2019年~2021年にかけてウーマンエキサイトで連載され、多くの読者が感動に包まれた 「親に整形させられた私が、母になる」 は、著者であるグラハム子さんが自身の体験をもとに描いた作品。この連載を新たに再構成し、書籍化した「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」が発売になりました。中学校を卒業した春休みに、主人公エリカが整形する衝撃的なシーンから物語は始まります。そこからつづられる過干渉な母親と、母に翻弄される娘のエピソードは痛々しいながらも、現在子育てをしている母親たちから熱い支持を集める作品となりました。そんな書籍版の魅力を、今回はご紹介したいと思います。■母の言うことだけを聞いていれば幸せになれるの?エリカは、母とふたり暮らし。初めて母から自分の容姿を指摘されたのは、小学校低学年のことでした。「一重でかわいそうに…。中学卒業したら整形させてあげるからね」。いつだって母は、自分の理想通りに育てようとするのでした。エリカは、母が自分の意思を否定することに悲しさを感じてはいましたが、「母が私のために考えてくれたことなのに、それを嫌がる自分はわがままだ」と思うようになり、いつしか希望も言えなくなるのでした。■私、母と離れたい…しかし、エリカは成長するにつれ、母がほかの家庭の親と「違う」ことに気付いていきます。たとえば高校3年生のとき。ある日、友だちが「美容師になりたいから大学には進学しない」と言い出します。せっかく進学校に入ったのに…と、友だちの選択が理解できないエリカ。さらに、それを聞いた先生から「子どもが自分と向き合って一生懸命考えたのなら その子の人生だもの」と言われ、愕然とするのでした。「その子の人生」って…? エリカが「お母さんと離れなきゃ」と初めて思った瞬間でした。その後、エリカは大学に進学。母と離れるため自宅から通えない大学を選び、下宿することに。しかし、母の「陰ではみんな(太っているエリカを)見下してる」という言葉を信じ、過度なダイエットにのめり込んで摂食障害になってしまいます。過食嘔吐を繰り返し苦しむエリカ。なぜ、自分はこんなに生きづらいのだろう? 母の「エリカのため」という言葉を信じて自分を押し殺して生きてきたけれど、本当にそれは私のためだったの? そして、エリカは気付きます。私は整形代なんて出してもらうより、母に「どんなあなたでも好き」と言ってほしかったんだ、と。■大人になっても自分を変えられる!社会人になり、結婚まで考えられる恋人ができたエリカ。ある日、彼から「白黒ハッキリつけたいタイプなんだね」と価値観の違いを指摘されます。そこで「ひょっとして私の価値観って人とズレてるのかも?」と思ったエリカは、白黒思考について検索。そして、この思考のクセが自分の生きづらさの原因になっていることに気付き…。苦しい想いに何度も押しつぶされそうになっていたエリカが、自分の力で「こうありたい自分になっていくんだ」と自然に思い至る描写は、清々しい感動を運んでくれます。そんなエリカの姿に「大人になっても自分を変えられるんだよ」というグラハム子さんからのメッセージがひしひしと伝わり、読んでいる側にも不思議と力が湧いてくるようなシーンとなっているのです。■自分の親子関係に気付きをくれる子どもにとって母親は誰よりも影響を受ける大好きな人物。だからこそ「しっかり育てなきゃ」とプレッシャーを抱え、正解のない育児だとわかっていながら「これでいいのか」と日々自問自答してしまう母親も多いはずです。エリカの母がしていたことは結果的に彼女をひどく追い詰めてしまいました。しかし、当の母は自分のしていることが最善のことだと信じて疑わなかった。つまり、親子関係にはそんな価値観の違いが生む危うさがあるのです。自分が我が子に良かれと思ってしていることは、子どもにとっても良いと思えるものなのか。この物語が決して他人事だと思えず、そんなふうに自分と子どもの関係、自分と親の関係を思い起こさせるものだからこそ、エリカと同じような経験をした人だけにとどまらず、多くの人に愛される作品なのだと思います。■グラハム子さんにインタビューウーマンエキサイトでの連載、そして再構成された書籍を描き上げたグラハム子さんにインタビューしました。――前半はエリカの心情が痛いほど伝わってきて、苦しくなりました。グラハム子さんご自身もエピソードを描く際、苦しい思いをされたのではないでしょうか?そうですね。過去の自分を思い出しながらの執筆だったので、今まで蓋をしていた感情と向き合う作業は苦しいこともありました。ただ後半になってくるにつれ、過去と向き合う→納得がいくまで思考する→昇華するような感じで、漫画の進展とともに、私自身もどんどんレベルアップしていく感じがしました。――母親になってから、当時のお母様の気持ちを理解できた部分はありましたか?それが、逆なんです。母親になってから、母の気持ちに疑問を抱くようになりました。私にも子どもが産まれ、無条件で愛していい存在ができました。そのとき初めて「あれ? 無条件に愛するってどういうことだ? 私の知らない感覚だ…」と悩みはじめ、母の価値観に疑問を持てたんです。それまでは母の価値観は概ね正しく理解できると思っていました。なので今は母の価値観も、自分の価値観も両方頭では理解できている状態です。実践しているのが自分の価値観です。――母親と距離を作り、20代で自分を変えていくのはすごく勇気のいることだったと思います。その過程で支えとなったものはありますか?社会人になって、社会的・経済的に自立できたことが大きいです。「私はもう母を必要としなくても生きていける。母に従わず生きて良い」と思えることは、心の支えになりました。あとはやっぱり友人や恋人など周りの人たちの存在ですね。たとえば私が仕事で固い職を辞めフリーターになったとき、いろいろ言ってきたのは母だけでした。友だちや恋人は「仕事がなんであれハム子に変わりはない」という感じで変わりなく接してくれて、それにすごく支えられました。――ウーマンエキサイトでの連載終了と同時に今回の書籍がスタートされたかと思います。ウーマンエキサイトでの連載時からの心境の変化や書籍執筆で意識されたことはありますか?ウーマンエキサイトさんでの連載時は、0から生み出す作業だったので、毎日苦しみながら描いていた気がします(いい意味で、です!笑)。その分、感じた感情の原石そのままというか、荒削りですがありのままの心情を書けたと思います。「自分自身の心を発掘・実験・考察」という感じ。逆に書籍は連載をさらに良くするための再構成だったので、読み物としての読みやすさや構成力はグッと上がった気がします。一度感じたことを再認識し、人にわかりやすく伝えるという作業は「まとめ・昇華」という感じでした。どちらも描いている間はすごく充実していました。――最後に母子関係に悩むママたちにメッセージをお願いします。今まさに悩んでいる人もいると思います。でも「悩みはじめた」ということは着実にゴールに向かっている証です。だって、スタートしていなければ悩むことすらできません。だから大丈夫です。ゴールはひとそれぞれ違います。人や世間の意見に翻弄されず、自分なりのゴールを見つけられれば良いんです。って、なんだか偉そうにすみません!笑 とにかく、大人になってからでも人は変われるよ、大丈夫だよ、と伝えたいです。 『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』 中学を卒業した春、エリカは母に整形をすすめられた。外面ばかり気にして、理想の娘像を押しつけていく母。容姿も友達も進路も性格もすべて母の理想に押し込められて、息苦しさを感じながら生きてきたエリカはついに心が擦り切れて、摂食障害になってしまう。母の呪縛から逃れて、幸せを手に入れるまでのサバイバルの記録。 【書籍の元になったお話】 『親に整形させられた私が、母になる』 中学を卒業した春、母に突然言われた一言ーー。「整形しましょう」そんな衝撃的な一コマから始まる「親に整形させられた私が、母になる」は、作者であるグラハム子さんの実体験が基となっています。実の親子だからこそ難しい、離れたくても離れられない複雑な関係性が詳細に描かれた今作は、多くの読者の反響を呼び大ヒットとなりました。
