子どもと一緒に過ごす時間が長いとイライラも増えますが、親子水入らずの時間が増える夏休みこそ、子どもを成長させるチャンスです!8月の終わりに、「できることがたくさん増えたね」と親子で言い合える、そんな楽しい夏休みを目指してみませんか?
●お話を聞いたのは…原邦雄さん
ほめ育財団代表理事。褒めて人を育てる「ほめ育」の提唱者。これまで国内外200社の企業に導入され、業績をアップさせてきたほか、保育園にも教育方針として導入。著書に「たった一言で人生が変わるほめ言葉の魔法」(アスコム)など。9歳と7歳の女の子のパパ。
今年は子どもを褒めて成長させる「攻める」夏休みに
毎日の昼食作りや、子どもたちの「どこか連れてって」攻撃などママの負担が増える夏休み。「褒めるなんて無理!」という声も聞こえてきそうですね。でも、親子水入らずで過ごせるのは子どもが幼い間だけ。
ちょっと発想を転換して、「どっちにしろイライラするなら、1日に1回は必ず子どもを褒めて、親子で笑顔になろう」と「攻める」考え方をしてみませんか。
褒める効果は、笑顔になれるだけではありません。下の「〝ほめ育〞に大切な3つの言葉」を見てください。人は褒められることで自信がつきます。もっと褒められたくて頑張り、できなかったことができるようになる好循環が生まれるのです。
しかし、「何をしたら褒めるか」「どう褒めるか」が整理されていないと子どもも混乱しますし、親も長続きしないもの。そこで紹介したいのが「夏休みほめシート」づくりです。親子でチャレンジしてみましょう!
●“ほめ育”に大切な3つの言葉
(1)「ありがとう」
「自分ってすごいんだ」という気持ち(自己重要感)を育てます
(2)「すごいね」「成長したね」
「自分はやれるぞ」という気持ち(自己有能感)を育てます
(3)「好きだよ」
「自分は愛されているんだ」という実感(自己好感)が生まれます
●STEP1…「夏休み楽しみだね」と子どもに話す
いきなりシートを持ち出しても、子どもはノッてくれません。
まずは「ママはあなたとの夏休みを楽しみにしているよ」「いろんなことができるようになりたいね」という思いを先に伝えてください。それから「こんなの考えたよ」とシートを見せましょう。
●STEP2…「やってほしいこと」は子どもと一緒に考える
子どもがイチから考えるのは難しいので、まずはママが案を考えて書きますが、必ず子どもの意見を聞いて。