育児に悩み、人生に惑う親たちに贈る「他人を羨んで苦しいときの心の処方箋」
▼空っぽな自分に悩む専業主婦「山岸みさ」
3人の子どもを育てる専業主婦の「みさ」は、大学卒業後すぐに結婚・出産を経験。家族のために生きる今の人生に不満を感じることなく、日々を過ごしていました。
「元気な子どもたち。頼りになる夫。生活にこれ以上望むことなんてない。」
そう今の暮らしに満足する一方で、専業主婦であることで疎外感を感じる一面も…
そんなみさのもとにある日、中学時代の同級生からランチの誘いが入ります。久しぶりの自分のための外出に心が浮き立つみさ。幸せを噛み締めながら眠りにつきます。
しかし…
翌朝を迎えると…子どもが発熱し、予定をキャンセルせざるを得なくなるのでした。
外出はかなわず、ワンオペ育児に追われる一日を終えます。友人の楽しげな投稿に思わずほろりと涙があふれます。母になってからは、子どものため、家族のため、すべてを諦めてきた日々。
“「そして私自身はからっぽだ」”
振り返れば、これまでも親の顔色を見て人生を決めたきたみさ。子どもの頃から、大人になっても、我慢ばかりを繰り返す人生を振り返り、「子育てが終わったら自分に何が残るのだろう」と自らの生き方を模索していくのでした。そんなみさがたどり着いた、思わぬ人生の答えとは?