2022年04月11日この漫画は書籍『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』(著者 グラハム子)の内容から一部を掲載しています(全11話)。■前回のあらすじ高校卒業と同時に、二重の線が薄くなってきたからと再び母に整形をすすめられたエリカ。それは勝ち組になるためだと、感謝してほしいと、母は言います。 泣いているエリカの整形を強行した母…。エリカが母から離れ、自分の意志で生きていける日は来るのでしょうか…。続きは書籍で! 『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』 著者 グラハム子(KADOKAWA) 1,210円(税込) \ この後どうなる!? /書籍「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」はこちら 中学を卒業した春、エリカは母に整形をすすめられた。外面ばかり気にして、理想の娘像を押しつけていく母。容姿も友達も進路も性格もすべて母の理想に押し込められて、息苦しさを感じながら生きてきたエリカはついに心が擦り切れて、摂食障害になってしまう。母の呪縛から逃れて、幸せを手に入れるまでのサバイバルの記録。【書籍の元になったお話】 『親に整形させられた私が、母になる』 中学を卒業した春、母に突然言われた一言ーー。「整形しましょう」そんな衝撃的な一コマから始まる「親に整形させられた私が、母になる」は、作者であるグラハム子さんの実体験が基となっています。実の親子だからこそ難しい、離れたくても離れられない複雑な関係性が詳細に描かれた今作は、多くの読者の反響を呼び大ヒットとなりました。
2022年04月07日この漫画は書籍『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』(著者 グラハム子)の内容から一部を掲載しています(全11話)。■前回のあらすじ母から離れるため、県外にキャンパスのある学部へ進学を希望したエリカ。母は「近所の人からは大学名しか聞かれない」と意外にもあっさりと許可してくれました。しかし数日後、住む場所を勝手に決めてきたのです。「整形までさせてくれる親はいない」「感謝して」と言う母ですが…エリカの中にたまっていくモヤモヤは、もう抑えられないほど膨らんでいました。次回に続く(全11話)「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」連載は7時更新! 『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』 著者 グラハム子(KADOKAWA) 1,210円(税込) \ この後どうなる!? /書籍「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」はこちら 中学を卒業した春、エリカは母に整形をすすめられた。外面ばかり気にして、理想の娘像を押しつけていく母。容姿も友達も進路も性格もすべて母の理想に押し込められて、息苦しさを感じながら生きてきたエリカはついに心が擦り切れて、摂食障害になってしまう。母の呪縛から逃れて、幸せを手に入れるまでのサバイバルの記録。【書籍の元になったお話】 『親に整形させられた私が、母になる』 中学を卒業した春、母に突然言われた一言ーー。「整形しましょう」そんな衝撃的な一コマから始まる「親に整形させられた私が、母になる」は、作者であるグラハム子さんの実体験が基となっています。実の親子だからこそ難しい、離れたくても離れられない複雑な関係性が詳細に描かれた今作は、多くの読者の反響を呼び大ヒットとなりました。
2022年04月06日この漫画は書籍『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』(著者 グラハム子)の内容から一部を掲載しています(全11話)。■前回のあらすじ他の親と自分の母が違うことに気づき始めたエリカ。母から離れるため、家から通えない学部への進学を模索し始めました。離れようとするエリカに、またしても自分の考えを押しつけてくる母。でも「お金を出すのは親」と言われてしまえば、確かにその通りで言い返すこともできないのでした。次回に続く(全11話)「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」連載は7時更新! 『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』 著者 グラハム子(KADOKAWA) 1,210円(税込) \ この後どうなる!? /書籍「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」はこちら 中学を卒業した春、エリカは母に整形をすすめられた。外面ばかり気にして、理想の娘像を押しつけていく母。容姿も友達も進路も性格もすべて母の理想に押し込められて、息苦しさを感じながら生きてきたエリカはついに心が擦り切れて、摂食障害になってしまう。母の呪縛から逃れて、幸せを手に入れるまでのサバイバルの記録。【書籍の元になったお話】 『親に整形させられた私が、母になる』 中学を卒業した春、母に突然言われた一言ーー。「整形しましょう」そんな衝撃的な一コマから始まる「親に整形させられた私が、母になる」は、作者であるグラハム子さんの実体験が基となっています。実の親子だからこそ難しい、離れたくても離れられない複雑な関係性が詳細に描かれた今作は、多くの読者の反響を呼び大ヒットとなりました。
2022年04月05日この漫画は書籍『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』(著者 グラハム子)の内容から一部を掲載しています(全11話)。■前回のあらすじ「高校を卒業したら美容師を目指す」という友人に驚いたエリカ。親もそれを認めてくれたと聞き、自分の母なら話し合いにもならなかったはず…と戸惑います。エリカは母が他の親とは違うことに気づき始めたのでした。ついに母から離れなくてはならないことを自覚したエリカ。進学先として、家から通えない遠いところにある学部を選ぶことにしました。次回に続く(全11話)「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」連載は7時更新! 『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』 著者 グラハム子(KADOKAWA) 1,210円(税込) \ この後どうなる!? /書籍「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」はこちら 中学を卒業した春、エリカは母に整形をすすめられた。外面ばかり気にして、理想の娘像を押しつけていく母。容姿も友達も進路も性格もすべて母の理想に押し込められて、息苦しさを感じながら生きてきたエリカはついに心が擦り切れて、摂食障害になってしまう。母の呪縛から逃れて、幸せを手に入れるまでのサバイバルの記録。【書籍の元になったお話】 『親に整形させられた私が、母になる』 中学を卒業した春、母に突然言われた一言ーー。「整形しましょう」そんな衝撃的な一コマから始まる「親に整形させられた私が、母になる」は、作者であるグラハム子さんの実体験が基となっています。実の親子だからこそ難しい、離れたくても離れられない複雑な関係性が詳細に描かれた今作は、多くの読者の反響を呼び大ヒットとなりました。
2022年04月04日この漫画は書籍『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』(著者 グラハム子)の内容から一部を掲載しています(全11話)。■前回のあらすじ高校2年で恋人ができたものの、彼の意志を尊重しないエリカは別れを告げられます。気づくと「あなたのためを想って」と口にしていたエリカ。いつも母に言われていた言葉をそのまま彼に言っていたのです。友人の話を聞いて、エリカは自分の母が他の親とは違うかもしれないということに気づきました。母だったら、話し合いにすらならないはず…。いつからか自分の意見を言わなくなったエリカ。それどころか、もう自分がどうしたいかを考えることすらできなくなっていたのです。次回に続く(全11話)「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」連載は7時更新! 『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』 著者 グラハム子(KADOKAWA) 1,210円(税込) \ この後どうなる!? /書籍「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」はこちら 中学を卒業した春、エリカは母に整形をすすめられた。外面ばかり気にして、理想の娘像を押しつけていく母。容姿も友達も進路も性格もすべて母の理想に押し込められて、息苦しさを感じながら生きてきたエリカはついに心が擦り切れて、摂食障害になってしまう。母の呪縛から逃れて、幸せを手に入れるまでのサバイバルの記録。【書籍の元になったお話】 『親に整形させられた私が、母になる』 中学を卒業した春、母に突然言われた一言ーー。「整形しましょう」そんな衝撃的な一コマから始まる「親に整形させられた私が、母になる」は、作者であるグラハム子さんの実体験が基となっています。実の親子だからこそ難しい、離れたくても離れられない複雑な関係性が詳細に描かれた今作は、多くの読者の反響を呼び大ヒットとなりました。
