先生はそう言って、応援すると答えました。 その日の帰り道、エリカさんは自分の母なら話し合いすらままならないこと、そして、いつからか母に自分の希望を言わなくなったことや、自分がどうしたいか考えなくなったことに、初めて気付いたのでした。 人生は選択の連続。どんな選択肢があろうと、大切なのは自分がこの先何をしたいか、どうなりたいのかを考えることのはず。 しかしエリカさんの場合は、実の母によって選択肢を奪われつづけ、自分がどうしたいのかすら考えることもできなくなってしまっていました。自分の人生に自分の意思はちゃんと反映されているのか? 人生の分岐点に立った瞬間を垣間見る一幕でした。著者:マンガ家・イラストレーター グラハム子
2023年04月09日エリカさんの母は、女の子はかわいければかわいいほど幸せになれるという考えの持ち主。しかしそれは母の理想の押しつけでしかなく、エリカさんは幼いころから実母によって、何もかも支配されていました。そして大人になった今、エリカさんは苦悩に苛まれます。母に決められた高校に進学したエリカさん。高校二年生になり、同じクラスでいじられキャラの山本くんと付き合うことに。 エリカさんはどうしても山本くんの見た目が気になり、戸惑う山本くんをなかば強引にイメチェンしました。しかし1カ月も経つと、山本くんは元の見た目に戻ってしまいます。 エリカさんは再度見た目に気を使うよう説得しますが、容姿ばかり気にするエリカさんに愛想を尽かし「別れよう」と告げた山本くん。 突然のことに驚くエリカさんは、続く山本くんの言葉にハッとさせられます……。どうして私の言う通りにしないの? あなたのためなのに…… 「俺にも着たい服やしたい髪型があって意思があるんだよ」 山本くんがエリカさんに放った言葉は、エリカさんをハッとさせるものでした。 「私……お母さんと同じことを言ってる……」 エリカさんが山本くんにコンタクトをすすめるのも、美容院で髪を切ってほしいのも、山本くんを好きだから。 エリカさんは母からの束縛されつづけ、それが愛の形だと思って生きてきました。山本くんからの言葉は、自分の考え方が間違っていたのだと気づくきっかけとなり、いつまでもエリカさんの心に刺さることになるのでした。 2人は別れる形になってしまいましたが、山本くんがはっきりと自分の気持ちを伝えてくれたことで、エリカさんは自分の言動を省みることができました。人の見た目や考え方に口を出すのは、相手の人間性を否定することになりかねません。 自分が良かれと思ってしたことでも、相手にとっては迷惑だった、というケースは珍しくないのではないでしょうか。伝え方ひとつとっても、相手を尊重することが信頼関係を築くうえで大切なのかもしれませんね。著者:マンガ家・イラストレーター グラハム子
2023年04月08日エリカさんの母は、女の子はかわいければかわいいほど幸せになれるという考えの持ち主。しかしそれは母の理想の押しつけでしかなく、エリカさんは幼いころから実母によって、何もかも支配されていました。そして大人になった今、エリカさんは苦悩に苛まれます。容姿や学歴など、周囲の評価に異常なほどこだわりを持つエリカさんの母は、恐怖で支配する人。「エリカのためを想って言っているの」と口癖のように言い、エリカさんを抗えないようしてきました。 エリカさんは、小学生のころから実母に「有名大学の付属高校へ行くの」と進路を決められていました。受験シーズンがやってくると怒ったり泣いたり、エリカさんにプレッシャーを与えました。 その後無事、志望校に合格したものの、進路も部活も、付き合う友だちや自分の意思すら縛られてきたエリカさんは、もはや自分の本心がわからなくなっていました。 心のひずみは、高校生活にも影響を与えます。高校二年生になったエリカさんは、自分を好きだと言ってくれる男の子と出会いました。エリカさんが気になるのは自分の気持ちよりも…… エリカさんに告白をしてきたのは、同じクラスのちょっと冴えない山本くん。エリカさんは自分の気持ちもわからず、友だちに聞いた山本くんの評判が思っていたほど悪くなかったことに安心して、付き合うことにしました。 けれども、彼の地味な見た目が気になってしまい、メガネをやめるよう提案。いつしか強い説得に。さらに美容院にも行こうと勧めます。 翌週、垢ぬけた男の子に変身した山本くんの姿は周りからの評判も上々! エリカさんは鼻高々。しかし、1カ月が経つころには、山本くんは元の地味な見た目に戻ってしまい「ちゃんとしよう?」と外見を気にするよう迫ると、「別れよう」と告げられていまうのでした。 長年の母親の支配により、周りの評判や容姿をひどくきにするようになってしまったエリカさんは、山本くんを理想の彼氏に変えようとしました。かつて自分が、母に理想の娘像を押しつけられてきたように……。外見ばかりにこだわるのではなく、相手の内面や気持ちに目を向けることも大切なこと。なぜ振られてしまったのか、それは母親が強いていることと同じではないか……エリカさん自身が気づけるといいですね。著者:マンガ家・イラストレーター グラハム子
