■子育て中の在宅勤務を両立するには?
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それでは、子育て中のパパやママたちが在宅勤務をするときには、どうすればうまくこなすことができるのでしょうか。
在宅勤務のコツについて考えてみたいと思います。
▼在宅勤務のコツ1、自宅で働ける環境を整える
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「今回の一斉休校で在宅勤務を申請。家で仕事をしても、いつもと同じアビリティは発揮できないことが多いです。IT環境や場所、物がある程度そろうことで可能になると思う。在宅でやる仕事はメールチェック、資料作成、など、個人で完結できるものになります」(宮城県 40代女性)
「テレワークが可能になれば、子育てや家事が両立しやすくなると思います。ですが、デメリットも対策をしないといけない。気になるのは、時間管理が曖昧であったり、端末のセキュリティ管理の甘さです」(神奈川県 50代女性)
▼在宅勤務のコツ2、最初にルール作りをしっかりする
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「職種によるとは思うけど、できないと最初から諦めるのではなく、できるように努力してほしい。『ルール作りが大変だから』、『本当に仕事しているのか把握できない』などと言うけれど、それを考えるのが管理職」(東京都 40代女性)
「在宅勤務ができるようなシステムが、各企業で始まっているのは知ってはいますが、人と顔を付き合わせてしっかりと意見を交換したり実働しないとできないことが多すぎると思う。まずは体系を整えないとスムーズにはいかないんじゃないかなぁ」(神奈川県 40代女性)
▼在宅勤務のコツ3、モチベーションを保つための努力
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「先週在宅勤務しました。人と話す機会が減り、体を動かさなくなるので、 モチベーションを維持したり、精神的な弊害を考慮しないといけない。とはいえ、働き方のバリエーションが増えるのはいいことだと思います」(神奈川県 40代男性)
また今回の休校といった事態の場合、子どもが家庭にいる状態での仕事にも大きな課題が見えてきたと思います。まだオンライン授業が普及していない日本では子どもの学習サポートや昼食準備といった負担が親にのしかかってきます。
ここまで、パパやママの在宅勤務について考えてきました。メリット、デメリットともに多くあげられていて、まさに議論が進みつつあるテーマだと感じます。
また交通機関の混雑緩和や都会への一極集中から抜け出すための一つの方法としても、在宅勤務は有効な切り札ともいえそうです。
通常から通勤しなくても業務が進むような体制を作ってきた企業は強いですし、そのための仕組みも必要となってきています。また、在宅勤務ができない保育、看護、介護、飲食産業といった分野への影響についてもみんなで考えないといけません。また在宅勤務をしている人も時間管理と生産性の向上、ストレスマネジメントなどそれぞれの課題を発見できたと思います。
在宅勤務を3年続けている筆者自身も、在宅で子どもと過ごしながら働くことの難しさをここ最近あらためて実感しています。そのなかでも心がけていることは、少しの時間だけでも子どもと思いっきりいっしょに触れあってから仕事を始めること。メリハリをつけることを重視し、テレビ会議があるときは、あらかじめ「何時までは大事なお話をしているから、できるだけ静かにしていてね」と伝えています。それでもやはり子どもたちといっしょにいながらうまく仕事をこなすのは至難の業で、試行錯誤を繰り返している現状です。
まだまだ感染症の影響は大きく影を落としており、パパやママたちは仕事と育児のやりくりに追われる日が続きそうです。在宅勤務ができる、できないにかかわらず、1日でも早く、いつもの日々が戻ってくることを祈っています。
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