2022年04月03日この漫画は書籍『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』(著者 グラハム子)の内容から一部を掲載しています(全11話)。■前回のあらすじエリカが幸せになるため…と言って、受験する高校を以前から決めていた母。何もかも「あなたのため」と言って勝手に決めてしまう母に縛られて、エリカは自分の感情すらわからなくなっていきました。「あなたのためを想って」母から言われたのと同じ言葉を彼に言っていたことに気づいたエリカ。いつの間にか、母と同じ愛し方をしていた…。「自分の意志がある」という彼からの別れの言葉が、深く胸に突き刺さったのでした。次回に続く(全11話)「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」連載は7時更新! 『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』 著者 グラハム子(KADOKAWA) 1,210円(税込) \ この後どうなる!? /書籍「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」はこちら 中学を卒業した春、エリカは母に整形をすすめられた。外面ばかり気にして、理想の娘像を押しつけていく母。容姿も友達も進路も性格もすべて母の理想に押し込められて、息苦しさを感じながら生きてきたエリカはついに心が擦り切れて、摂食障害になってしまう。母の呪縛から逃れて、幸せを手に入れるまでのサバイバルの記録。【書籍の元になったお話】 『親に整形させられた私が、母になる』 中学を卒業した春、母に突然言われた一言ーー。「整形しましょう」そんな衝撃的な一コマから始まる「親に整形させられた私が、母になる」は、作者であるグラハム子さんの実体験が基となっています。実の親子だからこそ難しい、離れたくても離れられない複雑な関係性が詳細に描かれた今作は、多くの読者の反響を呼び大ヒットとなりました。
2022年04月02日この漫画は書籍『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』(著者 グラハム子)の内容から一部を掲載しています(全11話)。■前回のあらすじエリカが「上位グループ」に入れるよう、小学生の時からバスケを習わせた母。エリカに「明るく活発」に見える服を着せ、伸ばしていた髪も強制的に切ってしまいました。 母の言葉にがんじがらめにされたエリカは、自分の感情すらわからなくなっていました。「大人になったらお母さんの言うとおりにして良かったと思う」…本当にそんな日が来るのでしょうか。次回に続く(全11話)「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」連載は7時更新! 『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』 著者 グラハム子(KADOKAWA) 1,210円(税込) \ この後どうなる!? /書籍「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」はこちら 中学を卒業した春、エリカは母に整形をすすめられた。外面ばかり気にして、理想の娘像を押しつけていく母。容姿も友達も進路も性格もすべて母の理想に押し込められて、息苦しさを感じながら生きてきたエリカはついに心が擦り切れて、摂食障害になってしまう。母の呪縛から逃れて、幸せを手に入れるまでのサバイバルの記録。【書籍の元になったお話】 『親に整形させられた私が、母になる』 中学を卒業した春、母に突然言われた一言ーー。「整形しましょう」そんな衝撃的な一コマから始まる「親に整形させられた私が、母になる」は、作者であるグラハム子さんの実体験が基となっています。実の親子だからこそ難しい、離れたくても離れられない複雑な関係性が詳細に描かれた今作は、多くの読者の反響を呼び大ヒットとなりました。
2022年04月01日この漫画は書籍『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』(著者 グラハム子)の内容から一部を掲載しています(全11話)。■前回のあらすじ「一重でかわいそう」小学低学年のころから母に容姿のことを言われてきたエリカ。母は娘が少しでも自分と異なる意見を言うと、お気に入りの服を破るなどして従わせてきたのでした。部活のレギュラーの座を失ったことで、自分のことのように落胆した母。エリカには自分の悔しい気持ち以上に、母に「恥ずかしい」と言われたことがショックでした。次回に続く(全11話)「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」連載は7時更新! 『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』 著者 グラハム子(KADOKAWA) 1,210円(税込) \ この後どうなる!? /書籍「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」はこちら 中学を卒業した春、エリカは母に整形をすすめられた。外面ばかり気にして、理想の娘像を押しつけていく母。容姿も友達も進路も性格もすべて母の理想に押し込められて、息苦しさを感じながら生きてきたエリカはついに心が擦り切れて、摂食障害になってしまう。母の呪縛から逃れて、幸せを手に入れるまでのサバイバルの記録。【書籍の元になったお話】 『親に整形させられた私が、母になる』 中学を卒業した春、母に突然言われた一言ーー。「整形しましょう」そんな衝撃的な一コマから始まる「親に整形させられた私が、母になる」は、作者であるグラハム子さんの実体験が基となっています。実の親子だからこそ難しい、離れたくても離れられない複雑な関係性が詳細に描かれた今作は、多くの読者の反響を呼び大ヒットとなりました。
2022年03月31日この漫画は書籍『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』(著者 グラハム子)の内容から一部を掲載しています(全11話)。■前回のあらすじ母にすすめられて整形し、母の言う通りの大学に進学したエリカ。それから5年後、過剰に食べては吐いて罪悪感に苦しむという、幸せからはほど遠い日々を送っていました。幼い頃から、母に容姿や好みを否定されてきたエリカ。違う意見を言おうものなら、母はあらゆる手段でエリカを従わせてきたのです。次回に続く(全11話)「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」連載は7時更新! 『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』 著者 グラハム子(KADOKAWA) 1,210円(税込) \ この後どうなる!? /書籍「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」はこちら 中学を卒業した春、エリカは母に整形をすすめられた。外面ばかり気にして、理想の娘像を押しつけていく母。容姿も友達も進路も性格もすべて母の理想に押し込められて、息苦しさを感じながら生きてきたエリカはついに心が擦り切れて、摂食障害になってしまう。母の呪縛から逃れて、幸せを手に入れるまでのサバイバルの記録。【書籍の元になったお話】 『親に整形させられた私が、母になる』 中学を卒業した春、母に突然言われた一言ーー。「整形しましょう」そんな衝撃的な一コマから始まる「親に整形させられた私が、母になる」は、作者であるグラハム子さんの実体験が基となっています。実の親子だからこそ難しい、離れたくても離れられない複雑な関係性が詳細に描かれた今作は、多くの読者の反響を呼び大ヒットとなりました。