2023年04月07日エリカさんの母は、女の子はかわいければかわいいほど幸せになれるという考えの持ち主。しかしそれは母の理想の押しつけでしかなく、エリカさんは幼いころから実母によって、何もかも支配されていました。そして大人になった今、エリカさんは苦悩に苛まれます。容姿や学歴など、周囲の評価に異常なほどこだわりを持つエリカさんの母は、恐怖で支配する人。「エリカのためを想って言っているの」と口癖のように言い、エリカさんを抗えないようしてきました。 母からの重圧は、部活だけに留まらず、進路先まで決めてしまいます。母のために必死で受験勉強する日々…… 「エリカは有名大学の付属高校に行くの」 エリカさんが小学生のころから進学する高校を母は決めていました。そして受験の季節が迫ると、母は怒ったり泣いたり、情緒不安定に……。 「志望校を子どもの好きにさせたりろくに勉強させないような親は子どもを見放した親なの」 母はここでもエリカさんの幸せを思ってのことだと言います。そんな期待に応えるべく、必死に勉強し、無事志望校に合格しました。 「後は顔だけね。早く整形しちゃいましょ」 そう言いながらエリカさんを抱きしめます。身なりや友人、部活や進路などすべてを母に縛られてきたエリカさんは、もはや自分の感情がわからなくなってしまったのでした。 プレッシャーを受けがちな受験は、家族からの励ましや、やさしい言葉に救われるものです。情緒不安定な母のプレッシャーを受けながらの勉強するのは、エリカさんも大変だったはず。 合格しても素直に喜べないエリカさんの姿を見ると、心が壊れてしまったのではないかと心配になりますね。心理的な親の支配でも、子どもの心を蝕みます。この気づきにくい虐待から子どもを救ういい手立てがほしいものですね。著者:マンガ家・イラストレーター グラハム子
2023年04月06日エリカさんの母は、女の子はかわいければかわいいほど幸せになれるという考えの持ち主。しかしそれは母の理想の押しつけでしかなく、エリカさんは幼いころから実母によって、何もかも支配されていました。そして大人になった今、エリカさんは苦悩に苛まれます。容姿や学歴など、周囲の評価に異常なほどこだわりを持つエリカさんの母。まぶたが一重だったエリカさんは、二重にすれば幸せになれると幼いころから母に言われ続けていました。 エリカさんの母は恐怖で支配し、「エリカのためを想って言っているの」と口癖のように言い、エリカさんを抗えないようにするのでした。 それは小学校にあがっても変わらず、母の言いなりになる生活を強いられていました。 私は母の描く未来のために習い事をさせられて 「バスケ部に入れば上位グループの友達ができるわよ」 そんな母の思惑に逆らうことができないまま、小学生のエリカさんはバスケを習い、伸ばしていた髪を切られ、好みでもないボーイッシュな服を着せられていました。 そして中学生になり、母の要望通りバスケ部へ入部します。しかし、中学からバスケを始めた子がレギュラーになったと知った母は、「もっと頑張りなさいよ」「情けない」「恥ずかしい」などと責め立てます。 悔しい思いをしていたのはエリカさんも同じですが、それ以上に母をがっかりさせてしまったことがつらかったのだそう。 エリカさんは子どもなりに、好きでもなかったバスケに一生懸命取り組んだはずです。レギュラーを取れなくても、まずは頑張ったことを認めるのが親のあるべき姿ではないでしょうか。 そもそも子どものためと言いながら、母が「恥ずかしい」と思うのは矛盾していますよね。本人の気持ちを無視してまで、上位グループに入れることがそんなに大切なことなのでしょうか? エリカさんの悔しさや、母に対する気持ちをを思うと胸が痛みますね。著者:マンガ家・イラストレーター グラハム子30代。小学生、幼稚園児の母。幼い頃の夢は宝塚、漫画家、お笑い芸人。どれも叶わず平凡な主婦になっちゃったけど、今から夢に向かって頑張るアカウント。ダルっとババキュア!
2023年04月05日エリカさんの母は、女の子はかわいければかわいいほど幸せになれるという考えの持ち主。しかしそれは母の理想の押しつけでしかなく、エリカさんは幼いころから実母によって、何もかも支配されていました。そして大人になった今、エリカさんは苦悩に苛まれます。容姿や学歴など、周囲の評価に異常なほどこだわりを持つエリカさんの母。一重だったエリカさんは、二重にすれば幸せになれると幼いころから母に言われ続けていました。 「一重で可哀そうに……。」と、まだ小学校低学年のエリカさんの顔を見て憐れむ母は、中学を卒業したら整形させてあげると一方的な約束をしてきました。 そしてエリカさんは中学卒業後、母に言われた通り整形手術をすることに。母に連れられて、人生で初めて美容クリニックに足を踏み入れます。怖いけど、整形しないと幸せになれない…… 「これで人生楽しくなるわよ」「こんな娘思いな親いないわ」 整形手術を終えた帰り道、エリカさんの母は満足そうに話します。昔から母によって容姿が悪いと言い聞かされていたエリカさんは、自分は親に恵まれていると信じて疑いませんでした。 思い返せば、エリカさんは幼少期のころから母にコントロールされていました。 ある日、母の反対を押し切って、祖母にもらったくまの洋服を着たがったエリカさん。すると母はおもむろにハサミを取り出し、くまの洋服を切り裂きました。そしてこうなったのは、エリカさんのせいだと言い聞かせるのです。 エリカさんは母の支配のもとで、理想の娘像と違うことをしないように生きてきました。大学生になったエリカさんは、理想と現実の違いに悩み、過食症に苦しんでいたのでした。 子どもの幸せを願う親。しかしその願いが間違った方向に向けば、「毒親」と呼ばれる存在になってしまうのかもしれません。 エリカさんのように、本来味方であるべき母親に容姿を貶されるのは、子どもながらに受ける傷は大きいはずです。当時のエリカさんの気持ちを思うと、子どもは親のアクセサリーではないのだと言いたくなりますね。 いくら親子と言えど、子は親の所有物ではありません。子どもの意思を尊重して、一人の人間として接することが大切なのではないでしょうか。著者:マンガ家・イラストレーター グラハム子30代。小学生、幼稚園児の母。幼い頃の夢は宝塚、漫画家、お笑い芸人。どれも叶わず平凡な主婦になっちゃったけど、今から夢に向かって頑張るアカウント。ダルっとババキュア!
