幼稚園の伝え方から学ぶ 子どもの勘違いにはワケがある
とか、「地震が起きたとき、頭にのせる座布団が近くになければ、絵本でもいい」など、方法は一つではないことをできるだけ伝えるように心掛けています。
子どもに正しく伝えたいものの一つに、交通安全のためのルールがあります。それには、「右・左」の理解が重要ですが「右・左」は空間把握の中でも子どもたちには難しい概念です。
本園では30年以上前から、視力検査のランドルト環(Cの形)を使って「右・左」を教えています。ランドルト環の形に切り出した厚紙を先生が持ち、「右」を伝えたいときは穴を子どもたちから見て右に向け、「左」の場合は穴を左に向けます。普段の保育の中で、「コップを右側に置きましょう」「椅子の左側に立ちましょう」などと使っているうちに、徐々に「右・左」が分かるようになります。
「天使のひと言」を聞き逃していませんか?
広野幼稚園の先生たちが日々記録しているのは、子どもたちの言葉や行動の勘違いだけではありません。思わずほほ笑んでしまうような印象深いエピソードも忘れずに書き留めています。
それらは先生たちが保育に役立てるだけでなく、保護者の皆さんに楽しんでもらおうと、毎月の園便りの「ほほえみ」というコーナーと、ホームページの「天使のひと言」というコーナーにアップしています。「紹介しているものは特別な例でも何でもなく、子どもは普段の生活の中で、何気なくこうした姿を見せてくれます。きっと園以外の場所でも、子どもたちは大人を笑顔にしてくれるひと言を発したり、行動をしているはずです。
お母さん・お父さんたちは毎日忙しいので、もしかすると気付いていないかもしれません。ぜひ、子どもの話に耳を傾けてみてください。今よりもっと育児が楽しくなると思います」と木村先生。
先生たちの真似をして、うちの子の「天使のひと言」を書き留めておくと、いい思い出にもなりますね!
広野幼稚園HPから 天使のひと言
強いからかな
朝から少し元気がなかったSくんの手に、 彼が好きな虎の絵を油性ペンで描きました。しばらくして手洗いうがいをして帰ってきた彼は「先生! 先生が描いてくれた虎、強いからまだ残ってるわ!」と嬉しそうでした。
赤ちゃんの手みたいだね
Y君が「先生、赤ちゃんの手だよ」と言いながら袋を渡してくれました。不思議に思いながら中を見ると、そこにはもみじが入っていました。
小さな音で
合奏の練習で初めて音量の調整に取り組んだときのこと。