2022年03月30日この漫画は書籍『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』(著者 グラハム子)の内容から一部を掲載しています(全11話)。■前回のあらすじ中学を卒業した春、エリカは母にすすめられて整形しました。こうしないと幸せになれない。母から言われた言葉を必死に言い聞かせ、自分を納得させるのでした。母にすすめられて整形してから5年。エリカは大量に食べては嘔吐し、罪悪感でいっぱいになるという生活をしていました。母の言う通りにすれば幸せになれると言われたのに。どうして私は少しも幸せじゃないの…?次回に続く(全11話)「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」連載は7時更新! 『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』 著者 グラハム子(KADOKAWA) 1,210円(税込) \ この後どうなる!? /書籍「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」はこちら 中学を卒業した春、エリカは母に整形をすすめられた。外面ばかり気にして、理想の娘像を押しつけていく母。容姿も友達も進路も性格もすべて母の理想に押し込められて、息苦しさを感じながら生きてきたエリカはついに心が擦り切れて、摂食障害になってしまう。母の呪縛から逃れて、幸せを手に入れるまでのサバイバルの記録。【書籍の元になったお話】 『親に整形させられた私が、母になる』 中学を卒業した春、母に突然言われた一言ーー。「整形しましょう」そんな衝撃的な一コマから始まる「親に整形させられた私が、母になる」は、作者であるグラハム子さんの実体験が基となっています。実の親子だからこそ難しい、離れたくても離れられない複雑な関係性が詳細に描かれた今作は、多くの読者の反響を呼び大ヒットとなりました。
2022年03月29日この漫画は書籍『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』(著者 グラハム子)の内容から一部を掲載しています(全11話)。もし自分の母親から整形をすすめられたら…?娘の意思よりも外面ばかり気にして、理想の娘像を押しつけてくるエリカの母。気に入らない服を着ようとするとハサミで切り割いたり、ショートヘアの方が感じがいいからと髪も短く切ってしまったり…。そして中学を卒業した春、母親はエリカに整形手術を受けさせたのです。これで人生楽しくなる。これで幸せになれる。母から言われた言葉を自分に言い聞かせるように反芻するエリカ。母の行動は本当に「娘想い」なのでしょうか? どうしても心にしこりが残ります。次回に続く(全11話)「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」連載は7時更新! 『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』 著者 グラハム子(KADOKAWA) 1,210円(税込) \ この後どうなる!? /書籍「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」はこちら 中学を卒業した春、エリカは母に整形をすすめられた。外面ばかり気にして、理想の娘像を押しつけていく母。容姿も友達も進路も性格もすべて母の理想に押し込められて、息苦しさを感じながら生きてきたエリカはついに心が擦り切れて、摂食障害になってしまう。母の呪縛から逃れて、幸せを手に入れるまでのサバイバルの記録。【書籍の元になったお話】 『親に整形させられた私が、母になる』 中学を卒業した春、母に突然言われた一言ーー。「整形しましょう」そんな衝撃的な一コマから始まる「親に整形させられた私が、母になる」は、作者であるグラハム子さんの実体験が基となっています。実の親子だからこそ難しい、離れたくても離れられない複雑な関係性が詳細に描かれた今作は、多くの読者の反響を呼び大ヒットとなりました。
2022年03月28日目標を掲げて努力する姿勢は、素晴らしいものです。グラハム子(@gura_hamuco)さんの、幼稚園生の娘さんもまた、園で行われるマラソン大会のため、日々、努力を重ねていました。しかし、どんなに努力をしても報われない場合があります。もしも思うような結果が得られなかった時、あなたならどうするでしょうか。落ち込んだり、また新たな目標を設定して前に進もうとしたり…現実の受け止め方は人それぞれ。グラハム子さんの娘さんの場合はというと…。(2/2)そんな娘もあと3日で卒園です。こないだまで赤ちゃんだった気がするのに。心身共に大きく育ってくれて嬉しい限り pic.twitter.com/4MstMN7JC7 — グラハム子@オバサンジャー (@gura_hamuco) March 16, 2022 練習の成果があらわれ、やる気も日に日に増していった娘さん。努力を重ねる娘さんの姿を見て、親であるグラハム子さんもまた、上位入賞を期待するようになりました。しかし、大会当日、娘さんは不運に見舞われ、練習の時よりも大幅に順位を下げてゴール。娘さんの気持ちをおもんぱかり、グラハム子さんは、せめて自分が褒めてあげようと決めていました。すると、娘さんはグラハム子さんの予想をいい意味で裏切る言葉を発してきたのです。「2回も転んだのに、最後まで走れた!すごいでしょ~!」上位入賞こそかなわなかったものの、娘さんはその時の自分自身の精一杯の努力と、諦めずに最後まで走り抜けたことに大満足の様子でした。元気いっぱいな娘さんの姿を見て、順位を気にしていたのは、むしろ自分だったことに気付かされたというグラハム子さん。娘さんとのエピソードは反響を呼び「泣いた」「心から尊敬する」と多くの称賛の声が寄せられました。順位は、数字という目に見える形で結果を表すことができます。しかし、視点を変えれば、数字だけでは表せない、目に見えない『結果』にも気付くことができるでしょう。それは、努力できたことへの満足感だったり、成長を実感できたことだったり、何を結果とするかは自分次第。娘さんの姿勢は、多くの大人に新鮮な気付きを与えてくれたはずです。[文・構成/grape編集部]
2022年03月17日<関連リンク>→【グラハム子さんの以前の漫画をイッキ読み】『母たちの戦場~幼稚園共働き役員ママ物語~』Vol.1~Vol.12(最終回)→【え? 出品されてる!?】“お下がりクレクレママ”の本当の狙い『本当にあった! ママ友リアル怪談』→【あれ…立て替えたお金は?】ママ友に体操服代を踏み倒された話『本当にあった! ママ友リアル怪談』→1話目から読む→前回のお話はこちら→これまでのお話はこちら→グラハム子さんの以前の連載、『母たちの戦場~幼稚園共働き役員ママ物語~』をイッキ読みする今回のママ友怪談公園の主さん(28歳/情報・IT/技術職)が体験した、ほんこわママ友怪談です。子どもを放ったらかしてママ友との会話に夢中……。怪我でもしたらどうするのかヒヤヒヤ。それとなく、「○○ちゃん、あっちの方行っちゃったけど大丈夫?」と言っても、「うちは放っておいても大丈夫だから!」と謎の自信に満ちています……。おいおいおいおい! 「ママ友同士で話すな」とは言わないけど、自分の子どもの安全くらい、自分で見ててよぉぉぉぉ!「子どもにもしものことがあったらどうするの?」「大丈夫って言ったよね?」「何で私がよその子まで心配しないといけないの?」いろんな感情が一気に噴き出すけれど、公園の外に出ようとするママ友の子どもを見て、文句より先に身体が動いてしまう公園の主さんのやさしさよ。こういうママ友に限って、「ごめーん(テヘペロ)」と悪気がなくてやっかいなんですよね……。次の更新は、1/2(日)の予定です。お楽しみに!(漫画:グラハム子/文:マイナビ子育て編集部)本当にあった恐怖のママ友エピソードを募集中!ママ友のせいで、まさか自分がこんな目に合うなんて……。あなたの周りにいる「非常識なママの驚きの行動」「ママ友とのゾッとする出来事」について教えてください。投稿されたエピソードは匿名・個人がわからない状態にしたうえで、グラハム子さんが漫画化!投稿はこちらから。みなさんの投稿をお待ちしています!→1話目から読む→前回のお話はこちら→これまでのお話はこちら→グラハム子さんの以前の連載、『母たちの戦場~幼稚園共働き役員ママ物語~』をイッキ読みするグラハム子さんのプロフィール30代、2児の母。育児漫画、エッセイ漫画の連載多数。著書に、『女子校デイズ 男がいない青春だって良いもんだ』『美淑女戦士オバサンジャー』(ともにKADOKAWA)。Instagramgura_hamucoTwitter@gura_hamuco<関連リンク>→【グラハム子さんの以前の漫画をイッキ読み】『母たちの戦場~幼稚園共働き役員ママ物語~』Vol.1~Vol.12(最終回)→【え? 出品されてる!?】“お下がりクレクレママ”の本当の狙い『本当にあった! ママ友リアル怪談』→【あれ…立て替えたお金は?】ママ友に体操服代を踏み倒された話『本当にあった! ママ友リアル怪談』