2023年04月04日2019年~2021年にかけてウーマンエキサイトで連載され、多くの読者が感動に包まれた 「親に整形させられた私が、母になる」 は、著者であるグラハム子さんが自身の体験をもとに描いた作品。この連載を新たに再構成し、書籍化した「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」が発売になりました。中学校を卒業した春休みに、主人公エリカが整形する衝撃的なシーンから物語は始まります。そこからつづられる過干渉な母親と、母に翻弄される娘のエピソードは痛々しいながらも、現在子育てをしている母親たちから熱い支持を集める作品となりました。そんな書籍版の魅力を、今回はご紹介したいと思います。■母の言うことだけを聞いていれば幸せになれるの?エリカは、母とふたり暮らし。初めて母から自分の容姿を指摘されたのは、小学校低学年のことでした。「一重でかわいそうに…。中学卒業したら整形させてあげるからね」。いつだって母は、自分の理想通りに育てようとするのでした。エリカは、母が自分の意思を否定することに悲しさを感じてはいましたが、「母が私のために考えてくれたことなのに、それを嫌がる自分はわがままだ」と思うようになり、いつしか希望も言えなくなるのでした。■私、母と離れたい…しかし、エリカは成長するにつれ、母がほかの家庭の親と「違う」ことに気付いていきます。たとえば高校3年生のとき。ある日、友だちが「美容師になりたいから大学には進学しない」と言い出します。せっかく進学校に入ったのに…と、友だちの選択が理解できないエリカ。さらに、それを聞いた先生から「子どもが自分と向き合って一生懸命考えたのなら その子の人生だもの」と言われ、愕然とするのでした。「その子の人生」って…? エリカが「お母さんと離れなきゃ」と初めて思った瞬間でした。その後、エリカは大学に進学。母と離れるため自宅から通えない大学を選び、下宿することに。しかし、母の「陰ではみんな(太っているエリカを)見下してる」という言葉を信じ、過度なダイエットにのめり込んで摂食障害になってしまいます。過食嘔吐を繰り返し苦しむエリカ。なぜ、自分はこんなに生きづらいのだろう? 母の「エリカのため」という言葉を信じて自分を押し殺して生きてきたけれど、本当にそれは私のためだったの? そして、エリカは気付きます。私は整形代なんて出してもらうより、母に「どんなあなたでも好き」と言ってほしかったんだ、と。■大人になっても自分を変えられる!社会人になり、結婚まで考えられる恋人ができたエリカ。ある日、彼から「白黒ハッキリつけたいタイプなんだね」と価値観の違いを指摘されます。そこで「ひょっとして私の価値観って人とズレてるのかも?」と思ったエリカは、白黒思考について検索。そして、この思考のクセが自分の生きづらさの原因になっていることに気付き…。苦しい想いに何度も押しつぶされそうになっていたエリカが、自分の力で「こうありたい自分になっていくんだ」と自然に思い至る描写は、清々しい感動を運んでくれます。そんなエリカの姿に「大人になっても自分を変えられるんだよ」というグラハム子さんからのメッセージがひしひしと伝わり、読んでいる側にも不思議と力が湧いてくるようなシーンとなっているのです。■自分の親子関係に気付きをくれる子どもにとって母親は誰よりも影響を受ける大好きな人物。だからこそ「しっかり育てなきゃ」とプレッシャーを抱え、正解のない育児だとわかっていながら「これでいいのか」と日々自問自答してしまう母親も多いはずです。エリカの母がしていたことは結果的に彼女をひどく追い詰めてしまいました。しかし、当の母は自分のしていることが最善のことだと信じて疑わなかった。つまり、親子関係にはそんな価値観の違いが生む危うさがあるのです。自分が我が子に良かれと思ってしていることは、子どもにとっても良いと思えるものなのか。この物語が決して他人事だと思えず、そんなふうに自分と子どもの関係、自分と親の関係を思い起こさせるものだからこそ、エリカと同じような経験をした人だけにとどまらず、多くの人に愛される作品なのだと思います。■グラハム子さんにインタビューウーマンエキサイトでの連載、そして再構成された書籍を描き上げたグラハム子さんにインタビューしました。――前半はエリカの心情が痛いほど伝わってきて、苦しくなりました。グラハム子さんご自身もエピソードを描く際、苦しい思いをされたのではないでしょうか?そうですね。過去の自分を思い出しながらの執筆だったので、今まで蓋をしていた感情と向き合う作業は苦しいこともありました。ただ後半になってくるにつれ、過去と向き合う→納得がいくまで思考する→昇華するような感じで、漫画の進展とともに、私自身もどんどんレベルアップしていく感じがしました。――母親になってから、当時のお母様の気持ちを理解できた部分はありましたか?それが、逆なんです。母親になってから、母の気持ちに疑問を抱くようになりました。私にも子どもが産まれ、無条件で愛していい存在ができました。そのとき初めて「あれ? 無条件に愛するってどういうことだ? 私の知らない感覚だ…」と悩みはじめ、母の価値観に疑問を持てたんです。それまでは母の価値観は概ね正しく理解できると思っていました。なので今は母の価値観も、自分の価値観も両方頭では理解できている状態です。実践しているのが自分の価値観です。――母親と距離を作り、20代で自分を変えていくのはすごく勇気のいることだったと思います。その過程で支えとなったものはありますか?社会人になって、社会的・経済的に自立できたことが大きいです。「私はもう母を必要としなくても生きていける。母に従わず生きて良い」と思えることは、心の支えになりました。あとはやっぱり友人や恋人など周りの人たちの存在ですね。たとえば私が仕事で固い職を辞めフリーターになったとき、いろいろ言ってきたのは母だけでした。友だちや恋人は「仕事がなんであれハム子に変わりはない」という感じで変わりなく接してくれて、それにすごく支えられました。――ウーマンエキサイトでの連載終了と同時に今回の書籍がスタートされたかと思います。ウーマンエキサイトでの連載時からの心境の変化や書籍執筆で意識されたことはありますか?ウーマンエキサイトさんでの連載時は、0から生み出す作業だったので、毎日苦しみながら描いていた気がします(いい意味で、です!笑)。その分、感じた感情の原石そのままというか、荒削りですがありのままの心情を書けたと思います。「自分自身の心を発掘・実験・考察」という感じ。逆に書籍は連載をさらに良くするための再構成だったので、読み物としての読みやすさや構成力はグッと上がった気がします。一度感じたことを再認識し、人にわかりやすく伝えるという作業は「まとめ・昇華」という感じでした。どちらも描いている間はすごく充実していました。――最後に母子関係に悩むママたちにメッセージをお願いします。今まさに悩んでいる人もいると思います。でも「悩みはじめた」ということは着実にゴールに向かっている証です。だって、スタートしていなければ悩むことすらできません。だから大丈夫です。ゴールはひとそれぞれ違います。人や世間の意見に翻弄されず、自分なりのゴールを見つけられれば良いんです。って、なんだか偉そうにすみません!笑 とにかく、大人になってからでも人は変われるよ、大丈夫だよ、と伝えたいです。 『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』 中学を卒業した春、エリカは母に整形をすすめられた。外面ばかり気にして、理想の娘像を押しつけていく母。容姿も友達も進路も性格もすべて母の理想に押し込められて、息苦しさを感じながら生きてきたエリカはついに心が擦り切れて、摂食障害になってしまう。母の呪縛から逃れて、幸せを手に入れるまでのサバイバルの記録。 【書籍の元になったお話】 『親に整形させられた私が、母になる』 中学を卒業した春、母に突然言われた一言ーー。「整形しましょう」そんな衝撃的な一コマから始まる「親に整形させられた私が、母になる」は、作者であるグラハム子さんの実体験が基となっています。実の親子だからこそ難しい、離れたくても離れられない複雑な関係性が詳細に描かれた今作は、多くの読者の反響を呼び大ヒットとなりました。
2022年04月11日目標を掲げて努力する姿勢は、素晴らしいものです。グラハム子(@gura_hamuco)さんの、幼稚園生の娘さんもまた、園で行われるマラソン大会のため、日々、努力を重ねていました。しかし、どんなに努力をしても報われない場合があります。もしも思うような結果が得られなかった時、あなたならどうするでしょうか。落ち込んだり、また新たな目標を設定して前に進もうとしたり…現実の受け止め方は人それぞれ。グラハム子さんの娘さんの場合はというと…。(2/2)そんな娘もあと3日で卒園です。こないだまで赤ちゃんだった気がするのに。心身共に大きく育ってくれて嬉しい限り pic.twitter.com/4MstMN7JC7 — グラハム子@オバサンジャー (@gura_hamuco) March 16, 2022 練習の成果があらわれ、やる気も日に日に増していった娘さん。努力を重ねる娘さんの姿を見て、親であるグラハム子さんもまた、上位入賞を期待するようになりました。しかし、大会当日、娘さんは不運に見舞われ、練習の時よりも大幅に順位を下げてゴール。娘さんの気持ちをおもんぱかり、グラハム子さんは、せめて自分が褒めてあげようと決めていました。すると、娘さんはグラハム子さんの予想をいい意味で裏切る言葉を発してきたのです。「2回も転んだのに、最後まで走れた!すごいでしょ~!」上位入賞こそかなわなかったものの、娘さんはその時の自分自身の精一杯の努力と、諦めずに最後まで走り抜けたことに大満足の様子でした。元気いっぱいな娘さんの姿を見て、順位を気にしていたのは、むしろ自分だったことに気付かされたというグラハム子さん。娘さんとのエピソードは反響を呼び「泣いた」「心から尊敬する」と多くの称賛の声が寄せられました。順位は、数字という目に見える形で結果を表すことができます。しかし、視点を変えれば、数字だけでは表せない、目に見えない『結果』にも気付くことができるでしょう。それは、努力できたことへの満足感だったり、成長を実感できたことだったり、何を結果とするかは自分次第。娘さんの姿勢は、多くの大人に新鮮な気付きを与えてくれたはずです。[文・構成/grape編集部]
2022年03月17日中学卒業と同時に母親から「整形しましょう」と言われたグラハム子さん(作中はハム子)の半生を綴った 『親に整形させられた私が、母になる』 が、11月19日に最終回を迎えました。読者の方からも次々と「同じような体験をして苦しんでいる」「どうやって克服したの?」「親との付き合いはどうしてるの?」「幸せになれたの?」とコメントが寄せられました。大反響となった本作の執筆を終えたばかりのグラハム子さんにインタビューさせていただきました。現在の心境や現在のお母さんとの関係など裏話をお伝えいたします!≫未読の方はこちらから! 『親に整形させられた私が、母になる』 「あなたのために」よくこの言葉を使う母。そんな母が中学を卒業した春に、「整形しましょう」と言いだす。教育熱心で、何でも良いものを与えてくれる母。「母は私のためを思ってやってくれているのだから」と、不満に思ってしまう自分が悪く思えてしまい…。■特別企画!グラハム子さんインタビュー―― 連載を終えて今の感想や長かった連載についてどう思っていますか?最後まで描き上げることができて、今はホッとした気持ちが大きいです。最後まで読んでくださった皆さま、この話を描くにあたり支えてくださったウーマンエキサイト担当さま、本当にどうもありがとうございました!―― お母さんとの関係については、連載の中で「絶縁するか許すか」という話がありました。記事の中でベストなグレーを見つけたとあります。現在のお母さんとの関係はいかがですか?けっして仲良くはないし、かといって悪くもないです。年に1、2回数時間程度しか会わないので、会う時は「苦手だけど恩もある以前の上司と、久しぶりの再会」的な(笑)。仕事のような感覚です。会っている最中は穏便に過ごします。でもやっぱり心が疲れるので、行く前か行った後は自分にご褒美をあげます。欲しいものを買ったり、ちょっと良いレストランに行ったり。「それなら会わなきゃ良いのに…」と思う方もいるかもしれませんが、私的に絶縁はまた別のストレスを感じてしまうんですよね。今のところ、この付き合い方が私にはまあまあ合ってるのだと思っています。でも未来はもしかしたら変わっているのかもしれません。「絶対にこの関係性だ!」と決めつけすぎず、自分の成長に合わせてしなやかに変わっていくのだろうと思っています。心は通じ合わないけれど、私にとってはたった1人の大切な母です。―― 実母に育てられた自分の人生と、母になった自分の人生、どちらも経験した上で、グラハム子さんにとって「母親とは」どんな存在ですか?私にとって実母は「過去に最重要人物だった人」です。ただ、今はもう最重要人物ではありません。きっと今我が子たちにとって私は最重要人物なのだと思います。―― 「『子どものため』と言いながら私自身の承認欲求を子どもで満たそうとしてしまっているかもしれない」といった親視点のコメントが寄せられました。親になってあらためて抱える葛藤などがあれば教えてください子どもで満たそうとする───そんな感じだと思います。親自身が満たされておらず、歪んでいるからこそ、子どもを使ってしまうんだと思います。また、それには時代背景もある気がします。私の母が生きた昭和の時代は今よりも「世間的が何よりも大切」「良い学校に行き安定した職に就くことが幸せ」という時代だったのだと思います。そんな要素が複合的に絡み合い、このような子育てになったのではないでしょうか。