2021年12月05日中学卒業と同時に母親から「整形しましょう」と言われたグラハム子さん(作中はハム子)の半生を綴った 『親に整形させられた私が、母になる』 が、11月19日に最終回を迎えました。読者の方からも次々と「同じような体験をして苦しんでいる」「どうやって克服したの?」「親との付き合いはどうしてるの?」「幸せになれたの?」とコメントが寄せられました。大反響となった本作の執筆を終えたばかりのグラハム子さんにインタビューさせていただきました。現在の心境や現在のお母さんとの関係など裏話をお伝えいたします!≫未読の方はこちらから! 『親に整形させられた私が、母になる』 「あなたのために」よくこの言葉を使う母。そんな母が中学を卒業した春に、「整形しましょう」と言いだす。教育熱心で、何でも良いものを与えてくれる母。「母は私のためを思ってやってくれているのだから」と、不満に思ってしまう自分が悪く思えてしまい…。■特別企画!グラハム子さんインタビュー―― 連載を終えて今の感想や長かった連載についてどう思っていますか?最後まで描き上げることができて、今はホッとした気持ちが大きいです。最後まで読んでくださった皆さま、この話を描くにあたり支えてくださったウーマンエキサイト担当さま、本当にどうもありがとうございました!―― お母さんとの関係については、連載の中で「絶縁するか許すか」という話がありました。記事の中でベストなグレーを見つけたとあります。現在のお母さんとの関係はいかがですか?けっして仲良くはないし、かといって悪くもないです。年に1、2回数時間程度しか会わないので、会う時は「苦手だけど恩もある以前の上司と、久しぶりの再会」的な(笑)。仕事のような感覚です。会っている最中は穏便に過ごします。でもやっぱり心が疲れるので、行く前か行った後は自分にご褒美をあげます。欲しいものを買ったり、ちょっと良いレストランに行ったり。「それなら会わなきゃ良いのに…」と思う方もいるかもしれませんが、私的に絶縁はまた別のストレスを感じてしまうんですよね。今のところ、この付き合い方が私にはまあまあ合ってるのだと思っています。でも未来はもしかしたら変わっているのかもしれません。「絶対にこの関係性だ!」と決めつけすぎず、自分の成長に合わせてしなやかに変わっていくのだろうと思っています。心は通じ合わないけれど、私にとってはたった1人の大切な母です。―― 実母に育てられた自分の人生と、母になった自分の人生、どちらも経験した上で、グラハム子さんにとって「母親とは」どんな存在ですか?私にとって実母は「過去に最重要人物だった人」です。ただ、今はもう最重要人物ではありません。きっと今我が子たちにとって私は最重要人物なのだと思います。―― 「『子どものため』と言いながら私自身の承認欲求を子どもで満たそうとしてしまっているかもしれない」といった親視点のコメントが寄せられました。親になってあらためて抱える葛藤などがあれば教えてください子どもで満たそうとする───そんな感じだと思います。親自身が満たされておらず、歪んでいるからこそ、子どもを使ってしまうんだと思います。また、それには時代背景もある気がします。私の母が生きた昭和の時代は今よりも「世間的が何よりも大切」「良い学校に行き安定した職に就くことが幸せ」という時代だったのだと思います。そんな要素が複合的に絡み合い、このような子育てになったのではないでしょうか。私も親になり、子育てで悩んだり葛藤したりすることはあります。ただ、いつも『親と子は別の人間』『子どもの人生は子ども自身が築いていくもの』と心に刻んでいます。―― 「読みながら共感するところが多くて涙が止まらない」といったコメントが数多く寄せられています。親との関係で苦しんでいる方に向けて、グラハム子さんが伝えたいことはありますか?苦しいですよね…。ただ、自分の苦しみが親との関係にあることがわかっているなら、もう大丈夫なんじゃないかなと思います。あとは自分なりの方法で前に進めば、きっと良い方向に進んでいくはずです。大丈夫です。この話が読んでくださった方の何かのきっかけになったり、心の支えや浄化になってくれたのだとしたら、それはとても嬉しいです。―― グラハム子さんにとってコミックエッセイとはどんな存在ですか?人生ではじめてコレだ! とピンと来て、人と比べずに夢中になれたのが「コミックエッセイを描くこと」でした。28歳の時でした。出会えて良かったです。生きる上での活力となりましたし、夢中になれる経験は大切だと実体験できました。現在は自分とコミック(仕事)との心地良い距離を掴めて、楽しんで描けています。―― 読者の方から「ハム子さんは、今幸せになっていますか?」というコメントが寄せられています。そんな読者の方に向けてメッセージをお願いいたします。そんなコメントが…! ありがとうございます。じつはこの話はリアルタイムではなく、少し前の話なんです。漫画中に出てくる長男は現在小学生になりました。下の子も産まれ、いま幼稚園児です。幸せです。毎日穏やかに過ごしています。普段はギャグ漫画(『美淑女戦隊 オバサンジャー 困った姑・夫を浄化する!?』KADOKAWA)なども描いていたりもするので、他の作品もぜひぜひ。私が人生を楽しんでいるのが伝わるかもしれません。私が生きてきた過去は、もう私を傷つけるものではありません。私の心を大きく広げるものとなりました。【グラハム子さんのその他の作品はコチラ】▼困った姑・夫を浄化する!? 美淑女戦隊オバサンジャー
2021年11月19日■前回までのあらすじ自分と同じ辛さを抱えて頑張っている人の存在が心の支えになるハム子。「物には恵まれたけれど心は恵まれなかった」そんな複雑な辛さ。しかしこの経験によって得られたものもあると思えるようになり…。■幼少期の体験で得られたものは…この過去があったからこそ得たものがあります。それは●『大人になってからでも性格や価値観は変えられる』を実体験できたこと●『人に優しくなった』こと●『心を喪失させて生きる苦しみを知っているからこそ、今の日々がとても幸せに感じられる』こと私は自分で経験したことではないと、真には理解できないといったことが多いタイプ。だからこそこの3つのことに気付くことができたのは本当に良かったです。この過去があって良かった! 母の元に生まれてこられて良かった!とは言えません。でも、母の元に生まれてきたことをもう悔やんでも嘆いてもいません。ただただ、まあすべて仕方なかったんだな、感謝できるところは感謝しよう、感謝できないところはしなくていいや、と思っています。そしてそれよりもこれからを大切にしていきたい。そう思っています。「これからの私の人生、何があっても大丈夫だろう、きっとどんどん楽しいものになるだろう」と何の根拠もないのだけれど、信じられています。最後までお読みいただきありがとうございました。読んでくださる方がいたから、最後まで描き切ることができました。私自身、描きながら自分が心の変化・消化・成長していくのを感じられた作品となりました。どうもありがとうございました!グラハム子【完結記念! グラハム子さんインタビュー】
2021年11月19日中学を卒業した春、母に突然言われた一言ーー。「整形しましょう」そんな衝撃的な一コマから始まる「親に整形させられた私が、母になる」は、作者であるグラハム子さんの実体験が基となっています。実の親子だからこそ難しい、離れたくても離れられない複雑な関係性が詳細に描かれた今作は、多くの読者の反響を呼び大ヒットとなりました。また、「うちの母親も…」と、ハム子さんと似たような経験をした方達からの体験談も多数寄せられました。■母はなぜ娘に整形をさせたの?「あなたのためならなんだってしてあげる」と、母に整形をさせられたハム子さんーー。あれから20年近く経ち、自身が母になったことで、ハム子さんは子どもの頃に実母にされていたことを思い出すようになりました。■“本当にしたかったこと”は母には言えなかった周囲からは「教育熱心で良い母」と言われていたことが余計ハム子さんを苦しめていきます。「母は私のためを思ってやってくれているのだから、不満に思ってしまう私が悪いんだ」そう思ったハム子さんは何も言うことができなくなっていきます。■ズボンを切ってビリビリに! あらゆる手段を使って支配する母罪悪感を植え付け、支配されていくハム子さん。この日以来スカートは禁止。ようやくスカートが履けるようになったのは、6年後。中学校の制服でした。