私も親になり、子育てで悩んだり葛藤したりすることはあります。ただ、いつも『親と子は別の人間』『子どもの人生は子ども自身が築いていくもの』と心に刻んでいます。―― 「読みながら共感するところが多くて涙が止まらない」といったコメントが数多く寄せられています。親との関係で苦しんでいる方に向けて、グラハム子さんが伝えたいことはありますか?苦しいですよね…。ただ、自分の苦しみが親との関係にあることがわかっているなら、もう大丈夫なんじゃないかなと思います。あとは自分なりの方法で前に進めば、きっと良い方向に進んでいくはずです。大丈夫です。この話が読んでくださった方の何かのきっかけになったり、心の支えや浄化になってくれたのだとしたら、それはとても嬉しいです。―― グラハム子さんにとってコミックエッセイとはどんな存在ですか?人生ではじめてコレだ! とピンと来て、人と比べずに夢中になれたのが「コミックエッセイを描くこと」でした。28歳の時でした。出会えて良かったです。生きる上での活力となりましたし、夢中になれる経験は大切だと実体験できました。現在は自分とコミック(仕事)との心地良い距離を掴めて、楽しんで描けています。―― 読者の方から「ハム子さんは、今幸せになっていますか?」というコメントが寄せられています。そんな読者の方に向けてメッセージをお願いいたします。そんなコメントが…! ありがとうございます。じつはこの話はリアルタイムではなく、少し前の話なんです。漫画中に出てくる長男は現在小学生になりました。下の子も産まれ、いま幼稚園児です。幸せです。毎日穏やかに過ごしています。普段はギャグ漫画(『美淑女戦隊 オバサンジャー 困った姑・夫を浄化する!?』KADOKAWA)なども描いていたりもするので、他の作品もぜひぜひ。私が人生を楽しんでいるのが伝わるかもしれません。私が生きてきた過去は、もう私を傷つけるものではありません。私の心を大きく広げるものとなりました。【グラハム子さんのその他の作品はコチラ】▼困った姑・夫を浄化する!? 美淑女戦隊オバサンジャー
2021年11月19日■前回までのあらすじ自分と同じ辛さを抱えて頑張っている人の存在が心の支えになるハム子。「物には恵まれたけれど心は恵まれなかった」そんな複雑な辛さ。しかしこの経験によって得られたものもあると思えるようになり…。■幼少期の体験で得られたものは…この過去があったからこそ得たものがあります。それは●『大人になってからでも性格や価値観は変えられる』を実体験できたこと●『人に優しくなった』こと●『心を喪失させて生きる苦しみを知っているからこそ、今の日々がとても幸せに感じられる』こと私は自分で経験したことではないと、真には理解できないといったことが多いタイプ。だからこそこの3つのことに気付くことができたのは本当に良かったです。この過去があって良かった! 母の元に生まれてこられて良かった!とは言えません。でも、母の元に生まれてきたことをもう悔やんでも嘆いてもいません。ただただ、まあすべて仕方なかったんだな、感謝できるところは感謝しよう、感謝できないところはしなくていいや、と思っています。そしてそれよりもこれからを大切にしていきたい。そう思っています。「これからの私の人生、何があっても大丈夫だろう、きっとどんどん楽しいものになるだろう」と何の根拠もないのだけれど、信じられています。最後までお読みいただきありがとうございました。読んでくださる方がいたから、最後まで描き切ることができました。私自身、描きながら自分が心の変化・消化・成長していくのを感じられた作品となりました。どうもありがとうございました!グラハム子【完結記念! グラハム子さんインタビュー】
2021年11月19日中学を卒業した春、母に突然言われた一言ーー。「整形しましょう」そんな衝撃的な一コマから始まる「親に整形させられた私が、母になる」は、作者であるグラハム子さんの実体験が基となっています。実の親子だからこそ難しい、離れたくても離れられない複雑な関係性が詳細に描かれた今作は、多くの読者の反響を呼び大ヒットとなりました。また、「うちの母親も…」と、ハム子さんと似たような経験をした方達からの体験談も多数寄せられました。■母はなぜ娘に整形をさせたの?「あなたのためならなんだってしてあげる」と、母に整形をさせられたハム子さんーー。あれから20年近く経ち、自身が母になったことで、ハム子さんは子どもの頃に実母にされていたことを思い出すようになりました。■“本当にしたかったこと”は母には言えなかった周囲からは「教育熱心で良い母」と言われていたことが余計ハム子さんを苦しめていきます。「母は私のためを思ってやってくれているのだから、不満に思ってしまう私が悪いんだ」そう思ったハム子さんは何も言うことができなくなっていきます。■ズボンを切ってビリビリに! あらゆる手段を使って支配する母罪悪感を植え付け、支配されていくハム子さん。この日以来スカートは禁止。ようやくスカートが履けるようになったのは、6年後。中学校の制服でした。■母に認められたくて、15歳で整形を決意わが子のためならなんだってやってあげたい親心。それは本当に子どものため…?それとも、自分が恥ずかしくてみじめだから…?「私はみっともなくて、かわいそうな娘。お母さんが喜んでくれて、認めてくれるなら、私は整形してもよい」当時のハム子さんはそのように考え、整形をすることを決意しました。■整形して高校デビュー! 楽しいはずなのに…整形をしたことで、ハム子さんは幸せになったのでしょうか?高校には同じ中学の子がほぼいなく、誰もハム子さんが整形をしていると知らない環境で高校時代を過ごすことに。「かわいくない」という言葉をずっと母にかけられていたハム子さんにとって、周りからの「かわいい」という言葉は強烈に突き刺さりました。でも、周りに好かれ、「かわいい」と言われるほど自分が否定されていくような錯覚。そして自分に嘘をついているような気持ちになっていってしまったのです…。この衝撃的な実母と娘の関係を描いた漫画は公開直後から大反響を呼び、なんと読者からは「私の母もそうでした」との声が続々と寄せられました。■「私の母もそうだった…!」読者から寄せられた、衝撃の体験談●私の親は完璧主義で100かそれ以外、テストで90点代取っても「10点も分からない所があるじゃない!勉強はしたの?」と。部活も夜までで睡眠時間も削ってまで勉強してるのに。授業もちゃんと真剣にやっているのに。テストの点数が悪いと家に入れて来れません。なので3時間かけて歩いて祖母の家に帰ります。●大学に行きたかったが、女性は高学歴は必要ないといわれた。 弟が控えていたため、早く社会に出てほしかったようです。●私の親は一般的には優しくて、子ども思いにみえるひとです。 でも、すべてを決めてしまう。服装、髪型、進学、友達、とてもきつかった。就職をきに親元をはなれたけど、子どもは親にしおくりをするもんだといわれ毎月仕送りをし、初めてのボーナスは親に全てわたすもんだといわれ、全額わたしました。●小さい頃から、笑うことも、喋ることも、親の許可が必要で、ついうっかり他人からの質問に答えると殴られました。結婚相手も親が決め、すべて親孝行と言われると何も言えなくなります。産んだんだから、子どもの命は親の自由だと。●私も最近母親に整形を進められています。自分が整形したいのに怖いから私を巻き込みたいみたいです。 お母さんがしたいだけでしょ。勝手にやって。とあしらってますが内心傷ついて何日も引きずります。●私も母親に14歳の時整形しよう、女は顔だよ。と言われ整形しました。 中学生の時でしたので周りも『あいつ整形したんだ!』と広まりちょっとしたイジメみたくなりました。 18歳の時にもまたもや母が私に玉の輿に乗って欲しいということで2度目の整形。 整形して、綺麗になったことで良いことも確かにありますが仲の良かった友人に中々会いづらくなったり同窓会に参加出来なくなったり、寂しい思いはあります。結婚を考えているパートナーがいますが、まだ整形していることを話せていません、、、。整形していることで婚約破棄になったりしないががとても不安です。 私の人生これで良かったのか...分からないです。■実の親子だからこそ難しい。悪化した母親との関係、対処法はあるのか?関係の悪化した母親への対処法として、アンケートから寄せられた声で最も多かったのは、「会わない、関わらない」というものでした。しかし、当時高校生だったハム子さんに逃げ場はなく、整形してもなお、母親からハム子さんへの“要求”は続きます。それはハム子さんをどんどん苦しめていくことに…。また、なぜ母親がここまでハム子さんに執着し、支配していたのか。その理由も徐々に明らかとなっていきます。そして、母に否定され続けてきたことで歪んでしまったハム子さんの価値観を変えてくれた“彼”との出会いも描かれます。「人格形成は子どものうちに決まる」「大人になったらもう根本的に変わらない」そんな言葉をよく耳にしますが、果たして本当にそうなのでしょうか?連載はいよいよ次回が最終回。心を殺してまで母との関係を築いてきたハム子さんとお母さんの関係の決着は? そしてこれまで親の決めた人生を生きて、ずっと息苦しさを感じていたハム子さんが、今思うこととは?▼親に整形させられた私が、母になる
2021年11月18日■前回までのあらすじ「人に嫌われた」と思うと、「自分の存在価値そのものが否定された」と思っていたハム子。でもその考え方の歪みに気づいて、自分で修正できるようになってきたとき、「私は私で良い」と思えるようになっていき…。■多くの人が「生きづらさ」に悩んでいる…私だって、できればこんな経験したくありませんでした。整形なんてさせられず、感情を抑圧することもせず、あるがままの自分を受け入れてほしかった。自分らしく生きていきたかった。…でももう過去はいくら嘆いても、自分や誰かを責めても、変えることはできないし消し去ることもできません。だから『過去は変えることも消すこともできない』を受け入れて、『じゃあどうすればいいのだろう?』と考え始めた時、私はまた前に進み始めました。たしかに経験したくなかった過去ですが、そんな過去からも得たものはあります。こんな経験をしたからこそ得られたものは、私の中で今でも心のお守りになっているのです。→次回いよいよ最終回!※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年11月18日■前回までのあらすじ子どもの頃からずっとイライラしていたが、最近ではそれがなくなり身体の調子が良くなっていることに気づくハム子。しかしある朝、幼稚園のママに無視されてしまい…!?■もし誰かに嫌われたとしても…過去の私だったら、次のような自動思考になっていたことでしょう。無視される=嫌われている=私が悪いからだ…でも今はもう、自分の思考の歪みに気付き、自分で修正できるようになってきました。過去の私は他人からの評価でしか自分の価値を決められなかったので、「人に嫌われる」ということは、「自分の存在価値そのものを否定される」と同じ意味でした。でも「自分の価値は自分で決めて良い」とわかってからは、人に嫌われることが怖くなくなってきました。もちろん嫌われた理由がわかっているのであれば、謝罪し改善に努めます。でも理由がわからなかったり、その理由が自分にはどうしようもできないことだったりした場合には、もう嫌われたとしてもしょうがない。誰かに嫌われていたとしても、私は私のままでいい。そう思えるようになりました。心を喪失した状態で生きてきた25歳までに比べ、心が生きている状態で生活すると、学びの深さが段違いに違う。心を失っていた時の生き方は、「毎日を通過していく」だったのが、心が生きてからは「毎日何か学ぶ」という感じ。つまり私は26歳以降に、「生き方や人間関係を学び直した」と言っても過言ではない。おそらく中高生で悩むであろう人間関係や、自分の気持ちの折り合いの付け方などを、私はアラサーになってから真剣に悩むことになりました。その悩む時間は苦しみもあるけれど、それでもいつか悩みが自分の中で消化され、自分がどんどんレベルアップしているかのような感覚は、とても気持ちが良くて…。まるで遅れてきた思春期の自己の確立を、私はようやくアラサーでできたといった感じです。そして自己が確立してくると、自分を信頼できるように。「私はもう何があっても大丈夫だろう」と根拠のない自信がつきました。すると、昔からずっと同じ世界を生きているはずなのに、まるで別世界に来たのかというくらい、生きるのが楽しくなっていきました。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年11月05日■前回までのあらすじ母との関係を絶縁とも、許すとも決めきれずにいたハム子。しかし世の中には、白黒はっきりする必要がないこともあるとわかり、「年に1、2回数時間だけ帰省」「プレゼントは郵送」などの折り合いを見つけることができて…。■子どもの頃からずっとイライラしていたけど…この頃になると、小さい頃からのクセだった歯ぎしりもしなくなり、食欲も落ち着いてきました。また体質なのかな? とあきらめていた頭痛や腹痛、さらには頻繁に風邪に引くといった症状も治まっていったのです。もしかしたら心が安定してくると、身体も安定してくるものなのかもしれません。「心と身体は繋がっている」と、よく言われることを実感した瞬間でした。そうした平和な日々を過ごしているなか、幼稚園であるママさんに挨拶をしたところ、顔を背けられるという出来事が…!「嫌われている!?」と、私はひどく動揺してしまうのですが…。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。