■母に認められたくて、15歳で整形を決意わが子のためならなんだってやってあげたい親心。それは本当に子どものため…?それとも、自分が恥ずかしくてみじめだから…?「私はみっともなくて、かわいそうな娘。お母さんが喜んでくれて、認めてくれるなら、私は整形してもよい」当時のハム子さんはそのように考え、整形をすることを決意しました。■整形して高校デビュー! 楽しいはずなのに…整形をしたことで、ハム子さんは幸せになったのでしょうか?高校には同じ中学の子がほぼいなく、誰もハム子さんが整形をしていると知らない環境で高校時代を過ごすことに。「かわいくない」という言葉をずっと母にかけられていたハム子さんにとって、周りからの「かわいい」という言葉は強烈に突き刺さりました。でも、周りに好かれ、「かわいい」と言われるほど自分が否定されていくような錯覚。そして自分に嘘をついているような気持ちになっていってしまったのです…。この衝撃的な実母と娘の関係を描いた漫画は公開直後から大反響を呼び、なんと読者からは「私の母もそうでした」との声が続々と寄せられました。■「私の母もそうだった…!」読者から寄せられた、衝撃の体験談●私の親は完璧主義で100かそれ以外、テストで90点代取っても「10点も分からない所があるじゃない!勉強はしたの?」と。部活も夜までで睡眠時間も削ってまで勉強してるのに。授業もちゃんと真剣にやっているのに。テストの点数が悪いと家に入れて来れません。なので3時間かけて歩いて祖母の家に帰ります。●大学に行きたかったが、女性は高学歴は必要ないといわれた。 弟が控えていたため、早く社会に出てほしかったようです。●私の親は一般的には優しくて、子ども思いにみえるひとです。 でも、すべてを決めてしまう。服装、髪型、進学、友達、とてもきつかった。就職をきに親元をはなれたけど、子どもは親にしおくりをするもんだといわれ毎月仕送りをし、初めてのボーナスは親に全てわたすもんだといわれ、全額わたしました。●小さい頃から、笑うことも、喋ることも、親の許可が必要で、ついうっかり他人からの質問に答えると殴られました。結婚相手も親が決め、すべて親孝行と言われると何も言えなくなります。産んだんだから、子どもの命は親の自由だと。●私も最近母親に整形を進められています。自分が整形したいのに怖いから私を巻き込みたいみたいです。 お母さんがしたいだけでしょ。勝手にやって。とあしらってますが内心傷ついて何日も引きずります。●私も母親に14歳の時整形しよう、女は顔だよ。と言われ整形しました。 中学生の時でしたので周りも『あいつ整形したんだ!』と広まりちょっとしたイジメみたくなりました。 18歳の時にもまたもや母が私に玉の輿に乗って欲しいということで2度目の整形。 整形して、綺麗になったことで良いことも確かにありますが仲の良かった友人に中々会いづらくなったり同窓会に参加出来なくなったり、寂しい思いはあります。結婚を考えているパートナーがいますが、まだ整形していることを話せていません、、、。整形していることで婚約破棄になったりしないががとても不安です。 私の人生これで良かったのか...分からないです。■実の親子だからこそ難しい。悪化した母親との関係、対処法はあるのか?関係の悪化した母親への対処法として、アンケートから寄せられた声で最も多かったのは、「会わない、関わらない」というものでした。しかし、当時高校生だったハム子さんに逃げ場はなく、整形してもなお、母親からハム子さんへの“要求”は続きます。それはハム子さんをどんどん苦しめていくことに…。また、なぜ母親がここまでハム子さんに執着し、支配していたのか。その理由も徐々に明らかとなっていきます。そして、母に否定され続けてきたことで歪んでしまったハム子さんの価値観を変えてくれた“彼”との出会いも描かれます。「人格形成は子どものうちに決まる」「大人になったらもう根本的に変わらない」そんな言葉をよく耳にしますが、果たして本当にそうなのでしょうか?連載はいよいよ次回が最終回。心を殺してまで母との関係を築いてきたハム子さんとお母さんの関係の決着は? そしてこれまで親の決めた人生を生きて、ずっと息苦しさを感じていたハム子さんが、今思うこととは?▼親に整形させられた私が、母になる
2021年11月18日■前回までのあらすじ「人に嫌われた」と思うと、「自分の存在価値そのものが否定された」と思っていたハム子。でもその考え方の歪みに気づいて、自分で修正できるようになってきたとき、「私は私で良い」と思えるようになっていき…。■多くの人が「生きづらさ」に悩んでいる…私だって、できればこんな経験したくありませんでした。整形なんてさせられず、感情を抑圧することもせず、あるがままの自分を受け入れてほしかった。自分らしく生きていきたかった。…でももう過去はいくら嘆いても、自分や誰かを責めても、変えることはできないし消し去ることもできません。だから『過去は変えることも消すこともできない』を受け入れて、『じゃあどうすればいいのだろう?』と考え始めた時、私はまた前に進み始めました。たしかに経験したくなかった過去ですが、そんな過去からも得たものはあります。こんな経験をしたからこそ得られたものは、私の中で今でも心のお守りになっているのです。→次回いよいよ最終回!※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年11月18日グラハム子さん漫画家。1980年代生まれ。武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。卒業後は公立中学校で美術教師として働き、結婚を機に退職。夫と2人の子どもと暮らしながら、SNSで育児絵日記を投稿を続けている。Twitter @gura_hamucoInstagram gura_hamuco作者・グラハム子さんに聞く、「オバサンジャー」誕生秘話(グラハム子『美淑女戦隊 オバサンジャー』(KADOKAWA)第2話より)――「オバサンジャー」を描こうと思ったきっかけを教えてください。この話を思い付いたのは、当時幼稚園児だった我が子と、戦隊ヒーローのアニメを見ていたときです。戦隊ヒーローって、一般市民がとつぜん敵に襲われて、それをサッと救ってくれますよね。そんなヒーローが私の身近な現実にもいたらなぁ……と考えたのがきっかけです。例えば、子どもたちがまだ赤ちゃんだった頃、散歩に行くと結構な頻度で年配の方が話しかけてくれました。それは良いのですが、その中でも高確率で聞かれていたのは「母乳?ミルク?」でした。正直に「混合です」と答えると、「母乳のほうがいいのに……」と言われたり、中にはちょっとお説教的なことをされたこともあります。――それは困ってしまいますね……。でも、たまたま散歩中に会ってちょっと話しただけの方に言い返すのも大人げないので、そういうときはいつも聞き流していました。大人になると、このように日常でモヤッとすることがあっても、大抵の場合は穏便に済ませてしまいまよね。現実世界で言い返すことはなかなか難しいですが、漫画の世界であれば思いっきりやり返せます。そんなスカッとして、笑えて、でもベースは現実的な作品にしようと思いました。(グラハム子『美淑女戦隊 オバサンジャー』(KADOKAWA)第1話より)――オバサンジャーの3人は同じ主婦でもそれぞれバックグラウンドや年代が違う個性豊かな面々ですが、キャラクターづくりで意識したことやこだわった点はありますか?同じ主婦でもそれぞれの立場や状況によっても意見は変わってくると思います。なるべく多くの視点を作りたいと考えて、3人のキャラクターをつくりました。主人公のグリーンは、晩婚で共働きをしているアニメが好きな兼業主婦で、子どもはいません。ピンクは若い頃に結婚していて、小さな子どもがいて、元ヤン気質。パープルは、二人の子どもはすでに巣立って夫と二人暮らし、ずっと専業主婦でした。3人とも立場や状況は違いますが、「オバサンジャー」は大変な思いをしている主婦の味方になりたいと思って作ったお話なので、みんな主婦という点は共通しています。――孫を催促する「子産め婆」や、他人の子どもにかわいそうと連発する「かわいそう爺婆」など、主婦なら「あるある!」と共感するお話が多いのも本作品の特徴ですね。その中でも、グラハム子さんが思い入れのあるお話はありますか?どれもSNSのフォロワーさんの悩みから生まれた話ですし、一生懸命書いたので、どのお話も思い入れはありますが、どれかひとつ選ぶとしたらアレルギーの回(本書第2話「アレルギーは治る婆、現る」)です。アレルギーの回はSNSに投稿したところ、多くの方から反響をいただきました。たくさんのメディアで取り上げてもらい、それを見た読者の方からまたコメントをいただいたことで、「オバサンジャー」を何作も描き続けることができたのかなと思っています。