※この記事に記載された症状の改善は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師や専門家に相談いただき、ご自身の判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2021年11月04日■前回までのあらすじ「子育てには正解がある」と白黒の世界しか教えてくれなかった母。しかし子どもの個性を考えたグレーのゾーンがあることを知ったハム子は…。■母との関係は白黒つけるべきなのか…?「ベストなグレー」とは、自分にとって気持ちの折り合いがつくところだと思います。私は今まで、自分の気持ちの折り合いの付け方を学んできませんでした。なぜなら自分の気持ちは、「封印する」か「ゴリ押しする」かのどちらかしかなく、母と一緒に過ごすときはほとんど「封印する」しかなかったから。でも、気持ちに折り合いをつけられるようになったら、生きるのがとても楽になりました。気持ちに折り合いをつけられるようになると、自分の心を安定させられるようになり、自分で自分の心をコントロールできるようになると、だんだんと自分に自信がついていきました。すると、今まで「自分には正解は出せない」と思い込んでいたことが、「そんなことはない。自分にとっての正解は自分で出せる」というように変化していったのです。そしてこれまでの「世間一般の意見と自分の意見が違う時は、世間一般の意見を正解とする(自分は間違った人間だ)」という考え方から、「人に迷惑がかからない限りは自分を尊重して良い」という考え方に変わっていく自分を実感しました。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年10月22日■前回までのあらすじサッカーの習い事で足が遅い息子のために、ある提案をするハム子。しかし「親の希望を子どもに押し付けているのかも」と考えるように。もしかしたら自分も母と同じことしているの? と、自分が恐ろしくなってしまい…。■親の希望どおりに子どもを動かすことは悪?それとも…?自分の考えが極端だったことに気付きました。何事においても「白」か「黒」か、「100」か「0」か…常にそんな考え方で、「正解はひとつしかない」と思い込んでいました。それはまるで、母が私に「世間体が良い生き方だけが成功である」と教え続けたように、「〇〇だけが正解。それ以外は間違っている」という考え方そのもの。けれども私にとっては当たり前だったこの極端な考え方は、他の人にとっては当たり前な考え方ではなかった…。他の人は心にグレーゾーンがある。そしてそのグレーゾーンのなかにも、さらに自分に合った、生き生きと過ごせる「ベストなグレーゾーン」があるんだろうと思います。息子に合った、息子が生き生きと過ごせるベストゾーンを私は見つけたいと考えています。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年10月21日■前回までのあらすじ「私の人格を否定しないで」と願い続けたが、母にはそういう生き方しかできなかったと気づくハム子。ようやく母を恨む苦しみから解放される。そして「息子にはやりたいことをやらせてあげたい」と、息子が希望する習い事を始めたが…。■もしかしたら私はお母さんと同じことを息子にしてる?「母のように、子どもに親の希望を押し付ける子育ては絶対にしたくない」そう思っていたにも関わらず、自分も当たり前のように子に希望を押しつけてしまったことに気づきました。しかも、母とまったく同じで「これが子どものためになるだろう」とすら思ってしまったのです。そんな自分が恐ろしくなりました。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年10月08日■前回までのあらすじ自分がツラい人生を送る羽目になったのは、過去の自分のせいと思ってきたハム子。でも幼い頃の自分も母親の幸せのため頑張ってきたことを理解し、ようやく丸ごとの自分自身を受け入れることができるようになり…。■母ももしかしたら精一杯生きていた…!? 『ただ、ただしかたなかった』そう思える時が来ました。私が精一杯生きてあの生き方しかできなかったように、母も精一杯生きてあの生き方しかできなかったのでしょう。「大人なんだから、親なんだから、子どもの人格を否定してはいけないということぐらいわかっているべきだ」。ずっとそう思っていました。でも、母はちょうどその部分が歪んでいたのでしょう。ただ、ただ仕方がなかったのです。これ以上恨んでも意味がありません。この時の心情は、『恨みがなくなった』というより『恨むことを手放した』という表現の方があっています。恨んでもしかたがない。私の大切な人生を、恨むことに費やしたくない───────そう思ったのでした。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年10月07日■前回までのあらすじ好きなことをやれる我が子に嫉妬する、心の中にいる幼い頃のハム子。「でも過去の私が強ければこんなことにならなかった」と思う自分も。しかしこれこそが自分で自分を傷つけている原因だと気付き…。■私のツラい人生は過去の自分のせい?この時、ようやく過去の自分を許すことができました。よく本などで「ありのままの自分を受け入れよう」とか、「等身大の自分を愛そう」という言葉を目にしてはいましたが、今まではそれがいまひとつピンと来ることがありませんでした。でも、この時「ああ、こういうことか…」と、ストンと腑に落ちたのです。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年09月24日■前回までのあらすじ子どもが産まれてから自分の幼かった頃の記憶とリンクするようになるハム子。そこで思うのは、母は子どもが望む愛には無関心だったこと…。そのため子どもを尊重してあげられる親になりたいと思うハム子だったが…。■自分の子どもは好きなことができるのに、なぜ自分は…? 私は今までずっと、過去の自分を責めていました。「過去の自分が、もっと自分の意志を貫き通せばよかったのに」と、過去の自分を許せませんでした。でもそれこそが、自分で自分を傷つけている原因であることに気付いたのです――。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年09月23日■前回までのあらすじまだ幼い頃、体調が悪くなると、おかゆを作ってくれた母。しかしそれは「嫌いだからやめて」とお願いした梅干し入りのおかゆだった…。■母の言い分は間違っていないけれど…でも…子どもが産まれ、自分の子どもの頃の記憶とリンクすることが起こるたびに、私は自分自身を分析できるようになっていきました。たとえば今回の「苦手な食べ物を食べなかったから否定された」話…。本当に言葉にすると、とても小さなささいなことです。でもこういった小さなことが毎日、長年積み重なっていって、私の心は失われてしまった―だからこそ私は、自分の中でこう答えを出しました。絶対に私は「我が子の心を喪失させない」、「心を尊重してあげたい」と。