(グラハム子『美淑女戦隊 オバサンジャー』(KADOKAWA)第2話より)――たしかに、アレルギーの回がきっかけで「オバサンジャー」を知った読者も多いと思います。この回が多くの反響を呼んだことについて、どう感じられましたか?実際にアレルギーのあるお子さんがいて、こういう思いをしたことのある方がたくさんいるんだなと思いました。子どもにアレルギーがあると伝えても「今の人は神経質に育てすぎ」と言われてしまったり、中には「ちょっとくらい大丈夫」「耐性がつけば治る」と、勝手に孫に食べさせてしまう人がいるというのは悲しいし、危ないことだと感じます。ここまでくると、本当に「敵」とも言えてしまいますよね。昔は今ほどアレルギーが認知されていなかったと思うので、昔の価値観のまま過ごしている方だと、なかなか理解しづらいのかもしれません。(グラハム子『美淑女戦隊 オバサンジャー』(KADOKAWA)第2話より)――最後に、困った姑・夫と戦っている方に向けてメッセージをお願いします。戦隊ヒーロー・ヒロインって、主人公は若者のことがほとんどです。そりゃ若者のほうが絵面も良いし、エネルギーもあるし、当然だと思います。でも、私は自分が30代になって子どもを産んで、「今のほうが若いときよりもずっと精神的には強くなった」と感じています。若い頃のような体力はないけれど、年齢と経験を重ねたからこそ得たものもたくさんあります。『人はいつからだって輝ける』そんな想いをこのオバサンジャーに込めました。実は私が漫画家になりたい!と思ったのは30歳を過ぎてからです。それまでは別の仕事をしていました。歳を重ねて、自分が本当に好きなこと、やってみたいことが分かってきた気がします。今までは自分で選択したとはいえ、やっぱりどこか世間や他人を気にしていたり、自分の心に反することをやっていた気がします。でも、歳を重ねたことで良い意味でいろいろと吹っ切れ、図太くなり、本当の意味で「自分が良いと思うことをしたい」と思えるようになりました。それは単に職業や趣味の話ではなくて、例えば「悪口は言いたくない」とか「睡眠時間を確保したい」とか「整頓できた部屋に住みたい」「なるべく笑顔で過ごしたい」とか、一つ一つをとってみれば些細なことです。その中の一つに、「心の折り合いがつく生き方をしたい」というものがあります。オバサンジャーに出てくるような、なかなか価値観が合わない人とは、自分の心の折り合いがつく方法で付き合っていけばいいと、私は思っています。(グラハム子『美淑女戦隊 オバサンジャー』(KADOKAWA)第2話より)『美淑女戦隊 オバサンジャー』の試し読み連載中!マイナビ子育てでは、グラハム子・作『美淑女戦隊 オバサンジャー』(KADOKAWA)の第1話、第2話を試し読み連載中!第1回はこちら→【漫画】#1 帰宅早々、姑からの小言攻撃! そんなピンチに救世主現る『美淑女戦隊 オバサンジャー』【漫画】#1 帰宅早々、姑からの小言攻撃! そんなピンチに救世主現る『美淑女戦隊 オバサンジャー』→試し読み連載バックナンバーはこちら書籍『美淑女戦隊オバサンジャー 困った姑・夫を浄化する!?』について日々の生活の中で、姑や夫の言動にモヤモヤさせられていませんか?姑や夫に悩まされている主婦やママの強い味方が「美淑女戦隊 オバサンジャー」!子育て中の漫画家・グラハム子さんによる、主婦やママなら共感間違いなしの社会派(?)ハートフル・コメディーです。「子産め婆」や「食物アレルギーは気のせい婆」と化した姑や、「お袋に悪気はない」と言い切る夫にイライラが募るばかり。オバ・パープル、オバ・ピンク、オバ・グリーンのオバサンジャー3人衆が、主婦やママに代わって困った姑や夫をスカッと浄化してくれます!(マイナビ子育て編集部)
2021年11月15日→これまでのお話はこちら→前回のお話はこちら姑、襲来(2)(漫画:グラハム子『美淑女戦隊オバサンジャー 困った姑・夫を浄化する!?』(KADOKAWA)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)→これまでのお話はこちらマイナビ子育てではグラハム子さんの漫画を連載中!読者から寄せられた「ママ友怪談」を漫画化!『本当にあった! ママ友リアル怪談』幼稚園役員を描いたグラハム子さんのオリジナル漫画連載をイッキ読み!『母たちの戦場~幼稚園共働き役員ママ物語~』をイッキ読み!書籍『美淑女戦隊オバサンジャー 困った姑・夫を浄化する!?』について日々の生活の中で、姑や夫の言動にモヤモヤさせられていませんか?姑や夫に悩まされている主婦やママの強い味方が「美淑女戦隊 オバサンジャー」!子育て中の漫画家・グラハム子さんによる、主婦やママなら共感間違いなしの社会派(?)ハートフル・コメディーです。「子産め婆」や「食物アレルギーは気のせい婆」と化した姑や、「お袋に悪気はない」と言い切る夫にイライラが募るばかり。オバ・パープル、オバ・ピンク、オバ・グリーンのオバサンジャー3人衆が、主婦やママに代わって困った姑や夫をスカッと浄化してくれます!グラハム子さんのプロフィール漫画家。1980年代生まれ。武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。卒業後は公立中学校で美術教師として働き、結婚を機に退職。夫と2人の子どもと暮らしながら、SNSで育児絵日記を投稿を続けている。Twitter @gura_hamucoInstagram gura_hamuco
2021年11月09日■前回までのあらすじ子どもの頃からずっとイライラしていたが、最近ではそれがなくなり身体の調子が良くなっていることに気づくハム子。しかしある朝、幼稚園のママに無視されてしまい…!?■もし誰かに嫌われたとしても…過去の私だったら、次のような自動思考になっていたことでしょう。無視される=嫌われている=私が悪いからだ…でも今はもう、自分の思考の歪みに気付き、自分で修正できるようになってきました。過去の私は他人からの評価でしか自分の価値を決められなかったので、「人に嫌われる」ということは、「自分の存在価値そのものを否定される」と同じ意味でした。でも「自分の価値は自分で決めて良い」とわかってからは、人に嫌われることが怖くなくなってきました。もちろん嫌われた理由がわかっているのであれば、謝罪し改善に努めます。でも理由がわからなかったり、その理由が自分にはどうしようもできないことだったりした場合には、もう嫌われたとしてもしょうがない。誰かに嫌われていたとしても、私は私のままでいい。そう思えるようになりました。心を喪失した状態で生きてきた25歳までに比べ、心が生きている状態で生活すると、学びの深さが段違いに違う。心を失っていた時の生き方は、「毎日を通過していく」だったのが、心が生きてからは「毎日何か学ぶ」という感じ。つまり私は26歳以降に、「生き方や人間関係を学び直した」と言っても過言ではない。おそらく中高生で悩むであろう人間関係や、自分の気持ちの折り合いの付け方などを、私はアラサーになってから真剣に悩むことになりました。その悩む時間は苦しみもあるけれど、それでもいつか悩みが自分の中で消化され、自分がどんどんレベルアップしているかのような感覚は、とても気持ちが良くて…。まるで遅れてきた思春期の自己の確立を、私はようやくアラサーでできたといった感じです。そして自己が確立してくると、自分を信頼できるように。「私はもう何があっても大丈夫だろう」と根拠のない自信がつきました。すると、昔からずっと同じ世界を生きているはずなのに、まるで別世界に来たのかというくらい、生きるのが楽しくなっていきました。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年11月05日■前回までのあらすじ母との関係を絶縁とも、許すとも決めきれずにいたハム子。しかし世の中には、白黒はっきりする必要がないこともあるとわかり、「年に1、2回数時間だけ帰省」「プレゼントは郵送」などの折り合いを見つけることができて…。■子どもの頃からずっとイライラしていたけど…この頃になると、小さい頃からのクセだった歯ぎしりもしなくなり、食欲も落ち着いてきました。また体質なのかな? とあきらめていた頭痛や腹痛、さらには頻繁に風邪に引くといった症状も治まっていったのです。もしかしたら心が安定してくると、身体も安定してくるものなのかもしれません。「心と身体は繋がっている」と、よく言われることを実感した瞬間でした。そうした平和な日々を過ごしているなか、幼稚園であるママさんに挨拶をしたところ、顔を背けられるという出来事が…!「嫌われている!?」と、私はひどく動揺してしまうのですが…。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。※この記事に記載された症状の改善は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師や専門家に相談いただき、ご自身の判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2021年11月04日■前回までのあらすじ「子育てには正解がある」と白黒の世界しか教えてくれなかった母。しかし子どもの個性を考えたグレーのゾーンがあることを知ったハム子は…。■母との関係は白黒つけるべきなのか…?「ベストなグレー」とは、自分にとって気持ちの折り合いがつくところだと思います。私は今まで、自分の気持ちの折り合いの付け方を学んできませんでした。なぜなら自分の気持ちは、「封印する」か「ゴリ押しする」かのどちらかしかなく、母と一緒に過ごすときはほとんど「封印する」しかなかったから。でも、気持ちに折り合いをつけられるようになったら、生きるのがとても楽になりました。気持ちに折り合いをつけられるようになると、自分の心を安定させられるようになり、自分で自分の心をコントロールできるようになると、だんだんと自分に自信がついていきました。すると、今まで「自分には正解は出せない」と思い込んでいたことが、「そんなことはない。自分にとっての正解は自分で出せる」というように変化していったのです。そしてこれまでの「世間一般の意見と自分の意見が違う時は、世間一般の意見を正解とする(自分は間違った人間だ)」という考え方から、「人に迷惑がかからない限りは自分を尊重して良い」という考え方に変わっていく自分を実感しました。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年10月22日■前回までのあらすじサッカーの習い事で足が遅い息子のために、ある提案をするハム子。しかし「親の希望を子どもに押し付けているのかも」と考えるように。もしかしたら自分も母と同じことしているの? と、自分が恐ろしくなってしまい…。■親の希望どおりに子どもを動かすことは悪?それとも…?自分の考えが極端だったことに気付きました。何事においても「白」か「黒」か、「100」か「0」か…常にそんな考え方で、「正解はひとつしかない」と思い込んでいました。それはまるで、母が私に「世間体が良い生き方だけが成功である」と教え続けたように、「〇〇だけが正解。それ以外は間違っている」という考え方そのもの。けれども私にとっては当たり前だったこの極端な考え方は、他の人にとっては当たり前な考え方ではなかった…。他の人は心にグレーゾーンがある。そしてそのグレーゾーンのなかにも、さらに自分に合った、生き生きと過ごせる「ベストなグレーゾーン」があるんだろうと思います。息子に合った、息子が生き生きと過ごせるベストゾーンを私は見つけたいと考えています。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年10月21日■前回までのあらすじ「私の人格を否定しないで」と願い続けたが、母にはそういう生き方しかできなかったと気づくハム子。ようやく母を恨む苦しみから解放される。そして「息子にはやりたいことをやらせてあげたい」と、息子が希望する習い事を始めたが…。■もしかしたら私はお母さんと同じことを息子にしてる?「母のように、子どもに親の希望を押し付ける子育ては絶対にしたくない」そう思っていたにも関わらず、自分も当たり前のように子に希望を押しつけてしまったことに気づきました。しかも、母とまったく同じで「これが子どものためになるだろう」とすら思ってしまったのです。そんな自分が恐ろしくなりました。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年10月08日■前回までのあらすじ自分がツラい人生を送る羽目になったのは、過去の自分のせいと思ってきたハム子。でも幼い頃の自分も母親の幸せのため頑張ってきたことを理解し、ようやく丸ごとの自分自身を受け入れることができるようになり…。■母ももしかしたら精一杯生きていた…!? 『ただ、ただしかたなかった』そう思える時が来ました。私が精一杯生きてあの生き方しかできなかったように、母も精一杯生きてあの生き方しかできなかったのでしょう。「大人なんだから、親なんだから、子どもの人格を否定してはいけないということぐらいわかっているべきだ」。ずっとそう思っていました。でも、母はちょうどその部分が歪んでいたのでしょう。ただ、ただ仕方がなかったのです。これ以上恨んでも意味がありません。この時の心情は、『恨みがなくなった』というより『恨むことを手放した』という表現の方があっています。恨んでもしかたがない。私の大切な人生を、恨むことに費やしたくない───────そう思ったのでした。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年10月07日■前回までのあらすじ好きなことをやれる我が子に嫉妬する、心の中にいる幼い頃のハム子。「でも過去の私が強ければこんなことにならなかった」と思う自分も。しかしこれこそが自分で自分を傷つけている原因だと気付き…。■私のツラい人生は過去の自分のせい?この時、ようやく過去の自分を許すことができました。よく本などで「ありのままの自分を受け入れよう」とか、「等身大の自分を愛そう」という言葉を目にしてはいましたが、今まではそれがいまひとつピンと来ることがありませんでした。でも、この時「ああ、こういうことか…」と、ストンと腑に落ちたのです。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年09月24日■前回までのあらすじ子どもが産まれてから自分の幼かった頃の記憶とリンクするようになるハム子。そこで思うのは、母は子どもが望む愛には無関心だったこと…。そのため子どもを尊重してあげられる親になりたいと思うハム子だったが…。■自分の子どもは好きなことができるのに、なぜ自分は…? 私は今までずっと、過去の自分を責めていました。「過去の自分が、もっと自分の意志を貫き通せばよかったのに」と、過去の自分を許せませんでした。でもそれこそが、自分で自分を傷つけている原因であることに気付いたのです――。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年09月23日■前回までのあらすじまだ幼い頃、体調が悪くなると、おかゆを作ってくれた母。しかしそれは「嫌いだからやめて」とお願いした梅干し入りのおかゆだった…。■母の言い分は間違っていないけれど…でも…子どもが産まれ、自分の子どもの頃の記憶とリンクすることが起こるたびに、私は自分自身を分析できるようになっていきました。たとえば今回の「苦手な食べ物を食べなかったから否定された」話…。本当に言葉にすると、とても小さなささいなことです。でもこういった小さなことが毎日、長年積み重なっていって、私の心は失われてしまった―だからこそ私は、自分の中でこう答えを出しました。絶対に私は「我が子の心を喪失させない」、「心を尊重してあげたい」と。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年09月10日■前回までのあらすじプレママ教室で出会ったママは母と同じく自分の考えを他人に押し付けてくるタイプ。しかし自分とは合わない価値観の人もいると割り切れるようになったハム子は、自分は理想を子どもには押し付けないと決意する。■自分の子どもの頃の記憶がよみがえる…子育ては楽しいと感じています。もちろん夜泣きなど、大変だなと感じることもたくさんありました。けれどこれまでの「本心から納得したわけではないがやっている」さまざまなことと比べたら、全然ツラくはありませんでした。自分で望んで選択した子育てのツラさは、大変ではあるけれど、苦痛ではない、幸せなツラさ。だからこそ「納得していない状態のままやること」がどれだけツラく苦しいものであったのかが、これまで以上に自分の中に溢れかえっていました。そしてこのことがわかってしまうと、「子どもの頃から自分が納得した生き方ができていたら、もっとずっと生きるのが楽しかったのだろうな…」そう考えてしまい、やはり母を憎く思ってしまう時も。また、子育てをしていると、自分が子どもの頃の記憶とよくリンクするようになりました。今まで忘れていたはずの記憶まで思い出される。とても不思議な感覚でした。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年09月09日