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年09月10日■前回までのあらすじプレママ教室で出会ったママは母と同じく自分の考えを他人に押し付けてくるタイプ。しかし自分とは合わない価値観の人もいると割り切れるようになったハム子は、自分は理想を子どもには押し付けないと決意する。■自分の子どもの頃の記憶がよみがえる…子育ては楽しいと感じています。もちろん夜泣きなど、大変だなと感じることもたくさんありました。けれどこれまでの「本心から納得したわけではないがやっている」さまざまなことと比べたら、全然ツラくはありませんでした。自分で望んで選択した子育てのツラさは、大変ではあるけれど、苦痛ではない、幸せなツラさ。だからこそ「納得していない状態のままやること」がどれだけツラく苦しいものであったのかが、これまで以上に自分の中に溢れかえっていました。そしてこのことがわかってしまうと、「子どもの頃から自分が納得した生き方ができていたら、もっとずっと生きるのが楽しかったのだろうな…」そう考えてしまい、やはり母を憎く思ってしまう時も。また、子育てをしていると、自分が子どもの頃の記憶とよくリンクするようになりました。今まで忘れていたはずの記憶まで思い出される。とても不思議な感覚でした。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年09月09日グラハム子(gura_hamuco)さんが描いた創作漫画『オバサンジャー』の第1話をご紹介します。漫画に登場するのは、結婚2年目で兼業主婦の女性です。夜遅くまで仕事をした女性が帰宅すると、いるはずのない義母が、家の中を掃除していて…。『オバサンジャー』第1話義母からの心ない言葉を受けて落ち込む女性。そこへ、悩める主婦の味方である、戦隊ヒーロー『オバサンジャー』が登場します。さりげなく「仕事ばかりせずに子供を産め」と訴える義母と、オバサンジャーは懸命に戦いますが…。オバサンジャーが猛反撃を開始!好きなアニメキャラのフィギュアを壊されたことをキッカケに、女性は覚醒!オバサンジャーたちは義母に向かって「子供は授かりものであり、デリケートな話題をふること自体が失礼だ」といい放ちます。子供の有無は、当事者である夫婦が決断することであり、人それぞれによって事情が異なります。仕事や子供のことをずけずけといわれ、自分の趣味まで否定された女性にとって、オバサンジャーの行動は救いとなったはずです。新たな『オバサンジャー』のメンバーとして、ともに街の平和を守ることになった女性。ここから新たな絆が生まれ、彼女たちの歴史が刻まれていくのでしょう。Instagramに公開されるなり「最高すぎる」「スカッとした」といったコメントが相次いだ本シリーズ。次はどんな悩める人を救うのでしょうか…。続きが楽しみですね![文・構成/grape編集部]
2021年08月09日■前回までのあらすじ妊娠し、母親学級に行くと「里帰り出産」が参加者の話題に。「親との関係が良くないから帰らない」と伝えると、「なんだそんなこと」と言われて…。■「自分の考えが正しい」と信じる母みたいな人に出会ったときこの頃になると、随分と考え方が強くなっていました。今までのような「他人や世間一般の考えが正しい答え」とするのではなく、「自分の中で出した答え」を大切にできるように。いま思えば、子どもの頃は家でも学校でもどこでも、「皆と同じようにすることが正しい」「一般的な考え方が正しい」と学ぶ機会が多かったなぁと思います。だから、「一般的ではない考え方=ダメなこと」だと思ってしまっていました。でも、そんなことはない。たとえ一般的な考えではなくても、自分にとってベストの考えなら、それでいい。それに気付いたら、生きるのがとてもラクに、楽しくなっていきました。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年07月23日■前回までのあらすじ母親に「ありのままの自分」を受け入れてもらうのを諦めると、すごくスッキリした気分になったハム子。母が「自分の望む理想の子」に固執していたようにハム子も「自分が望む愛の形」に執着していたことに気づくのだった…。■子どもの出産、里帰りはどうする?入籍して自分の名前が変わった時、いままでの自分にサヨナラできたような、晴れやかな気分になったのを覚えています。「自分に子どもを育てられるか」という不安は少しありましたが、それよりも子どもが欲しいという気持ちが大きかったです。『親から受けた育児態度やしつけは連鎖する』よくこういった情報を聞くことがあります。でも私は、「世代間連鎖を防ぐ。負の連鎖は私で断ち切るんだ」と、母を反面教師にした子育てを思い描いていました。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年07月22日■前回までのあらすじ母にとって「その子らしさは潰すべきもの」で、子育てとは「自分の理想通りの子を育て上げる」ことだとハッキリ気づいてしまい…。■母と私のハッピーエンドとは…?私は今まで、「母に受け入れてもらう」ことに執着しすぎていた…と、このとき気付きました。それ以外には、幸せになる道はないとすら考えるほどに。それはまるで、母が「頭も容姿も良く、良い職に就かなければ幸せになれない」と言っているのとそっくり同じことだったのです。人生、幸せになれる方法がひとつしかないわけがない。幸せになる方法はたくさんある。A案がダメだったらB案にすればいい。B案もダメだったらまた新たな案を考えて、実行してみればいい。自分の望むものが、すべて得られるわけではない。自分の心に折り合いをつけて生きていく…。そんな当たり前のことが、ストンと自分の中に落ちていくことを感じました。そして、これ以来生きるのがとても楽しくなっていきました。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年07月02日■前回までのあらすじ結婚式前の整形を勧める母に自分の気持ちはまったく通じない。かすかな希望も打ち砕かれ、母にとって私の気持ちは「どうでもいいもの」だとあらためて思い知らされるのだった…。■「いらない個性」は親が潰すもの…? 母から離れた私がこのとき考えていた子育てとは、『子どもの人格を尊重しながら育てること』。しかし母にとっての子育てとは、『親の理想どおりの子を育てること』。母にとっては、私がもっとも苦しんできた『自分らしい心を喪失させること』が、正しい教育方法だったということです。私にとっての正しさと、母にとっての正しさは、まったく異なっている。こんな母と私では、きっと最初から分かり合えるはずがなかった…そうハッキリと気づいたのでした。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年07月01日